サッカーノートに決まった書式はなく、練習や試合の振り返り、目標の確認、できたこと・できなかったことの整理を書くのが一般的とされている(2021年1月時点、https://www.sakaiku.jp/column/knowledge/2021/015055.html)。市販のノートでもアプリでも、記録・振り返り・課題設定が続けば形式は問われない。ここでは書く項目、無料テンプレート、アプリを一覧で整理する。
サッカーノートに書く項目一覧
「何を書けばいいか分からない」という状態を避けるには、書く欄をあらかじめ決めてしまうのが早い。試合前・練習後・試合後で項目を分けると、毎回同じ流れで書ける。
| 項目 | 書く内容 | 例文 | 頻度 |
|---|---|---|---|
| 試合前の目標 | 今日1つ意識する目標を設定 | パスの精度を上げる | 試合前 |
| 成功したプレイ | うまくいったプレーを記録 | 効果的なドリブル、正確なパス、守備の対応 | 試合後 |
| 改善が必要なプレイ | 課題となったプレーを記録 | ポジショニングのミス、ボールロストの多さ | 試合後 |
| プレイ中に意識したこと | 試合中に意識したポイントを記録 | スペースの活用、プレスの速さ | 試合後 |
| コーチのアドバイス | 試合後・練習後に受けたフィードバックをメモ | ポジションやプレースタイルに関する指摘 | 試合後・練習後 |
| 次の目標設定 | 次回の練習・試合で意識することを決める | 試合で1回はドリブル突破を成功させる | 練習後・試合後 |
| 失点の振り返り(GK向け) | 失点した場面の状況と原因を分析 | (GK4大項目の1つ) | 試合後 |
| ポジショニング(GK向け) | ポジショニングの良し悪しを振り返る | (GK4大項目の1つ) | 試合後 |
| コーチング(GK向け) | 味方への声かけを振り返る | (GK4大項目の1つ) | 試合後 |
| ビルドアップ(GK向け) | ビルドアップへの関与を振り返る | (GK4大項目の1つ) | 試合後 |
| 自分の気持ち・感想 | 素直に思ったことを記す | (コーチ・保護者とのコミュニケーションにも活用) | 練習後・試合後 |
出典:SOCCER NOTE(https://soccernote.jp/howto53/、https://soccernote.jp/howto54/)/グラスピアGKアカデミー(https://graspia.jp/blog/gk-soccer-note-kakikata/)/https://oceansschool.com/31280/
試合前に書く欄は「1つ」に絞る
試合前の欄は、今日1つ意識する目標を書く。グラスピアGKアカデミーのテンプレートも、試合前に「今日の1つの目標」と「特に意識する4つのポイント」を書き、試合後に4大項目で振り返る構成になっている(2024年1月時点)。目標を複数並べるより、1つに絞ったほうが試合中に思い出せる。
試合後は「良かった/もう少し」の2軸から
柏木陽介選手プロデュースのノートでは、その日の試合や練習で一番大事だったことを整理し、良かった部分ともう少し頑張りたい部分をシンプルに書くことがコツとされている(2024年1月時点)。書く量を増やすより、2軸で短く書き切って翌日も続けるほうが効く。
GKは4大項目を固定欄にする
GKは失点・ポジショニング・コーチング・ビルドアップの4項目を常設欄にしておくと、フィールドプレーヤーと同じ書式では拾いづらい観点が毎回残る。失点場面は結果だけでなく、直前の立ち位置と声かけまでさかのぼって書く。
無料テンプレート比較
自分で罫線を引くより、配布されているフォーマットを印刷して使うほうが早い。対象年代と形式で選ぶ。
| 提供元 | 対象 | 形式 | 価格 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| SOCCER NOTE(soccernote.jp) | サッカー選手全般 | PDF/Webアプリ連携 | 無料 | すぐ使える無料テンプレートとウェブアプリを併せて紹介 |
| グラスピアGKアカデミー | GK(小中学生向け) | A4 PDF 2ページ | 無料 | 試合前ページ+試合後ページ、失点・ポジショニング・コーチング・ビルドアップの4大項目チェック式 |
| bizocean「サッカーノート・改」 | サッカー選手全般 | PDF/Word/Excel/画像等 | 0円 | A5サイズ×2構成でA4見開き印刷に対応 |
| note.com(ソラエマ配布) | 小学生向け | 無料 | 表紙付きのシンプルお手軽サッカーノート | |
| 日清オイリオ×JFA U-12(柏木陽介選手プロデュース) | 小学生(U-12年代) | PDF冊子 | 無料 | 全24ページ、ページごとに柏木選手のアドバイス・メッセージを掲載 |
出典:SOCCER NOTE(https://soccernote.jp/howto55/)/グラスピアGKアカデミー(https://graspia.jp/blog/gk-soccer-note-kakikata/)/bizocean(https://www.bizocean.jp/doc/detail/519502i/)/note.com(https://note.com/yurumama_style/n/n26f215fcd86a)/日清オイリオ(https://www.nisshin-oillio.com/sports/taikai/u12_01.html)
印刷して使うときの単位
bizoceanの「サッカーノート・改」はA5サイズ×2の構成で、A4に見開き印刷して使うことが想定されている(2024年1月時点)。1日分がA5に収まる書式は、書く負担が軽く続けやすい。WordやExcel形式が配布されているものは、チームの練習メニューに合わせて欄名を差し替えられる。
年代で選び分ける
