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大阪都構想から見る日本サッカー協会の行方


かなり注目していた大阪都構想ですが、橋下徹代表率いる維新の会は、高齢者の既得権を侵すことが敗因?で僅差での敗北となりました。

イノベーションを公言し、本来あるべき姿を取り戻そうという問いかけに賛同したのは若い衆。投票権を持った若い衆には非常に支持されていたものの、投票率の高い高齢者の反対意見を押し切ることができなかったのは非常に残念です。

高齢者は現状を変えることに不満や不安を感じ、反対票を入れざるを得なかったのでしょうか。

橋本代表が出演した様々な番組で、反対派の自民党や共産党が同じく出演し意見していましたが、全て論破してきた橋本代表。挙句の果てには橋本代表の意見が妙に納得させられる意見であり、その場にいたコメンテーターからも反対派への質問やおかしなところを指摘される仕舞いとなっていたので、余計に残念でなりません。

しかし、そんな反対派の中でも唯一橋本代表と論争でイーブンを保っていた自民党の柳本顕大阪市議団幹事長。双方の話を聞いていると、本当にどちらが本来あるべき姿であるか判断するのが難しいことがいえました。

本日は、橋下徹代表が率先して主張した「イノベーション」をサッカー界に置き換えて考えた時、日本サッカー界に革命は起きるのか否かを考えたいと思います。

賛否両論、イノベーションに対する考え方

既存のシステムに新しいシステムを組み込むことには賛否両論あるのは当たり前のことです。現状に満足している、特に問題意識を抱えていない人にとっては、イノベーションは単なる御節介に過ぎません。

一方、現状に何らかの不満や不安を感じている人にとっては、何かを変えたいという思いがあり、今回の橋本代表のように明確に何がどう問題で、どうするべきかを提示してくれる人に対し、賛同している傾向にあります。

勿論賛同するためには、その明確に提示した内容が筋の通った内容であり、そして大衆の耳を傾けるほどの説得力がなければなりません。

サッカー界ではブラジルワールドカップに惨敗した日本代表に対し、日本サッカー協会が変わるべきとの声がサポーターやファンから非常に多く聞こえました。そして、メディアもサッカーに通ずる人も、その変革案に賛同する人が多く、逆に反対する人の意見を聞くことがなかったように思います。

そんな中、現状維持を貫き通したワールドカップ惨敗の協会メンバーは、今もなお続投、そしてアギーレ監督を召喚し、まさかのワールドカップ惨敗に続く八百長問題の発覚による監督解雇、そのタイミングで日本サッカー協会の本来あるべき姿を更に問われることとなりました。

しかしどうでしょうか。ハリルホジッチ監督を就任させ、ようやく兆しが見え始めたように見えていますが、肝心の日本サッカー協会のメンバーは何一つ変わっていないのが現状です。

多くのメディアはブラジル大会で報道した日本サッカー協会のあり方を一過性のものとし、ハリルジャパンの期待を煽り、中には既に2018年に開催されるロシアワールドカップの順位予想までしている局もあるのが現状です。
※サッカー専門メディアの一部の人は、この問題に対しまだ論争している感はあります。

ハリルホジッチが就任する前は、誰も存在を知ることはなく、欧州で活躍する選手でさえも一つとして情報を持っていなかったようです。そして、実際に始動したのち、早くも期待に応えかけている新監督に、選手からの信頼や協会のバックアップ体制を整えつつあることが報道されていたりします。

確かに日本人に合うような、厳格で規律を重んじ、サッカーに対する追求心を感じることができ、少なからず結果に期待することができますが、根本的な日本サッカー界の体質に至っては何一つイノベーションがされていません。

イノベーションされることが目的ではありませんが、監督が代わることで得られる期待の表れとしては日本代表の結果のみ。ハリルホジッチ監督発信で育成年代まで統一した指導やサッカー界のちょっとした体制を自分好みにする動きもありますが、それは今までもやっていたことであり、原点回帰したに過ぎません。

もっと言えば、日本サッカー界の育成方針や、地方クラブの指導現場レベル、さらには居酒屋でサッカー談義する若い衆の姿を見かけることもなく、やはり現状は何も変わっていないことが言えるのです。

なぜ、変える必要があるのか。

これまで掲げてきた日本サッカー協会の指標は大きく分けて2つあります。それは日本のサッカー人口の増加と世界における日本の順位向上です。

それ以外にもサッカー環境を良くしたり、育成年代から海外経験を積ませたりなど、当たり前ですがやればやるほど結果がでることに対して目に見えた変化はあります。しかし、実は結果が出ていることはそのように昔から継続して取り組んでいることだけであり、サッカー界全体の底上げに大きな成果が出ているかと言えば疑問符を打たざるを得ません。

