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本田圭佑に学ぶビジネスマインド

Ryujinの記事にも何度も登場する本田圭佑。
つい先日には、以下の記事が配信されている。

本田圭佑の評価はなぜこれほど高いのか

彼に対するRyujinの評価は一貫しており、要約すると彼の行動力・姿勢・向上心など目標達成に向けたアプローチ等、人間力込みでの「サッカー選手」としては一定の評価を下している。しかし、サッカーそのものの実力が問われるサッカーセンス・サッカーレベル自体は決して高くはないと。

筆者も概ね、Ryujinと同じ考えではあるが、たまに酒を酌み交わしたときに、毎回のように「本田圭佑ってサッカーうまいか!?」「ヒデとどっちが凄いと思う!?」と聞いてくる。もはや不毛の議論であり、決まって答えは同じである。

さて、そんな本田圭佑に学ぶビジネスマインドとは?

彼の人間力(特徴)としては数多くあると思うが、ここでは3つの特徴にピントを絞って筆者の考えを述べることにする。

1、リーダーシップ
2、行動力(影響力も含む)
3、未来を掴む力

1、リーダーシップ
以下はイギリスの高級百貨店チェーン「セルフリッジズ」の創業者、ハリー・ゴードン・セルフリッジの言葉を和訳したもので、ボスをa、リーダーをbに見立てるとしよう。

a-1、ボスは部下を追い立てる。
b-1、リーダーは人を導く。

a-2、ボスは権威に頼る。
b-2、リーダーは志・善意に頼る。

a-3、ボスは恐怖を吹き込む。
b-3、リーダーは熱意を吹き込む。

a-4、ボスは私という。
b-4、リーダーはわれわれという。

a-5、ボスは時間通りに来いと言う。
b-5、リーダーは時間前にやってくる。

a-6、ボスは失敗の責任を追わせる。
b-6、リーダーは黙って失敗を処理する。

a-7、ボスはやり方を胸に秘める。
b-7、リーダーはやり方を具体的に教える。

a-8、ボスは仕事を苦役に変える。
b-8、リーダーは仕事をゲームに変える。

a-9、ボスはやれと言う。
b-9、リーダーはやろうと言う。

これを見て皆さんはどう思いますか?

筆者の年代であれば、大学を卒業した仮定として、社会人生活が丸10年となる。現在リーダーの立場になっている人もいれば、ボスの立場で仕事をしている人間もいるだろう。これから社会人になる人であれば、水平関係の人間より、基本的には垂直関係の人間の方が多いだろう。十人十色と言われるようにリーダー・ボスも十人十色である。プロサッカー選手であることに加え、世界屈指の超名門「ACミラン」の10番を背負う本田圭佑と、筆者含め我々サラリーマンとの土俵を比較できるわけもなく、無論それに対して論ずることは割愛させて頂く。

本田圭佑が昨年10月に雇用主であるクラブをはじめ、監督・ファン、更にはセリエA自体を痛烈に批判したことは記憶に新しい。メディアを前に他者を批判・攻撃する姿勢には賛同できない部分もあるが、筆者はこれを彼が見せた弱みとして捉えている。

ところがだ。ここにきて1年4カ月ぶりの本田フィーバーが再燃。必然か偶然かは別として、ひとつ山を越えたことは間違いない視点であろう。

彼の特筆すべき点は大言壮語を人前で吐くことにより、自らへのプレッシャーをエネルギーに転換し、行動し、そして実現していく。
※中にはW杯優勝など雲をも掴むような壮大な目標もあったりするが。

その姿勢や言動が周囲を徐々に納得させ、自分のものさしをスタンダードなものに変えていく。ただ周囲の人間が彼のスタンダード追いついた頃には、既に次のステップを考え、行動している。このサイクルを一生続けている限り、常人は死ぬまで本田圭佑に追いつくことはできないだろう。

彼は生まれ持ってのリーダーだ。自分を律し、そして周囲へ多大な影響を与える。この力の源は何なのか?

それは「熱意と信念」に他ならない。信念の塊であり、生き様そのものが熱いのだ。近い将来、彼が現役を引退して、次の道に進んだとしても、彼は成功するだろう。サッカーセンスをビジネスセンスに置き換えたとして、見合った才能がない場合でも、彼にはその弱みをも圧倒的な強みに変える人間力がある。彼はこれからも生き方を変えることはできないのだ。むしろ本田フィーバーが再燃した今のように、攻撃に守備・バランス役、得点・アシストなど様々な要素がブレンドされ、更に深みを増し成長していくだろう。よって、プロサッカー選手を引退したとしても、次の道で成功する確率が非常に高いと筆者は考えている。

有言実行でも無言実行でも不言実行でも、スタイルは何でもいいのだ。自分のスタイルに合った行動をすればいいのだ。行動の仕方がわからないのであれば、ライバル意識のある同僚や尊敬できる上司、仕事以外の人でも何でもいい。理想とする人の真似をしてみることから始めてみよう。サッカーと同じだ。マラドーナやペレに憧れ、ロナウドやロナウジーニョが生まれ、メッシやC・ロナウドに憧れ、次のスーパースターが生まれる。

あと5年10年もすれば、本田圭佑に憧れて育ったワンダーボーイがきっと現れるだろう。
※筆者の希望含む。

皆さんの職場においては、それぞれ人間関係や環境、仕事の違いはあるだろう。リーダーやボスに仕えている立場の人、リーダー・ボスとして上に司る立場の人もいるだろう。しかし仕事の本質自体はそんなに大きく変わらないのだ。何かを売る。基本的にはただそれだけだ。不平不満を漏らすのではなく、現状を嘆くのではなく、先ずは少しの「熱意と信念」を持ち、マインドから変えてみてはどうだろうか。ほんの少し世界は変わるはず。

マインドを変えることができたのなら、次は少し行動してみよう。行動することでマインドは標準化し、世界は少しずつ変わっていくはず。

2、行動力(影響力も含む)
3、未来を掴む力

については次回の記事で配信予定となります。

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