小学生なら表紙付きのシンプルなPDFや、ページごとにアドバイスが入った冊子型が取り組みやすい。中学生以上は欄を自作して、ポジション別の観点を増やしていく方向が合う。全24ページの冊子型は、1シーズンを通して同じ書式で書き切る使い方に向く。
アプリ・ツール比較
市販のノートやアプリなど好みのツールを使い、練習や試合の記録、プレーの振り返り、課題や目標を書き込むことで成長につなげるのがサッカーノートとされている(2024年1月時点、https://dime.jp/genre/1243408/)。紙かデジタルかは、続く方を選べばよい。
| サービス名 | 特徴 | 形式 | 料金 |
|---|---|---|---|
| SOCCER NOTE | 練習・試合の前後で記録し、コーチとフィードバックのやり取りができる記録型ノートアプリ | Webアプリ | 無料(リリース記念でプレミアム機能無料キャンペーンあり) |
| Build | AIフィードバック付きの練習日誌 | アプリ | 公式サイトで確認 |
| AthleteLAB | AIコーチからノートへのフィードバック機能 | アプリ | App Store / Google Playで確認 |
| Golden Football | 学習・モチベーション管理も合わせて行える | アプリ | App Storeで確認 |
| NEWDIH APP(このサイトを運営する NEWDIH のアプリ) | 種別ごとの入力欄で記録する。ログインなしでも iPhone に書け、ログインすると AI が振り返りの質問を作る | iPhone アプリ/ブラウザ | ダウンロード無料(App 内課金あり) |
| 紙のサッカーノート | 手で書いて考えを整理するスタイル | 紙 | ノート代のみ |
出典:SOCCER NOTE(https://soccernote.jp/player/、https://soccernote.jp/kickoff/)/AIスポーツトレーナー(https://ai-sportstrainer.com/columns/soccer-note-app-comparison)
コーチとやり取りする前提で選ぶ
SOCCER NOTEアプリは小学生から高校生年代のサッカー選手を主な対象とし、選手自身がプレイを記録・評価し、コーチとアプリを通じてコミュニケーションを取れる機能を備えている(2024年1月時点)。書いたものにフィードバックが返る仕組みがあると、「書いて終わり」になりにくい。AIがノートにフィードバックを返すタイプも、コーチに毎回見てもらえない環境では代替になる。
紙を選ぶ理由
紙は手で書いて考えを整理するスタイルで、費用はノート代のみ。図でポジショニングを描き込みたい場合や、試合会場で電源・通信を気にせず書きたい場合は紙が向く。印刷したテンプレートをファイルに綴じていけば、紙のまま蓄積もできる。
書き方の組み立て方
欄を固定する
上の項目一覧から、試合前の目標・成功したプレイ・改善が必要なプレイ・コーチのアドバイス・次の目標設定の5欄を最低限として固定する。毎回同じ欄に書くことで、前回との比較ができる。GKはここに4大項目を足す。
具体的な行動で書く
「頑張る」ではなく「試合で1回はドリブル突破を成功させる」のように、できたかどうかを後で判定できる言葉にする。改善点も「ポジショニングのミス」「ボールロストの多さ」のように場面を特定して書く。成功したプレーも「効果的なドリブル」「正確なパス」「守備の対応」のどれだったかまで分けておくと、次に再現しやすい。
意識したことを残す
結果だけでなく、試合中に意識していたポイントも書く。スペースの活用やプレスの速さなど、意識した内容と結果を並べて書くと、狙いが効いたのか、狙い自体がずれていたのかを切り分けられる。
感想欄を残す
自分の気持ちや感想を素直に記す欄は、コーチや保護者とのコミュニケーションにも活用される。技術面だけの記録にすると、調子の波や気持ちの変化を見返せなくなる。
次の目標に接続する
振り返りの最後は必ず次回の目標で締める。そこで書いた目標が、次のページの「試合前の目標」になる。この循環ができると、ノートが単なる日記ではなく課題管理の道具になる。
記録を蓄積・管理する
ノートは量がたまってから効いてくる。過去の課題と今の課題を並べて見られる状態にしておくと、同じミスを繰り返しているのか、改善しているのかが判断できる。
NEWDIH APP のサッカーノートで書く
ここまでの項目をスマートフォンで書き続けたい場合は、このサイトを運営する NEWDIH の「NEWDIH APP」にサッカーノート機能がある。練習・試合・練習試合・室内トレーニング・筋トレから種別を選ぶと、入力欄が種別に合わせて変わる。選手として書く場合の欄は次のとおり。
- 試合: 大会・相手チーム・スコア・場所に加えて、「良かったプレー」「課題に感じたプレー」「次の試合までにやることを1つ」
- 練習: 今日のテーマ・メニュー名・時間や本数・場所に加えて、「できるようになったこと」「むずかしかったこと」「家でやる宿題/次やること」
- 筋トレ: 「質を上げるために工夫したこと」「痛み・違和感の場所」など
振り返りを次回の目標で締める形は、試合の欄の「次の試合までにやることを1つ」がそのまま受け持つ。種別を選ばず、タイトルと本文だけで書くこともできる。
始め方は3段階で、アカウントがなくても書き始められる。
- App Store から NEWDIH APP を入れる(iPhone 用・iOS 17.0 以上・ダウンロード無料・App 内課金あり)。
- 最初の画面で「ログインせずに書く」を選ぶ。ノートは iPhone の中に保存される。
- 選手・指導者・Lifeballer からモードを選び、1件書く。
ログインすると、iPhone に書いたノートがアカウントへ送られ、パソコンのブラウザ版と同じノートとして見られる。写真や動画の添付と、AI が作る振り返りの質問もログイン後に使える。AI の質問は考えるための叩き台で、使える回数には上限がある。iPhone を使っていない場合は、ブラウザ版に登録すれば書ける。