最近はJリーグを観ていません。いつから観ていないかを考えた時、この記事をリリースして以来です。実に2014年8月9日から約14ヶ月間も観ていないことになります。
自分はなぜサッカーを観に行くのか。そこに何を求めて観に行くのか。観た後にどのようなことを感じたいのか。そんなことをふと考えてみました。
どうやらその答えを自分に問いかけた時、自分が理想とするサッカーを求めて観に行くと言う結論が導き出されました。
期待するあの選手はその試合であんなプレーやこんなプレーをして欲しい、観に行ったクラブは相手がどこであろうと大量得点で勝って欲しい、自分の想像を絶するあんなプレーやこんなプレーをする選手が現れて欲しい。
そんな気持ちに応えてくれそうな試合は、自ら足を運んでお金を払って観に行っているような気がします。
本日は、そんな自分の欲求を全て満たしてくれた「U-12の試合を観に行くこと」について、3つの理由とともに考えたいと思います。
そもそも期待する選手がいない
U-12の試合を観る時は、試合前から期待をする特定の選手がいるわけではありません。U-10やU-8ともなると、更に期待する選手を見つけることが困難です。
なぜなら、そもそも知っている選手がいないからです。自分の子どもや子どもが通うサッカークラブのチームメイトでない限り、そもそも選手を知りません。
だから、選手に対して期待を抱くことはなく、名前も知らない選手のプレーをただただ観るだけとなるのです。
すると、どう言う結末が待っているかと言うと、そもそも期待していない選手ばかりが集まった試合を観ると言うことは、自分の中の期待値がゼロの状態から試合を観ることとなり、期待値のグラフはマイナスに落ちることはなく、プラス側にしか働かないと言うことになります。
要するに、期待をしていない分、選手たちのいいプレーに目が留まるようになり、次のプレーに期待感を持たせてくれるようになるのです。
得点が入らなくてもチャンスの数がやけに多い
サッカーはゴールを奪うスポーツですが、そのゴールが大量に入ることはごく稀です。
ましてやU-12となると、どちらか一方のクラブに大量のゴールが生まれるほどの実力差はありません。
※たまにトンデモなく強いクラブもあります。
ただ、サッカーコートは大人がプレーするコートよりも小さくなるため、どちらのクラブもゴールまでの距離は非常に近くなります。
するとどうなるかと言うと、ゴールに繋がるプレーやチャンスの数が多く観られるようになります。
更に、U-12では中盤でポゼッションサッカーを披露するクラブよりも、がむしゃらにゴールを目指すクラブの方が圧倒的に多く、例えゴールが入らなかったとしても、単純に数多くのチャンスを観る機会が増えることになります。
※やたらとボールを回しをして、目的を見失っているクラブもある。
そうなると、観戦者の立場としては、ゴールだけが喜びとなるのではなく、ゴールに繋がりそうなチャンスを観れるだけで満足するようになり、最終的にはゴールが入った時の喜びが通常よりも格段に増すことが言えます。
スカウトのつもりで選手をみると色んな発見がある
自分があたかもスカウトのつもりでサッカーを見た時、Jリーグだと若い選手の新しい可能性に目が行きます。しかし、若い選手は20歳を超えたころ、ようやくプロのスピードに慣れ始め、身体も少し出来上がりつつあり、ようやく試合に出場できるかどうかということで、そもそも若い選手を観る機会が非常に少ない気がします。
一方、U-12では出場する全ての選手に将来の可能性があり、色んな視点でサッカーを観ることが可能です。
この選手は将来どんな選手になるのだろうか、そのためには何が必要で何が足りないのだろうか、あんなプレーやこんなプレーをもっと伸ばすことができればもっと上のカテゴリーでも通用するのではないだろうか、そんな可能性を自分で想像しながら楽しむことが可能となります。
また、U-12では前後半長くても20分間と言う少ない時間で個人がボールを持つ時間も限られている中、時折光るプレーをする選手がいることがあります。ヘディングもままならないU-12世代でも既にボールの落下点を正確に把握している選手、ハーフウェイラインからゴールキーパーの位置を確認してシュートを打つことができる選手、相手をわざとおびき寄せておいて相手の裏をかくことができる選手など、光るプレーをした選手に対しては、次のプレーへの期待感を含め、その試合で釘づけになることがあります。
目に留まった選手を将来的にずっと成長を追い続けることや、今その選手に対してどうこう直接アドバイスできることはありませんが、観戦した試合だけでもその選手に対して色んな可能性と新しい発見を感じることが可能です。
こんな風に考えると、例えば家に帰る途中に偶然近所の小学校で行われているU-12のサッカーを観戦するようなことは、自分が理想とするサッカーを求めて観戦するだけではないサッカーに対する本来の欲求を満たしてくれるのではないでしょうか。
それにしてもU-12の選手の親御さんは、昔からサッカーに対する熱は変わることなく、それこそ我が子の応援だけでない、純粋にサッカーを観戦することを楽しんでいる姿があり、そんな光景を観れるだけでも幸せな気分にさせてくれるのではないでしょうか。