8月に入り真夏の日差しが育成年代の少年少女たちの体力を奪っています。
そして、我らが日本代表は2011年以来の対戦となる北朝鮮に敗退し、直近の対北朝鮮勝率は1勝1分3敗と負け越しており、国内組の層の薄さや選出された日本代表メンバーに疑問を抱くファンは多いのではないでしょうか。
ファンの立場からすると、アジアの国との対戦はある意味ヨーロッパや南米の国と戦うよりも難しい戦いになる事は理解できますが、本来圧倒的な力の差を見せつけて勝利してほしいところが本音です。
本日は、2015年8月時点で、アジアでも世界でも戦えるだろう最強と思われる代表メンバーを勝手に想像し、その理由について考えたいと思います。
日本代表の現状について
サッカー選手であれば、日本代表に選ばれてワールドカップに出場し、国を背負って世界の強豪国と本気の戦いがしたいと夢見ることでしょう。
最近日本代表(国内組)に選ばれている選手は、客観的にみてもトップレベルの海外経験が非常に乏しく、彼らが抱く夢と現実には大きなギャップがあり、未だアジアの壁を完全に攻略する事ができていません。
Jリーグも場面場面においては海外トップレベル顔負けのプレーも飛び出していますが、やはり90分間で考えると試合全体の印象としては、スローで守備的で沸かないなどのネガティヴワードが出てきています。
また、海外経験を積むことだけが選手にとっての得策とは言えませんが、常日頃から世界のトップレベルでプレーしている選手との差はやはり広がるばかりです。
ハリルホジッチの試みである、選手発掘や競争意識を植えつけることは非常に評価されていますが、結果が欲しいときに出ていない現状を見ると、選出されているメンバーに疑問が残るファンは多いのではないでしょうか。
ならば、究極の自己満足とも言える、自分がもし監督だったらこう考える、と言う日本代表メンバーをここで取り上げてみたいと思います。
フォーメーションについて
サッカーファンなら誰もが一度は自分が監督だったらどのような日本代表メンバーを選ぶかをシミュレーションした事があるかもしれません。
その選手を選ぶ基準は人により異なり、プレーの好き嫌いがメンバー選考で顕著に現れるかもしれません。
これまでの日本代表で、日本人にマッチしていたと思える最適なフォーメーションは3-5-2だと個人的には感じています。世界的に見ても今の主流は4-2-3-1ですが、日本代表が4バックで守りきるには難があり、そして1トップで得点力を求めるには非常に厳しい状況です。
ですので、ここでは3-5-2で戦いたいとおもいます。
年齢的な要素を加味しても、実力派で今一番輝いている選手を起用し、それぞれの特徴を捉えつつ3-5-2で先手を取れるようなメンバーを選出します。
ディフェンスは数が多ければいいと言う訳ではありません。一人一人の役割と責任を明確にしたフォーメーションが有効と考えられ、それが3-5-2で日本人に合っているのではないかと考えます。
代表メンバーについて
ハリルホジッチならず、歴代日本代表の課題として「得点力」が挙げられます。
Jリーグ開幕当初、キングカズやアジアの大砲である高木琢也、城彰二や福田正博、前園真聖など、いわゆるスター選手を多く見て育っているのがアテネオリンピック世代。今の代表メンバーはその次世代である高原直泰、柳沢敦、西澤明訓らを見て育ちました。
そして、「得点力」と言う課題に直面している現代表は、果たして本当に最強メンバーで構成されているのかどうかと言うところです。
海外経験、実力、年齢を選考基準とした時、今の代表メンバーで最適だろう選手をここで好き勝手に選びたいと思います。
GK
No.1
西川周作 浦和レッズ
1986年6月18日(29歳)
タッパはそこまでありませんが、ワールドユースを正ゴールキーパーとして経験している点が評価され、アグレッシブでDFに物申せるGKとして選出。
No.16
権田修一 FC東京
1989年3月3日(26歳)
U-15代表からの生え抜きとして、様々な国際大会に出場、実戦での経験を多く積みキャプテンシーも兼ね備えることで選出。
No.23
シュミット・ダニエル ロアッソ熊本
1992年2月3日(23歳)
代表経験もJリーグ出場経験もほとんどないが、ゴールキーパーとして化ける可能性は大。むしろ、このようなポテンシャルを秘めたハーフゴールキーパーを、若いうちから代表に呼ぶことで5年後の正ゴールキーパーとして育成したいところ。
