県の高校サッカーの一年は、一冊のハンドブックに四本の要項として綴じられている

一冊の冊子に、県の高校サッカーの一年がまるごと入っている。青森県サッカー協会のサイトに置かれている2026年度(令和8年度)のハンドブックで、更新日は8月20日になっています。

目次を上から追うと、鑑、高体連サッカー専門部の役員名簿、確認事項のまとめ、年間カレンダー2026、春季大会要項、高校総体要項、新人戦要項、高校サッカー選手権要項、大会参加申込書(メンバー表)、加盟関係の資料。大会の要項が四本。春季大会、高校総体、新人戦、高校サッカー選手権。この四つで、県の高校生の一年が埋まる。

要項が四本あるというのは、出場チームの申込書式も、参加資格の線引きも、日程の組み方も、四回ぶん別々に書かれているということ。しかもそれが年度の頭に一式そろって、同じ一冊の中に並んでいる。春の大会が終わってから夏の要項を作る、という順番ではない。

アジアサッカー連盟は10月6日、サウジアラビアサッカー協会をAFCエリートユーススキームの三つ星メンバーとして承認したと公表しました。星が付いた相手は、クラブでも選手でもなく、加盟協会そのもの。

加盟協会という単位に星を付ける考え方を日本の高校年代に持ってくると、見る先は一つではなくなる。高校生が実際に出る公式戦の要項を書いて、申込書を配って、代表者を集めているのは、都道府県のサッカー協会と、その中にある高体連サッカー専門部です。青森のハンドブックに役員名簿が綴じてあるのは、その人たちが作った冊子だから。

四本の要項が、三年間の輪郭になる

高校サッカーの話題は、冬の選手権と夏の高校総体に寄る。全国大会の映像が流れるのはその二つで、春季大会と新人戦は県の外にはほとんど出てこない。けれどハンドブックの中では四本が同じ厚みで並んでいて、前後関係も年間カレンダーに書いてある。入学してから卒業するまでに、同じ四本が繰り返し回ってくる。

選手がこの冊子を通しで読むことは、たぶんほとんどない。読む必要があるのは、申込書を書く先生と、確認事項のまとめに目を通す引率の大人のほうではないかと。子どもの側に届くのは、年間カレンダーの日付だけ。いつ大会があるかは知っていても、その日付がどの要項の何条から来ているかまでは見ない。

見ないままでいいのかというと、少し違う気がしている。遠征に行ける日、学校の行事とぶつかる週、三年生が最後の公式戦を迎える月。そういうものは全部、年度の頭に四本の要項として先に決まっている。中学生年代のリーグ名が全国の何段目かを教えてくれない話と同じで、情報はちゃんと公開されているのに、置き場所の名前が「ハンドブック」なので探されない。

誰が作って、どこに置くか

作るのは高体連サッカー専門部。置くのは県サッカー協会のサイト。この二段になっているところが、日本の高校年代の見つけにくさをそのまま表している。大会の名前で検索しても専門部のページに行き着くとはかぎらず、県協会のお知らせ欄を上から開いていって、ようやく「ハンドブック」という見出しに当たる。

AFCの三つ星のような外からの認定は、日本の都道府県の高校サッカーには付いていない。付いていないかわりに、一年ぶんの要項が一式、誰でも開ける場所に置いてある。これは弱いことではないと思っています。星は三段階に丸めるけれど、要項は丸めない。春季大会の参加資格と新人戦の参加資格が違うなら、違うまま二本ぶん書いてある。

気になるのは、四本という本数が全国で同じなのかどうか。県によっては三本かもしれないし、一年生年代のリーグや地区予選が別立てで積まれているかもしれない。高円宮杯JFA U-16サッカーリーグのように、県協会のサイトが入口で実体は高体連サッカー専門部のページにある形も並んでいる。

次に開くのは別の県のハンドブックで、春季大会・高校総体・新人戦・高校サッカー選手権の四本がそこにも同じ順で並んでいるのか、年間カレンダーの何月が空白のまま残されているのかを、県の数だけ見比べる。

出典: www.the-afc.com(2026-10-06)

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