【対談コラム】サッカー × それぞれの視点
サッカーを軸に異なるフィールドで活躍する3名が集い、それぞれの視点から語り合う対談コラム。
育成年代の指導に最前線で携わる元プロサッカー選手・遠藤。
IT企業を経営しながら、年に一度だけピッチに立つ現役サッカー選手・生田。
サッカーに関心を持ち、サッカーを語ることを楽しむ女優・櫻井。
サッカーという共通のテーマを持ちながら、それぞれの立場や経験が異なる3人。
指導者の目線、経営者の視点、そしてサッカーを楽しむ側の感性。
交わることで生まれる新たな気づきや発見を、ぜひお楽しみください!
生田:マクトミネイがナポリで大成功を収めているってすごいですよね。特にセリエAのように戦術的なリーグでこれだけの結果を残すのは、並大抵のことじゃない。
遠藤:そうだね。イタリアのリーグは戦術的な理解が求められる環境だから、適応できるかどうか心配する声もあったけど、コンテ監督の下でしっかりとフィットしているようだ。
櫻井:コンテ監督がマクトミネイの強みを引き出すために、システムを変更したんですよね。具体的にはどんな戦術を組んでいるんでしょうか?
遠藤:実は3バックから4バックに変更したんだ。コンテは3バックが得意だけど、マクトミネイのボックス・トゥ・ボックスの能力を活かすために柔軟に対応した。
生田:監督自らのスタイルを変えるって、サッカーで言えばシステムのフレームごと変えることだから、きっと大変だったろうね。それくらいマクトミネイの適応性が高かったってことさ。
櫻井:それに、ルカクとのコンビネーションも良いって記事にありましたよね。どうしてこの2人はそんなに上手くいっているのでしょう?
遠藤:ルカクが前線でフリースペースを作る役割を果たしていて、そこにマクトミネイが何度も飛び込む。そしてこの連携が生まれるのは、やっぱりお互いのプレースタイルを知り尽くしているからじゃないかな。互いに元マンチェスター・Uでプレーしていた経験も大きい。
生田:サッカーにおけるコンビネーションって、ソフトウェアのAPIみたいなものだと思うんだよ。相手の動きを予測して組み合わせる、それがピッチでの連携に繋がるんですよ。
櫻井:わかりやすい!ギルモアも支えになっているようですし、まさにポテンシャルの全てを引き出されている感じですね。言語とか文化の壁は大きいと聞きますが。
遠藤:そうだね、同胞がいるというのはメンタル面で大きな助けになる。異国の文化に溶け込むのは容易ではないから、同じ言語で話せる相手がいるというのは安心感がある。
生田:加えて食文化も要因になっているらしいですね。ナポリの伝統的な料理を食べることで、スタミナが持続できるようにパスタを取り入れているとか。
櫻井:イタリアの美食はやっぱり健康的なイメージですよね。サッカー選手がそういった食事でコンディション維持するのは重要なんですね。
遠藤:イタリア料理はバランスの取れた食材が多いから、アスリートにとって理想的だとも言えるね。やっと体も生活に馴染んでくればプレーにも良い影響を及ぼす。
生田:それにしても、マンUは彼を手放したことで批判されていますが、今回の記事でマクトミネイ自身の成長ぶりを見ると、ナポリへの移籍はウィンウィンだったのかもしれないですね。
櫻井:そうですね、マンUで叶わなかったリーグ制覇もナポリで手にしようと全力を尽くしているところに、彼のプロ意識の高さを感じます。
遠藤:確かに。選手にとって、そのときどきのベストな選択がある。ナポリでの挑戦が彼を更にステップアップさせる一因となったのは間違いないだろうね。
生田:プレミアリーグと違って、ナポリでは彼が中心プレイヤーとして認められているみたいだし、求められる喜びが大きいんだろうね。職場環境と似ている(笑)。
櫻井:最終的に、彼自身がどういう形でサッカーキャリアを終えるかが楽しみです。ナポリでスクデット獲得できれば、また次のステージで輝くかもしれないですね。
遠藤:そうだね、成熟したプレーで新たなステージに向かう姿を楽しみにしたいところだ。彼の成長はまだ止まらないと思うよ。
生田:これから彼のように活躍する選手が増えると、リーガやプレミアにも刺激になりますね。常に進化を続けるサッカー界は、見逃せない。
櫻井:そういう進化する選手たちを見ていると、私たちも勇気をもらえますね。自分のフィールドでの頑張りも感じられてとても勉強になります。