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サッカー指導者でいくら稼ぎたい?

数年も前のことになりますが、
過去に本サイト内では幾度もサッカー指導者の給与のあり方について言及してきました。
2019-2020年のサッカー指導者の登録状況と推移は以下の通り。

出典:https://www.jfa.jp/
出典:https://www.jfa.jp/

これまで2004年から2019年まで順調に指導者の登録者数は右肩上がりで伸びてきましたが、
ついにその登録者数は2020年、前年度を割った数字となってしまいました。

この数字を誰がどう捉えるかは自由ですが、
誰も特に言及することなく、へぇーそうなんだ!という程度の反応かもしれません。

これまで順調に数字を伸ばしていた要因としては、
特にJリーグで現役を引退した選手たちが地元のクラブや自分が育ったクラブへ戻り指導にあたるケースや、
新しく自分のクラブを立ち上げることが増え、伴って指導者の登録者数を順調に伸ばしていたと考えられます。

毎年100名弱の選手が現役を引退し、サッカーの指導者を次の職業にすることは違和感のない流れではありますが、
2019年から2020年にかけて登録者数が減った要因としてはどんなことが考えられるのでしょうか。

少年サッカークラブ数減少の現実

出典:https://www.jfa.jp/
出典:https://www.jfa.jp/

こちらのデータを見てみましょう。サッカークラブの登録数の推移です。
これまで維持してきたクラブの登録数ですが、2018年から3年連続で減少傾向にあります。

特に、第4種(U-12)での減少傾向が気になるところでしょう。

クラブ数が減少すれば、もちろんその指導者たちは溢れ、移籍して指導できるクラブが見つからなければ指導者を引退するという選択も迫られてしまうことが現実です。

これが単に少子化という言葉で済ませていいのか不明ですが、
この直近の減少に関しては少なからずコロナウイルスによるクラブ活動の制限等による減少も含まれているのではないかと推察します。

この数字だけを見ると、サッカークラブの指導者を仕事にするなんて狂気の沙汰だと騒ぎ立てる人も、
サッカー指導者に未来はないと嘆く人もいるかもしれません。

ただ、少年サッカークラブの減少によるサッカー指導者の減少が、
一概に少子化やコロナウイルスが原因と決めつけるのはよろしくないかと思われます。

時間拘束が激しく経済的困窮に陥るサッカー指導者

サッカー指導者の平均給与は知りませんが、年俸1億円稼いでいる指導者はおそらく日本で数名でしょう。
Jリーグ監督、全国展開しているクラブチームの会長兼指導者、それ以外思いつきません。

ほとんどのサッカー指導者は自分の好きなことを仕事にできていることにある程度の満足感を感じ、
給与面では路頭に迷わない程度の生活ができればいい。
そう思うのは幻想かもしれません。

本当はいつも、なんでこんなに時間の拘束が長く、時給にして500円を切るかもしれない待遇で、
苦難を愚痴で揉み消して何とか自分の意識を正常に保っている、
そう感じながら日々トレーニング、指導している方も多いのではないでしょうか。

サッカー指導者の給与は働いている時間に対し、少なすぎる現実があるのにもかかわらず、
それでも旧態依然で我慢を余儀なくされる環境なのではないでしょうか。

おそらく世界に目を向けても、
指導者を本業として稼ぎまくってベンツやテスラを乗り回している人は圧倒的に少ないでしょう。

ただ、これは経済の本質的な部分がサッカークラブ、
強いてはサッカー指導者という職業であるが故に免れない現実として現れているだけであり、
それ以上でもそれ以下でもないかもしれません。

要するに、サッカー指導者はサッカークラブから毎月給与をもらい(ボーナスなし)、
そのサッカークラブの多くは所属するサッカー選手から月謝を取るだけのモデルしかないからです。

Jリーグはさておき、この経済的に決して裕福とは言えないクラブが多い中、
大学クラブや社会人クラブになると、ある程度スポンサーやOB会費、学校からの支援金やサポーター制度、
さらにはクラブとしての活動範囲をサッカー以外に目を向けお金を稼いでいるクラブもあったりします。

ただ、それがサッカー指導者の給与として、ボーナスとして個人に行き渡っているかといえば、
それもまた行き渡っていないことが現状です。

なんて日だ!と叫びたくなる指導者も多いかもしれませんが、
サッカー指導者が経済的裕福になるためには、自身が所属するクラブの全体的な収入源を増やす他ありません。

サッカー指導者個人が個人指導や出張指導などの活動をしたり、元Jリーガーということで何かしらの講演会に呼ばれて一時的な稼ぎを得る流れも多少見えてきてはいますが、
やはりそれもまた一部の指導者だけであって、そんなことすら考える時間もない指導者が圧倒的に多く、
まだまだサッカー指導者が個人のスキルで稼げる時代には至っておりません。

このクラブ減少の問題もさることながら、
サッカー指導者の減少が始まりかけている問題に関しては、今後の日本サッカーの成長や飛躍にとって、
放っておいてはいけない数字になり得るのではないかと感じています。

とにかく、メルカリやヤフオクでコツコツサッカーグッズを売り捌いて、
多少の生活費の足し程度で留まるのではなく、
今、指導者としてできる最大限の能力やスキルを活用し、サッカー指導で稼ぐ道を作ってみてはいかがでしょうか。

それが、本来のサッカー指導者のプロフェッショナルだと言えるかと思います。
1億円プレイヤー、サッカー指導者でも決して夢ではないと信じて、F.C.NEWJIでは指導者を募集します。

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