1日に2試合。女子U-16の地域トレセンは選考の場ではなくリーグ戦として置かれている

0-7と1-2。

山口県サッカー協会のページに9月の終わりに出ていた、女子の結果の二行です。鳥取県に7点差、島根県に1点差。チームの名前のところに県の名前がそのまま入っている。

見出しは「2026年度 中国トレセンリーグU-16 山口県女子結果」。試合は9月27日の日曜、広島会場のみよし運動公園人工芝で行われたと書いてあります。日付は一つしかない。中国地方の県代表が同じ日に同じ場所へ集まって、山口はその日のうちに2試合を終えている。

トレセンと頭に付いたものは、長いこと選考の話として読んでいた。誰が選ばれて、誰が残らなかったか。ナショナルトレセン女子U-14にしてもJFAガールズ・エイトU-12にしても、外に出てくるのは選出のお知らせで、そこから先の中身は見えない。ところが中国地方のこれは、選ぶための集まりではなく県の代表を組んで当て合うリーグ戦になっていて、点差まで付いて公になっている。

AFCのサイトに、U17女子アジアカップ2027の予選の初日の結果が並んでいます。チョンブリでレバノンがマカオに6-0、タイがブータンに4-0。ホーチミンのグループDではキルギスが北マリアナ諸島に18-0で勝っている。初日の全試合が月曜に終わったと、クアラルンプール発の記事が伝えています。

18-0という数字を見たあとだと、0-7を事故として読めなくなった。出てくるチームの数が限られていて、一か所に集めて短い日数で消化する大会では、点差はこういう開き方をする。アジアの予選でも、中国地方の県代表同士でも、起きている形は同じ。だから点差そのものを嘆いても仕方がなくて、気になるのはその日に山口の選手が何分ぶん立っていたのかのほう。

週末に1試合ずつ、ではない

男子の中学生年代なら、JFA U-15女子サッカーリーグ2026 関東にあたる場所に高円宮杯の地域リーグがあって、週末ごとに1試合ずつが年間に並ぶ。県のU-13リーグも、節と節のあいだが三週間あくことはあっても、日程表は一日一試合で組まれている。

中国トレセンリーグU-16の女子は、その形になっていない。9月27日という一日に、島根戦と鳥取戦が入っている。チーム数が少なければ、会場を押さえて、審判を集めて、各県から選手を動かす回数を減らしたほうが運営は成り立つ。集中開催は女子の年代別でよく見る畳み方で、全日本U-18女子サッカー選手権の県予選でも、リーグ戦と選手権予選を一つの日程で兼ねる県がある。器が小さいぶん、一日に詰める。

これを選手の側から見ると、一年のうちで県の代表として外の相手とやれる日が、そもそも何日あるのかという話になる。週末ごとに積むなら三十節ぶんの日曜が要る。一日に二試合なら、同じ試合数を半分の日数で配れる。配る側の都合としては合理的で、受け取る側にとっては、一日の負荷が重くて、間隔が長い。

結果を出す窓口が、県協会である意味

女子の育成年代については、県協会のサイトを都道府県ごとに開いて女子の告知だけを順に読む作業をずっと続けていて、そこで分かったのは代表の名前の手前に何段あるかという並びのほうでした。中国トレセンリーグU-16の結果も、全国の媒体には流れてこない。山口県サッカー協会が自分のサイトに「山口県女子結果」として載せる。だから島根と鳥取の側から見た同じ日の記録は、それぞれの県のページを開きに行くことになる。

地域のトレセンというと、選ばれた子が合宿に行って終わりのように聞こえる。けれど中国地方のこの一日は、県の名前を背負ったチームが順位の付く試合をしていて、その記録が県協会の更新として残っている。選考ではなく、年に何日かぶんの実戦が、この形で供給されているということではないかと。

点差を見て強い弱いを言うのは簡単で、たぶん何も進まない。次にどこかの地域トレセンの結果が上がってきたら、どの県が勝ったかではなく、その一日に何試合が置かれていて、同じ県の名前が年に何回そのページに出てくるかを先に数える。

出典: www.the-afc.com(2026-10-05)

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