6点差で負けた相手と中1日でもう一度やる。その日程が日本の育成年代にはほとんどない

夏の終わりは、組み合わせ表よりも日程の並びばかり見ている。開幕日と決勝日の間が何日で、その間に何試合が挟まっているか。そこを数えるだけで、その大会が選手に何を経験させる設計なのかが、勝った負けたの前におおよそ見えてくる。

そうやって数えていて、毎年ひっかかることがあります。日本の育成年代の大会には、負けた相手ともう一度やる日が、どこに置かれているのかがはっきりしない。

8月29日、ペルーのリマで行われたビーチサッカーの南米U-20選手権で、サンティアゴ・アルサテ監督が率いるコロンビアが準決勝でパラグアイに1-6で敗れた。コロンビアは翌30日、リマのアグア・ドゥルセの会場で、同じパラグアイと3位決定戦を戦うことになった。この日の先発はGKケビン・アンヘル、アイン・ウリエレス、ブライアン・ゴメス、クリスティアン・タフール、ルイス・ゴンサレスの5人でした。

5点差で沈んだ翌日に、同じ相手ともう一度やる。3位決定戦という古い形が偶然そうさせただけ。それでも、この年代の選手が「昨日の相手に今日やり返す」という一日を受け取っている。

日本の「もう一度」は、たいてい数か月先にある

第41回日本クラブユースサッカー選手権(U-15)は8月14日にグループステージが開幕し、18日にラウンド32、19日にラウンド16、21日に準々決勝、22日に準決勝、24日に決勝。10日あまりで全国が決まる。決勝は横浜F・マリノスジュニアユースが川崎フロンターレU-15生田を延長の末に4-3で下し、マリノスは2015年以来6回目の優勝でした。

注目したのは、敗れた側の言葉のほう。川崎F生田の主将・上野煌士郎選手は試合後に「負けた時は泣きたくない。冬にしっかり勝って、その時に泣けるようにしたい」と話しています。この一言に、日本の育成年代のカレンダーがそのまま出ているのではないかと。やり返す場所が、同じ大会の中ではなく「冬」という別の日程に置かれている。夏に見つかった穴を埋める試合は、4か月先にしか来ない。

高校生年代も形は似ている。青森県サッカー協会は2026年度のハンドブックとして、春季大会・高校総体・新人戦・高校サッカー選手権の要項を一式で置いています。年に四本、同じ県の同じ相手と当たりうる。ただしどれもノックアウトなので、負けた次は数か月後の別の大会。相手も、こちらのメンバーも入れ替わっている。

リーグ戦はもちろん積まれてきた。ただ、間隔のほうは別の話。U-13サッカーリーグ2026長野(第13回長野県U-13リーグ)は第12節が8月29日で、次の第13節が9月22日。3週間以上あく。U-12には第50回を数える全日本U-12があり、U-15には第41回のクラブユース選手権がある。その谷間のU-13は、県単位のリーグ戦として13年目。8人制から11人制へ移る時期を、どれくらいの間隔で試合を並べて渡らせるかは、いまも県ごとの運営に委ねられている部分が大きい。

増えたのは試合の数で、詰まったわけではない

2026/27シーズンからU-21 Jリーグの東西リーグラウンドが動き出しました。清水エスパルスは8月24日に第1節の浦和レッズ戦のレポートを、ファジアーノ岡山は8月23日にWEST第1節のガンバ大阪戦のコメントを公表しています。会場はクラブの練習場で、川崎フロンターレの麻生グラウンドは開門が原則キックオフ1時間20分前、全席自由席、住宅街への配慮で鳴り物と声を出しての応援は不可。

清水のU-21監督・北本久仁衛さんは、このリーグを「なかなかトップに絡めない選手たちが成長できるか、伸びていけるか、という場」と説明し、課題の筆頭に戦術ではなく身体づくりを挙げていました。18歳から21歳の空白に、公式戦と観客と専任の監督が置かれた。ここまでは器の話として大きい。

そのうえで、日程の詰まり方はまだ見えていない。ユースの選手はプリンスリーグとU-21の二つに引っ張られ、北本監督自身が「臨機応変さが必要になる」と述べている。つまり誰をどちらに出すかの調整が先に立つ以上、一人の選手が同じ課題に短い間隔で二度当たれるとは限らない。

短い間隔で連続して当たると何が起きるかは、記録として残っている。ブラウブリッツ秋田U-15Bの中学2年生が7月21日から28日にドイツへ遠征し、羽田からハノイ経由で約30時間かけて着いた当日にトレーニング。テストマッチ4試合の結果は5-4、3-5、0-1、1-7。2戦目は前半に相手の技術と体格に押されて良さが出ず、ハーフタイムに選手が自分たちで話し合って修正し、後半に3得点を返している。1週間で4試合という密度だから、前の試合の修正が身体に残ったまま次に立てる。国内でこの密度を経験できる場面は多くない。

数えるべきは節と節の間

日本の育成年代に足りないのは試合数ではないと思っている。全日本U-12は第50回、クラブユース選手権U-15は第41回、県の高校サッカーは四本立て。数は積み上がってきた。薄いのは、負けた直後に同じ課題へもう一度当たる短い間隔のほう。夏の全国は10日で閉じ、そこからは冬まで空く。県のU-13リーグは3週間空く。その間に、何を外されたのかは輪郭がぼやけていく。

だから、U-21 Jリーグができたことを試合が増えた話として数えず、前の節に崩されたのと同じ形を次の節までにどう直してきたのかを、EASTとWESTそれぞれの日程の間隔と並べて追っていきたい。

出典: fcf.com.co(2026-08-29)

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