【対談コラム】サッカー × それぞれの視点
サッカーを軸に異なるフィールドで活躍する3名が集い、それぞれの視点から語り合う対談コラム。
育成年代の指導に最前線で携わる元プロサッカー選手・遠藤。
IT企業を経営しながら、年に一度だけピッチに立つ現役サッカー選手・生田。
サッカーに関心を持ち、サッカーを語ることを楽しむ女優・櫻井。
サッカーという共通のテーマを持ちながら、それぞれの立場や経験が異なる3人。
指導者の目線、経営者の視点、そしてサッカーを楽しむ側の感性。
交わることで生まれる新たな気づきや発見を、ぜひお楽しみください！
生田：マンチェスター・ユナイテッドが最近低迷している理由についてのコラムを読んで、やっぱりサッカークラブの経営もビジネスと似てるなぁと思ったんだよね。
遠藤：確かに、クラブも経済的な持続可能性を考えなければいけない。そしてアカデミー選手の在り方が、それに直結しているのは興味深い。
櫻井：アカデミーがずっと大切にされてきたのに、今度はそれが足かせになるなんて、ちょっと複雑な気持ちになりますね。
生田：企業でも新しい視点を取り入れなきゃいけない時代だし、アカデミーの選手を「育てる」だけでなく、「売る」視点も必要なのはわかるけど、なかなか難しい問題だよな。
遠藤：うん、僕もサッカー業界で長く関わってきたけど、やはりクラブのアイデンティティを保ちながら、時代のトレンドに適応するのは一筋縄では行かないよね。
櫻井：サッカーも変化を求められる時代なんですね。マンチェスター・ユナイテッドは、どうやってこの問題を乗り越えようとしているんですか？
生田：PSRのような規則が影響しているけど、それに適応するための具体的な戦略を持つことが重要だと思うよ。例えば、マンチェスター・シティはうまくやっているよね。
遠藤：シティはアカデミーの選手を戦力化するだけでなく、利益を生む資産として活用している。ユナイテッドもその方向にシフトするべきかもしれない。
櫻井：でも、アカデミー出身選手を大切にしてきたクラブとしての誇りや歴史もあるわけですよね。それをどうバランスを取るかが難しそう。
生田：歴史や誇りは確かに重要だよね。だけど変化を恐れていたら、他のクラブに後れを取ってしまう。この二つをどう融合させるかが鍵だよ。
遠藤：正直、サッカーは感情のスポーツでもあるから、バランスを取るのは容易じゃないね。ただ、これまでのやり方を見直すことで、クラブの未来をもっと明るくできるはずだ。
櫻井：クラブも人間みたいですね。時には変化を受け入れて成長することが未来に繋がるんだなって思います。
生田：IT業界でもそうだよ。古いやり方に固執していたら、あっという間に置いてきぼりになってしまう。それはどの業界でも同じだね。
遠藤：マンチェスター・ユナイテッドのような名門クラブだからこそ、持続的成長の姿勢が求められる。でもその過程で、アカデミーの良さを活かして欲しいというファンの声も理解できる。
櫻井：ファンとしては、アカデミー出身の選手が活躍する姿を見たいという気持ちはありますからね。
生田：ファンの気持ちを考慮しつつ、合理性も追求する。どんな経営者にとっても、それを両立するのは難しいチャレンジだよ。
遠藤：でもチャレンジを恐れないことが、新たな未来に繋がるきっかけになるからね。クラブも新しい試みに積極的に取り組んで欲しい。
櫻井：その試みの一つに、アカデミーの選手をもっと市場価値のあるものに育てることがあるんですね。どうすればそれが実現可能なのかしら？
生田：例えば、プレミアリーグの他クラブと連携して、アカデミー出身の選手がもっと試合に出られるような仕組みを作ることが考えられるね。
遠藤：そうだね、貸し出しをもっと積極的に行って試合経験を積ませ、選手としての価値を高める。そういった方法も効果的だと思う。
櫻井：クラブが一丸となって新しい試みを志向すれば、ファンも応援してくれるかもしれないですね！
生田：変革は一朝一夕に終わるものじゃない。ゆっくりでも一歩一歩進むことが、これからのマンチェスター・ユナイテッドの未来を築くんじゃないかな。
遠藤：うん、これからもアカデミーの伝統を大切にしつつ、新しい形を模索し続けることが大切だね。
櫻井：私も陰ながら応援しています！ユナイテッドがまた輝きを取り戻せる日を楽しみにしています。