昨年王者のサンフレッチェ広島が低迷している。低迷と言っても本日時点で暫定8位はまだ上位に食い込める位置だ。
昨年の好成績は、UAEに移籍したドウグラスの活躍の他、浅野拓磨など若手の台頭もあるが、なんと言っても佐藤寿人の得点力とリーダーシップがチームを牽引していた。
しかし、今年度の佐藤寿人はなかなか調子が上がらず、ベンチを温める日々が続いている。森保一監督がなぜチームの主軸である彼を使わないのかを考えてみる。
怪我がひどいのか
2016シーズン、佐藤寿人は第3節の湘南ベルマーレ戦で相手選手と接触し、左足の小指を痛めて交代している。
その怪我がどの程度重症であったかは分からないが、すでにベンチ入りや途中交代を繰り返していることを考えると、怪我が原因であるとは思えない。
今シーズンは13年連続二桁得点も達成できるか分からないだけではなく、Jリーグ最多得点のほうでも、トップ争いをしている大久保嘉人に離され続けている。
もし、仮に怪我が原因であったとしたら、少し気が早いが今シーズンはセカンドステージに期待したい。
本調子ではないのか
本日時点、今シーズンのJリーグスタメン出場は3試合に止まっている。
シーズン最初のゼロックススーパーカップでは、先制点を挙げるなどして勝利に貢献した。その時点では、森保一監督も昨シーズンとのパフォーマンスの比較に違和感は感じていなかっただろう。
しかし、最近のJリーグではスタメンだけではなく、出場する機会が圧倒的に減っている。
おそらく、練習での佐藤寿人は以前と変わらず、チームを最前線から引っ張っているはずだ。そして、トレーニングの中でもコンスタントに良いパフォーマンスを発揮しているはずだ。
ピーターウタカの調子が良すぎるのかもしれない。そして、運動量が若手に比べると圧倒的に劣るのかもしれない。
ただ今シーズン、森保一監督は佐藤寿人を使わない。その理由が明確でない間はサンフレッチェの不安定な成績は今後も続くかもしれない。
世代交代の時期なのか
今シーズンのある試合では、サンフレッチェの平均年齢が30歳を超えていたようだ。
どこのクラブにもいずれ訪れる世代交代。オリンピック代表候補の浅野拓磨が今シーズンは背番号10番を背負うようになり、サンフレッチェの今後の意思が見え隠れする。
また、ファンブログでも次世代へ。と書かれた記事が出るほどあり、どのようにしてチームを若返らせるのか再建中であることも考えられる。
いずれにせよ、第三子を授かった今シーズンは、佐藤寿人にとって非常に重要なシーズンであり、今シーズンの成果によっては来シーズンの不安の種が芽生え始めてくる。
佐藤寿人どうしたんだ?
森保一監督、なぜ彼を使わないんだ?