そういったことから日本サッカー界にもイノベーションを求める声が出てきてもいいと思っています。イノベーションには賛否両論あります。しかし、反対派(現状維持派)に任せていては、これまで歩んできたことの繰り返しであり、最悪ロシアワールドカップに出場することもできないようなことになりかねません。

今こそ、イノベーションをするべきタイミングであることを、もう一度考えるべきだと思います。

サッカーに通ずる現場ほどイノベーションを求めている

表の顔だけ見ていても本質的なことまで知ることはありません。地方のサッカークラブをはじめ、多くのサッカー関係者が感じていることはボトムアップで日本サッカー協会に伝わるシステムが全くと言っていいほどできていません。

例えば、サッカー指導者を例にみると、給与面での改革が必要となります。

地方クラブでサッカーを指導している指導者は、そのほとんどが簿給であり、日本サッカー協会からの支援は皆無といっていいでしょう。

Jリーガーのセカンドキャリアにしてもそうです。近年では度々犯罪者が出るほど、Jリーガーの第二の人生は厳しい現状が待ち受けています。Jリーグが少なからず関与していた選手の引退後をサポートする組織である「キャリアサポートセンター」はいつしか廃止されている次第。

他にもあげればキリがない程に抱える問題を、「お金がない」の一言で使用者であるJリーガーや指導者に何一つとして支援をしているようには見えません。

お金がないのは、現状長期契約をしているスポンサーとの癒着に過ぎず、放映権料やスポンサー料は増えることはなく、むしろJ3設立でアマチュアと変わらぬクラブの乱立により、相対的な価値を下げることで、現場レベルに更なる厳しい環境を与えていることが言えます。

現場は十分に生活していける「お金」が必要であり、それには日本サッカーの価値を高め、安く仕入れたものをできるだけ高く売るような仕組みを作らなくてはなりません。

現状のままでは、サッカー少年がJリーガーのセカンドキャリアを見たら、失望することもあり得るかもしれません。

細かいレベルでの変化や改革はされているのは確かですが、根本的な仕組みやシステムを変えるほどのイノベーションが起きていないことは非常に多くの問題を先送りにしているような気がしてなりません。今、現状で何とかなっているから、なるようになるでは済まされない日がいつかやってくるに違いありません。

そういった危機感を感じていれば、自ずとイノベーションの声が上がるのは間違いありません。そして、イノベーションに賛同する現場レベルは今時点でも過半数を超えることは容易に考えられます。

サッカーはお茶の水で起きているのではない、現場でおきているのです。

橋本代表とホリエモン、そして中田英寿を誘致せよ

日本サッカー界をグローバルに、根本的に変革イノベーションを起こすには、確実なプランを構築して実行できる知識と体力と経験がある人が行う必要があります。

いるではありませんか。

候補①
橋本徹大阪市長

出典:http://hosyusokuhou.jp/

政界引退を表明されました。今からすぐにでも政界引退後の日本サッカー協会への入閣をオファーしましょう。今抱えているサッカー界の問題を、すべて具体的に解決する改革案として提示し、サッカー界にとって素晴らしいシステムを構築してくれるでしょう。

候補②
ホリエモン(堀江貴文)氏

出典:http://eikaiwa.dmm.com/

圧倒的な資本主義志向で、サッカー界の経済面は彼に一任。サッカー専門メディアや自身のメディアであるホリエモンドットコムでも度々サッカー界に言及。常にグローバルな視点で常識を覆す改革を徹底し、かつスピード感あふれる行動力でサッカー界をいい方向へ進めてくれるでしょう。まずは300億を稼ぐ組織に。

候補③
中田英寿(旅人)

出典:http://www.soccer-king.jp/

日本サッカー協会は彼の経験を生かさなければ、単なる既得権益に包まれたオジサングループと言わざるを得ません。今までの功績をリスペクトはするのは勿論ですが、そろそろ世代交代の時期にきています。そして、サッカー界で最も世界に通じており、今のサッカー協会では到底できないであろうことができるようになります。そろそろ旧体制から新体制にバトンを渡した方が、サッカー界の未来にとって希望と期待が溢れてくるのは確実です。

サッカー界でこの3人の同時起用が見てみたいと思います。

今までにない人材を誘致することで、イノベーションが生まれるのは確実です。

そして、日本が得意とする圧倒的な組織力で日本サッカー協会が掲げた「JFA中期計画2015-2022」の2030年までに、サッカーファミリーが800万人になること、そして日本代表チームは、FIFAワールドカップに出場し続け、2030年までに、ベスト4に入ることを確実に達成してみてはいかがでしょうか。

現状維持ではロシアワールドカップの出場自体に黄色信号ということを忘れてはいけません。

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