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U-16日本代表のメンバーがアカデミー中心な件

16歳。高校一年生です。育成年代で一番成長する時期に差し掛かりました。

18歳で日本代表メンバーに名を連ねるには、この年代で既に華開いていることが望ましいですが、そういう選手はごく稀です。

この世代では技術的なトレーニングは勿論、サッカーに必要なインスピレーションも鍛える必要があります。

皆さんこんにちこんばんは。「進化系サッカーメディアNEWJI」の立案者ryujinです。日本サッカー界の底上げのため、WEBとマーケティングを駆使し、あらゆる角度からサッカーネタを配信しています。

今のサッカー日本代表は型にはまったサッカーをしています。日本のサッカーは「この制度って海外サッカーでもあんの? 」でも取り上げた通り、トップダウン方式で育成年代に対し指導するトレセン制度があります。

指導項目や、方向性、型にはめたサッカーを指導することで、選手のインスピレーションを奪っていることもあるのです。

今回、AFC U-16選手権タイ2014に参加しているアンダー日本代表のメンバーが、下記の通り。

01GK井上 聖也 セレッソ大阪U-18
02DF石川 啓人 サガン鳥栖U-18
03DF森岡 陸 ジュビロ磐田U-18
04MF渡辺 皓太 東京ヴェルディユース
05DF冨安 健洋 アビスパ福岡U-18
06DF堂安 律   ガンバ大阪ユース
07MF菅 大輝   コンサドーレ札幌U-18
08FW西本 卓申 鹿島アントラーズY
09FW斧澤 隼輝 セレッソ大阪U-18
10MF藤本 寛也 東京ヴェルディjrユース
11FW半谷 陽介 FC東京U-18
12DF阿部 雅志 星稜高校
13MF田中 碧   川崎フロンターレU-18
14FW杉浦 文哉 名古屋グランパスU15
15DF下口 稚葉 JFAアカデミー福島
16DF田中 康介 京都サンガF.C.U-18
17DF吉田 峻   清水エスパルスjr.Y
18GK千田 奎斗 横浜F・マリノスユース
19FW安井 拓也 ヴィッセル神戸U-18
20MF永澤 竜亮 ヴィッセル神戸U-18
21MF佐々木 匠 ベガルタ仙台ユース
22DF麻田 将吾 京都サンガF.C.U-18
23GK鶴田 海人 ヴィッセル神戸U-18

一目瞭然ですが、Jクラブのアカデミー選手の中、一人だけ高体連の選手が混じっています。

言い換えると、高体連でサッカーをすると、日本代表メンバーに残ることが難しいということです。

Jリーガーになるための最短ルート」の記事でも書いていますが、日本でプロサッカー選手になるためには、Jクラブのアカデミーに入ることが望ましい。それもジュニアユース、もしくはユースで入る。ジュニアではあまり意味がありません。

Jクラブのアカデミーの指導が絶対的にいいとは言いません。完全に人によります。また、高体連のサッカーの指導もいいとは言えません。逆に悪いとも言えません。やはり、人によります。

しかし、一つ言えることは、サッカーをする環境が、アカデミーの方が高体連よりも圧倒的に整っていることは否めません。

勿論、高校選手権を制覇した野洲高校や他の高体連クラブでも環境が整っているのは間違いありませんが、ここで言う環境とは、Jリーガーを毎日のように間近に見ることができる環境のことで、それはアカデミーでしか整いません。

サッカー環境と言っても、グラウンド、スパイク支給、ウェア支給、海外遠征、そんなとこも高体連よりアカデミーの方が整っていますが、それはサッカーを学ぶには関係ありません。

プロのサッカーを毎日のように間近でみて、自分で上のレベルを肌で感じることが大事なのです。

指導者だけではどうしようもないこともありますが、このようなサッカー環境を整えることが必要であり、整えられないことはありません。

インスピレーションを鍛えるには、身近にトップレベルのサッカー選手を感じさせることが大事です。

日本サッカー協会や指導者は、このU-16のメンバー選出を受け止めて、高体連に属しているサッカー選手のために、環境を整えてあげる必要があります。

なぜなら、アカデミーの数は2種登録チーム全体の1%弱でしかありません。その殆どは高体連出身の選手だからです。

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