コーチが習いに行く回は、U-12とU-15に割れている

中学生の頃、自分たちを教えていたコーチが、どこかで誰かに教わっている場面を見た記憶がない。練習前にグラウンドの隅で大人同士が話し込んでいるのは何度も見たが、それが研修なのか世間話なのかは、子どもの位置からは分からない。教わる側は一学年ごとに細かく切られているのに、教える側がどこで何を習ってきたのかは、ピッチの中からはほとんど見えなかった。

セルビアの21歳以下の代表が、23歳以下のイラク代表との2試合のうち1試合目を3対0で勝ちました。得点はミトロビッチが30分、クリャニンが48分、ポポビッチが59分。60分から10人が入れ替わっている。監督のゾラン・ミルコビッチは試合後、この短い期間にやる4試合のうちの最初の1試合であり、それに合わせて構想を立てて出場時間を分けた、と話しています。続くのはイラクとのもう1試合と、ロシアとの2試合。9月28日にノヴィ・サド、10月2日と5日にスタラ・パゾヴァ。

引っかかったのは3対0のほうではなく、「出場時間を分けた」という一語でした。4試合という単位で先に時間を割ってから、その割り方に合わせて1試合目の11人と交代を決めている。60分で10人替えるのは勢いではなく、配分の結果。勝ち方の話ではなく、運び方の話。そしてこれは、どこかで誰かから習うか、失敗しながら覚えるしかない類のもの。

同じ県、同じクラブ、それでも回は二つ

日本の育成年代で、そういうことを習いに行く場所は何本立っているのか。愛知県サッカー協会が出した案内に、名古屋グランパスアカデミーと組んだコーチングセミナーが二つ並んでいます。U-15の回と、U-12の回。同じ年に、同じ県で、同じクラブのアカデミーと組んで、それでも別々の回になっている。

数えると二つ。JFAのライセンス講習が級で分かれているのとは別の線で、県協会とJクラブという地域の組み合わせによる供給がある。そしてその供給が割られている基準は、指導者の経験年数でもライセンスの級でもなく、目の前にいる子どもの年代のほう。

U-12とU-15を別の日に開くということは、教える中身が別物だと開く側が考えているということ。小学生に教えることと中学生に教えることを一つの部屋でまとめて話せるなら、分ける理由がない。つまりこの二つの回は、第4種と第3種という登録の線、ジュニアとジュニアユースという線を、そのまま指導者の学ぶ側にも引き写している。子どもを切っている線で、大人も切られている。

年代をまたぐ話は、どちらの回に置かれるのか

ここで、さっきの「4試合ぶんの時間を先に割る」に戻ります。あれはU-12でもU-15でも要るもの。小学生のリーグ戦で一日に2試合3試合を回すときの出し方と、中学生が週末をまたいで連戦する日程での出し方は、細かいところは違っても、先に総量を割ってから今日を決めるという順番は変わらない。年代で内容を分けた瞬間、この種の話がどちらの回に置かれるのかは、外から読めなくなる。

それから、誰が呼んでいるか。県協会の単独ではなくJクラブのアカデミーとの連名で立っている。人と場所をクラブ側が出せる形でないと年に何本も開けない、という台所の話でもあるし、その県の指導の共通語がどのクラブの言葉になるかの話でもある。愛知で年代別に二つ開かれれば、その県で育つ子どもが受け取る言葉は、そのクラブの方法論に寄っていく。よそに同じ形の案内が出たときも、連携先の名前を見れば、その県の育成が誰の言葉で回っているかが読める。

トレセンの選出や大会の結果と違って、この種の案内は誰も転載しない。県協会のページに一度載って、申込の締切が過ぎれば流れていく。でも、自分の子どもを週に3回預けている相手が、この一年に何本の回に出て、そこで年代をまたぐ話を聞いてきたのかは、本当はそこにしか書かれていない。

次に開くのは隣の県の協会のページ。同じ形のセミナーがいくつの年代に割られているか、U-18の回まで並んでいる県がいくつあるか、そこを数える。

出典: fss.rs(2026-09-25)

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