DF
No.2
植田直通 鹿島アントラーズ
1994年10月24日(20歳)
3-5-2の3バックとしてフィジカル面を重視した選出。各年代別代表でもそれなりの経験を積み、一気に飛躍するためにも代表出場キャップを与えたい。
No.3
ハーフナー・ニッキ 名古屋グランパス
1995年2月16日(20歳)
2m近い身長が故に敏捷性、俊敏性ともに欠ける感は否めないが、筋トレとラダーと坂道ダッシュで強化すれば日本代表で長期政権を握れそうな逸材。
No.4
田中マルクス闘莉王 名古屋グランパス
1981年4月24日(34歳)
まだまだ代表に君臨してもおかしくはない逸材。ディフェンスに彼がいることで相手FWは萎える可能性あり。前に前に出る精神を少し抑えつつカバーリング能力を意識させ統率を任す。
No.5
長友佑都 インテル
1986年9月12日(28歳)
左サイドだけでなく右サイドでも代表レベルでトップを走る存在。あとは彼を活かせることができるMFの選出が不可欠。
No.6
太田宏介 FC東京
1987年7月23日(28歳)
クロスの精度に目が行きがちだが、フィジカル重視の選出。早々に海外へ移籍させ、常日頃から外国人を相手にさせた方が良い。
No.15
森重真人 FC東京
1987年5月21日(28歳)
選手生命をかけても海外で挑戦してほしい選手。最終ラインもいいが、ダヴィド・ルイスのボランチ並みに相手のキーポイントを潰せる選手。
MF
No.7
遠藤保仁 ガンバ大阪
1980年1月28日(35歳)
日本代表版ピルロは彼しかいない。代表キャップが歴代最多である以上、動けなくなるまで使い続けるべき存在。代表復帰待望論もハリルホジッチの前では…
No.8
香川真司 ドルトムント
1989年3月17日(26歳)
背番号10番をなんとなくつけているなら他に譲る方が良い。チャンスメークも期待できるが、得点力不足解消には彼の覚醒が必要か。
No.14
中村憲剛 川崎フロンターレ
1980年10月31日(34歳)
得点力不足の解消は、点の取れるFWを用意するだけでは不十分。そこにパスを供給し続ける選手が必要不可欠。
No.18
山口蛍 セレッソ大阪
1990年10月6日(24歳)
ハビエル・マスチェラーノのようなプレーを希望。そういう意味では1年間は最終ラインでプレーしてみてもいい。但し、本職ボランチを極めるために。
No.41
家長昭博 大宮アルディージャ
1986年6月13日(29歳)
ワントップで使ってみたい存在だか、念のためMF登録。代表復帰で彼に贈る言葉は「得点をとってくれ」だけで十分。他にかける言葉はない。
FW
No.9
武藤嘉紀 マインツ
1992年7月15日(23歳)
最近の代表では一番の有望株。身体能力に加え、高い得点能力を海外で証明出来るかが今後の課題。安定したパフォーマンスを出すことができれば、代表エースは間違いない。
No.10
宇佐美貴史 ガンバ大阪
1992年5月6日(23歳)
日本に置いておくには勿体無い存在。海外のビッグクラブと戦えるクラブに属し、オファーを受けるほどの活躍を願う。代表10番は彼以外に見当たらない。
No.11
指宿洋史 アルビレックス新潟
1991年2月27日(24歳)
海外経験豊富な彼はそろそろ代表に呼ばれたい逸材。走るのは苦手そうだが、イブラヒモビッチの日本版だと考え、そこは目を瞑る。
No.13
大久保嘉人 川崎フロンターレ
1982年6月9日(33歳)
彼のピークはまだまだ続く。2年連続得点王を野放しにするのは極めておかしな代表選考。確実に点を決めてくれる存在の一人。
No.17
乾貴士 フランクフルト
1988年6月2日(27歳)
ロシアワールドカップで中心となりうる逸材。イマジネーションあふれるプレーでブラジル代表と戦う際には使いたい存在。
No.23
岡崎慎司 レスター
1986年4月16日(29歳)
スタメン起用と言うよりスーパーサブで結果を求めたい。苦しい時の一手としては申し分なし。
その他、個人的にはバックアップとして二川孝広、大黒将志、佐藤寿人、斎藤学、柴崎岳、柿谷曜一朗、宮市亮、田中順也、南野拓実あたりを招集したいところだが、人それぞれの基準と想いがあるので悪しからず。
こんな日本代表はどうでしょうか。
8月5日 17:37