仕事で経営戦略や事業戦略って言葉、よく聞きますよね?反対に戦術って言葉はあまり耳にすることはないかと思います。なぜなら会社や経営陣が戦略を練ることは出来ても、戦術にまで落とし込むことが出来ていないからです。
これを戦場に例えると。
【戦略】
戦場の内外に渡る出来事であり、大局的なもの。状況により政治、経済、軍事などに渡るものです。
【戦術】
対して戦術とは戦場での出来事であり、基本的には軍事や人に限定されるものです。
会社でいう経営戦略や事業戦略は、簡単に言うと目標や夢にも近い理想を、分かりやすく数字に落とし込んだものです。始めから低い目標を設定する経営者など、どこにもいないでしょう。高い目標数値があり、短期 中長期的な視野でどういう事業を展開していくのか?新商品を開発し販売するのか。それとも既製品を拡大して新たな販路を求めるのか。垂直展開か、水平展開なのか。会社や時代、マーケットによって様々でしょう。しかし難しく考える必要はありません。
例えば同業他社で同じ規模の会社で、
A社の売上目標は1億円。
B社の売上目標は10億円。
どっちに夢がありますか?
経営戦略や事業戦略は会社が持つ夢なのです。
では戦術は?
前途したように戦術は戦場での出来事です。ビジネスでは人、モノ、カネ、情報を駆使して、常に変化に素早く対応していく必要があります。ニュースとかでたまに聞きますよね?売上を下方修正する大手企業。これは変化に対応出来なかった悪い事例です。経営陣の怠慢と言っても過言ではないでしょう。なぜなら、経営戦略を策定したのは経営陣だからです。経営者目線になろうという言葉をよく聞きますが、これを現場のいち社員が体現するのは非常に難しい。だって経営者ではないのですから。でも戦術を理解して実行することは出来ます。
さて前置きがヒジョーに長くなりましたが。
今回のW杯のコスタリカに置き換えてみましょう。先ず戦略としてはグループリーグ突破。低い目標と感じますが、ウルグアイ、イタリア、イングランドと同組の死の組です。
下馬評で1番評価の低かったコスタリカとしては、かなり高い目標だったはず。試合における戦術では、基本は5-4-1の守備的陣形でスタートし、状況に応じて3-6-1や、3-5-2になったりと非常に流動的。そこに選手交代を含めた采配が加わります。戦術を落とし込んだ監督と、それを実戦している選手達。素晴らしいチームですよね。会社に例えると決して大手ではないですが、素晴らしい上司と、素晴らしい社員達が働く中小企業みたいなものですね。あなたもこんな会社で働いてみたいと思いませんか?
では日本は?
戦略は一部の選手達の中では優勝。
ザックはグループリーグ突破。
では戦術は?攻撃的サッカー?これは戦術ではなく姿勢です。特に観てる側からすると、こと戦術については、かなり曖昧に見えたはず。直前に召集された大久保がレギュラーで、1トップや右をやっていましたが、彼の使い方は本来スーパーサブではなかったのか?パワープレイの文化がないとの理由で、豊田やハーフナーを選外にしときながら、終盤に吉田を前線にあげてのパワープレイ。試合中の采配は?斎藤は何故呼んだ?などなど、ザックの采配や選手の戦術理解度は?
前にも少し話しましたが、次期代表監督がアギーレになりそうな件。日本サッカーにおける中長期的な戦略は?4年後の短期的な未来だけを見てないか?20○○年のW杯で優勝する。そのために、今ちゃんとW杯を統括し、日本サッカーの未来をしっかり考え、戦略を練るべきだと思うのです。
私も人生の戦略を練らないと。
さて、今日は休みやし呑みにでも行くかー☆