高校のチームの名簿は、一年に一度だけ閉じるものではない。先にこれだけ言い切っておきます。シーズンが始まったあとでも、名前を足せる日がちゃんと置いてある。
セルビアのU-21代表が、2027年のヨーロッパ選手権に向けた準備の途中で名簿を入れ替えました。ゾラン・ミルコビッチ監督は四人を加えている。ヤングボーイズのステファン・ブキナツはA代表から若い世代の準備に合流し、ラドニツキ・ニシュ、ジェレズニチャル、パルチザンに所属する三人には、後から招集が出された。先にフェネルバフチェとツルベナ・ズベズダの二人がA代表へ移り、エストレラ・アマドーラの選手は負傷のためクラブに残って回復を続けている。ロシアとの2試合は10月2日と5日、どちらもスタラ・パゾバにある協会のスポーツセンターで行われる。
引っかかったのは、後から招集が出された、という一行のほう。名簿が一度世に出たあとで、三人ぶんの行が足されている。代表は合宿のたびに名簿を作り直すから当たり前に見えるけれど、同じことをリーグ戦でやろうとすると、日本の高校年代では足せる日が最初から決まっている。
第3クールから名前が載った
プリンスリーグ関東の第3クールは、第10節から第15節にあたる。鹿島学園高3年のGKプムラピースリブンヤコが、今季まだ学校の公式戦に出ていない状態で、このクールから選手登録されました。9月13日のプリンスリーグ関東2部・桐光学園高戦で先発が有力と伝えられている。昨年度の選手権では全6試合に先発フル出場していて、準決勝では193センチの高さと身体能力で守った選手。今季は連続完封でタイのU-20アジア杯出場権獲得に貢献している。
つまり、この選手の一年は「学校のチームにいなかった前半」と「名簿に載ってからの後半」に割れている。そして割れ目の位置は本人が決めたものではなく、第10節という節の番号のほうが先に決まっている。
六節ぶんをひとかたまりにして、その頭で登録を受ける。年間を通した一枚の名簿ではなく、かたまりごとに名前を足せる日が来る。代表活動で抜けていた選手や、ケガで春を棒に振った選手が、秋になって急に公式戦に出てくる記事を見かけたとき、それは特例の措置ではなくて、リーグの登録の区切りが順番に回ってきただけ、ということになる。
治った日と、開く日はそろわない
この区切り方は、選手の側から見ると二つの顔を持っている。
一つは、待てば載るということ。シーズンの三分の一が過ぎていても、まだ名前を足せる。学年の途中で日本の高校に来た選手にも、入口が残っている。
もう一つは、治った日と開く日がそろわないということ。第2クールの半ばで復帰できる体になっても、名簿に載るのは次のかたまりの頭まで待つことになる。その間、練習には出ているのに公式戦の記録だけが空白で残る。高校三年間は三回しかなくて、そのうちの一シーズンが六節ずつに切られていると考えると、待たされる長さは決して短くないのではないかと。
以前高校年代のリーグが前期と後期で割れても、選手についた警告は割れないという話を書いた。並べてみると、区切りで止まるものと、区切りをまたいで選手にくっついたまま動くものがある。名簿は止まる。記録は動く。どちらも同じリーグの規定の中にあるのに、方向が逆になっている。
他国の代表が、県のリーグの名簿に載っている
もう一つ、この一件には日本の高体連の現在地が出ている。他国の年代別代表に選ばれている選手が、日本の高校に通い、自国の代表活動と学校のチームを行き来している。鹿島学園高の名簿には、タイのU-20アジア杯予選を戦ってきた選手の名前が、第3クールから並ぶ。
高校サッカーを選手権の一発勝負として見ていると、この往復は視界に入らない。入ってくるのは、クールごとに名簿が開き直されるリーグのほうを見たとき。学校の部活は閉じた三年間だと思われがちだけれど、実際には節の番号に合わせて何度も出入りが起きている。
次に見るのは、クールが変わる節の登録名簿に、どこで前半を空けた名前が何人足されているか。
出典: fss.rs(2026-10-01)