【対談コラム】サッカー × それぞれの視点
サッカーを軸に異なるフィールドで活躍する3名が集い、それぞれの視点から語り合う対談コラム。
育成年代の指導に最前線で携わる元プロサッカー選手・遠藤。
IT企業を経営しながら、年に一度だけピッチに立つ現役サッカー選手・生田。
サッカーに関心を持ち、サッカーを語ることを楽しむ女優・櫻井。
サッカーという共通のテーマを持ちながら、それぞれの立場や経験が異なる3人。
指導者の目線、経営者の視点、そしてサッカーを楽しむ側の感性。
交わることで生まれる新たな気づきや発見を、ぜひお楽しみください!
生田:サンフレッチェ広島の試合でのパス成功数、圧倒的ですね。790本のパス試行で717本成功って、まるでコンピューターが操作しているみたいな精密さだ。
遠藤:本当にそうだね。サッカーは頭で考える以上に瞬間瞬間での判断が重要だから、これほど正確なパスを実現するためには、選手同士の強い連携と状況判断能力の高さが求められるね。
櫻井:そんなにたくさんのパスを試みて成功させるなんて、ある意味アートのようですね。どうしてそんなことができるんでしょうか?
生田:それこそ、企業のシステムを効率よく動かすのと似ているんだよ(笑)。サンフレッチェ広島は恐らく練習を通じて選手間のコミュニケーションを強化し、ポジショニングをしっかりと修得しているんだろうね。
遠藤:加えて、広島は選手の個々のスキルだけでなく、チーム全体での戦術理解が進んでいると思うんだ。だからこそ、これだけのパスを短時間で圧倒的に成功させることができたんじゃないかな。
櫻井:なるほど。戦術理解が進んでいると、選手は何をすればいいか迷わずに動けるんですね。映画や舞台のリハーサルみたいなものなのかな。
生田:そうそう。みんなが同じシナリオを理解して同じ方向を向いていることで、本番でもスムーズな公演ができるわけだね。サッカーでも同じく、試合前の準備と戦術理解が極めて重要なんだ。
遠藤:その通り。特に高いレベルを維持するためには、反復練習と試合を通じた戦術の確認が大事になる。試合の状況をシミュレーションしてできる限りリアルに練習することが、カギになるんだよ。
櫻井:確かに、俳優の世界でも同じシーンを何度も練習しますものね。実際の試合だと、相手チームの動きもあるから、どう対応するかの鍛錬も必要ですよね?
生田:そうさ。ITのシステムでもそうだけど、予想外の事態にどう対応するかは非常に大切。広島も相手の動きを予測し、瞬時に戦術を調整していたんじゃないかと推測しているんだ。
遠藤:まさしくその通りだね。広島は、鍛えたスキルだけでなく、相手の動きに応じた柔軟性も持っていたからこそ、あのような結果になったと言えるね。
櫻井:すごいですね。成功の鍵は、準備と適応力ですか…サッカーには本当にたくさんのことが詰まっているんですね。
生田:そうだね。サッカーは単なるスポーツではなく、多くの要素が絡み合っている。だから、私たちも普段のビジネスや日常生活に非常に役立つ教訓が詰まっているんだ。
遠藤:サッカーから学べることは尽きないよ。広島の試合も、そういった一つ一つの詳細が光った結果だから、今後もこういった実践がさらに発展するのを楽しみにしているんだ。
櫻井:今度試合を観る時は、もっと理解を深めた上で観てみます!サッカーの奥深さをもっと味わえそうですね。