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リフティングを極める、その先にあるもの


リフティングとは、ボールを地面に落とさないで、脚でボールを蹴り続ける行為とでも言いましょうか。


それが頭であれ、肩であれ、腿であれ、踵であれ、とにかくボールを落とさなければ、それはもうリフティングと呼べるでしょう。


実は世界でもリフティング(フリースタイル)だけの世界大会がレッドブルの主催で開催され、その栄えある優勝者には日本人が選ばれているのです。


小学生で既にリフティングを極めている日本人の数は非常に多く、Jリーグ開幕当時と比べると明らかに技術的な向上が見受けられます。


本日は、リフティングを極めた先にどんな世界が待っているのか、勝手な妄想をしてみたいと思います。


リフティングのうまい小学生


「あの地域のあのクラブは全員がリフティング上手いよね!」と、どこかの試合会場で聞いたことはあるでしょうか。


試合のウォーミングアップで、どこかのクラブがリフティングをしているところを見た観客(パパとママ)は、そんな言葉を発するかもしれません。


そのようなクラブは大概普段の練習でもリフティングを練習しているので、それはもう既に小学生で極めています。習得が早い選手であれば、8歳時点でヘディングを極めているでしょう。日本人の小学生はとにかくリフティングが上手いのです。


リフティングが上手い選手の特徴


なぜかリフティングを極めている選手は、その探究心や好奇心から、丸い物体であればなんでもリフティングを練習してしまうようです。


クラブの練習ではサッカーボールは勿論、リフティングボールや、テニスボールで練習しているところがほとんどでしょう。


その先を行く選手は、一昔前に流行ったフットバッグ(お手玉)や、みかん、そしてピンポン球で華麗な技を魅せているので驚きです。


リフティングの上手い選手の特徴として、得意げにボールをすくう(地面からリフティングを開始する)ところから色んな技を使います。ザッと数えるだけでも30種類以上はあるでしょう。


そして、大概の選手は自分の型を持っています。つまり、自分が一番リフティングをし易い型を普段の練習で体に覚えさせているのです。


膝をやたらと曲げる選手、かなり猫背になる選手、重心が右に傾いている選手、両手でバランスをとる選手、色んな型があるのです。


さらに特徴とは言いませんが、家の中には室内用のサッカーボールまたはリフティングボールが一個はあるでしょう。


リフティングの先にあるものはなにか


リフティングはサッカーで言うところの基本です。基本を極めることは何ら全く反論はありません。


しかしどうでしょう、その普段から練習しているリフティングの殆どが、止まった状態ではないでしょうか。そして、そのリフティングが上手い選手にトップスピードでリフティングをさせるとどういう結果になるでしょうか。


サッカーの基本、大前提であるボールを扱うことは、リフティングが技術を高める期待効果が大きい練習法の一つです。それは決して間違っていませんし、必ずできた方が身のためでしょう。


しかし、その止まった状態でのリフティングは試合のどういう場面で使うのでしょうか。フリーキックやキックオフの直前でしょうか。サッカーはトップスピードでボールを扱えてなんぼです。


つまり、トップスピードで普段からリフティングをする必要があるのです。


リフティングの上手い小学生が、トップスピードで一度もボールを落とさずにタッチラインから反対側のタッチラインまで行けるのなら、それは極めている可能性があります。


ただし、もう一つ上のランクを見てみると、試合中は必ずと言っていいほど相手がいます。ですので、トップスピードでリフティングが出来たとしても、身体のバランスを崩すような相手がいたらどのような結果になるでしょう。


何事もステップですが、止まった状態でリフティングを極めている選手がいるのであれば、常にもう一つ上の要求を追求し、試合で使えるリフティングを極めてみてはいかがでしょうか。


しかし、最近対談も噂されていますが、日本を代表するトップ選手である田中順也は「技術やセンスなんて全く関係ない」 田中順也が語るサッカー選手の条件。と豪語しています。


要するに、クラブや試合で選手は何を求められるのか、それはリフティング技術なのかゴールと言う結果なのかと言うことかもしれません。

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