6日間のうち、試合は2日。残りの4日の中身は公表されていません。
JFAが8月の終わりに出した「JFAエリートプログラム 女子U-14日韓交流 ~JOC日韓競技力向上スポーツ交流事業~」のメンバー発表を、名前より先に日付から追っていた。活動は9月7日から12日まで、場所はJヴィレッジ。9日と11日にU-14韓国女子代表とのトレーニングマッチ。相手がいる日は2日で、残りが4日。14歳の子が家を離れて過ごす6日間の三分の二は、試合以外の何かで埋まっている。
CONMEBOLの開発局が、マドリードでサンティアゴ・ワンダラーズとレアル・マドリーの技術・方法論の交流の一日を組んでいます。U-20インターコンチネンタルカップの第5回大会に合わせたもので、会場はシウダー・レアル・マドリー。双方の担当者が互いの進め方を持ち寄り、若い選手を育てるために使っている手立てを突き合わせた、としている。決勝そのものは9月19日、サンティアゴ・ベルナベウ。
ワンダラーズ側にとってこの一日が何だったかも、そのまま書かれている。相手が自分たちの年代別チームでやっていることを近くで見て、持ち帰れるものを拾う日だと。試合の週の中に、試合でない日が予定として最初から立っている。日本の女子U-14の6日間を見直したくなったのは、ここでした。
活動名の後ろに括弧で付いているもの
「~JOC日韓競技力向上スポーツ交流事業~」。年代別代表の遠征の告知に、こういう括弧は普通は付きません。付いているということは、この6日間がサッカーの代表活動の予算だけで立っているのではないということ。競技団体をまたいだ二国間の事業があり、そこにサッカーの14歳が乗っている。
この順番は、けっこう効いてくるのではないかと。代表の遠征なら、日程は試合から逆算して組まれる。相手と会場と時間を先に押さえて、残りに練習と移動を入れる。ところが交流事業として立つと、6日間という会期のほうが先にあって、その中に試合を2日置いた、という読み方もできる。どちらが先かで、残りの4日に入るものの性格が変わる。合わせる相手が同じ国の同じ年代である以上、この4日は移動と練習だけで消えるにしては長い。
女子の育成で「国際経験が足りない」と言うのは簡単ですが、実際に数えると足りないのは試合の数ではなく、その日程を毎年立て続けられる名義と財源のほう。ナショナルトレセン女子U-14のように国内で年度をまたいで回るものと違って、二国間の事業は相手国の事情と、サッカー以外の競技も含めた大きな枠の判断で動く。来年も同じ月に同じ日数が用意される保証は、サッカー側だけでは作れない。
集まってきた先が二つに割れている
もう一つ、メンバー発表で目についたのが所属の欄でした。GKの所属に、RB大宮アルディージャWOMEN U15と口石フットボールクラブが並んでいる。Jクラブの女子アカデミーと、街のクラブ。14歳の女子が上に上がっていく道が、まだ一本に整理されていないということが、二つの名前の並びに出ている。
男子のこの年代なら、Jクラブのジュニアユースか中学校の部活かという分かれ方をして、それぞれに全国まで続く大会がある。女子はJFA U-15女子サッカーリーグのように地域単位で組まれたところから上がっていくので、同じ県の同じ学年でも、どこに籍を置いたかで年間の試合数が変わる。その両方から一人ずつ呼んで同じ宿に泊める6日間は、試合の2日よりも、残りの4日のほうに意味が寄っていても不思議ではない。
女子の育成年代が代表に選ばれた日にしか名前の出てこない状態を前に書いたとき、見えていたのは選ばれた側の名前だけでした。今回は日付のほうを数えてみて、名前の横に並ぶ所属が割れていることと、日程が他の事業の名義を借りていることが、同じ一つのことの裏表に見えた。母数が小さいから一系統にまとまらず、一系統にまとまらないから自前の日程を毎年立てるだけの理由づけが作りにくい。
次に女子の年代別の招集が流れてきたら、選ばれた人数を読む前に、活動の初日と最終日を引き算して、そのうち何日に相手がいるのかを数える。差の日数が縮まってきたら、女子の国際経験が交流の会期から試合の日程に変わったということになる。
出典: www.conmebol.com(2026-09-19)