選抜チームのベンチに立つ人が、どこから来ているかを見ている

大会の要項とかメンバー発表のページとか、ああいうのを開いたとき、選手の名前より先にスタッフ欄まで下がって読む癖がついた。監督、コーチ、GKコーチ、アシスタントコーチ。四人か五人の名前が並んで、その横に小さくカッコ書きで所属が入っている。ここが面白い。選ばれた子の名前は入れ替わるが、教える側の名前がどこから来ているかには、その大会を誰が持っているかが出ています。

コロンビアサッカー連盟が9月12日、スイスで9月24日から10月3日に行われるU18 UEFAフレンドシップカップ2026に臨むU-17男子代表の招集リストを公表しました。監督はフレディ・ウルタード。9月14日からボゴタの連盟施設で20日まで準備し、その後ヨーロッパへ移動する。グループAでイングランド、エジプト、韓国と同組。([出典](https://fcf.com.co/2026/09/12/convocatoria-de-la-seleccion-colombia-masculina-sub17-para-la-u18-uefa-friendship-cup-2026/))

連盟の施設に一週間集めて、そこから飛ぶ。監督は連盟の代表監督。ここまではどの国でも同じに見える。ただ日本の育成年代で「教える人」を追っていくと、この一本線では全然足りない。

選抜の監督が、クラブの監督のままベンチに立つ

9月13日に三重交通G スポーツの杜 鈴鹿で行われたメニコンカップ2026 日本クラブユースサッカー東西対抗戦(U-15)は、EASTの監督が梅津博徳(横浜F・マリノスジュニアユース監督)、コーチが伊藤宏樹(横河武蔵野FC U-15監督)。WESTの監督が岡本知剛(サンフレッチェ広島F.Cジュニアユース監督)、コーチが森洋平(京都サンガF.C.U-15監督)。

つまり選抜の指導者は、日本クラブユースサッカー連盟の専任スタッフではなく、現場のクラブの監督がそのまま務めている。しかも出場選手はクラブユース選手権(U-15)とJCYインターシティトリムカップの優秀選手から選ばれる。大会で勝ったチームの監督が、その大会で目立った選手を連れて、また大会をやる。連盟の系統は、選手の入口も指導者の供給元も同じクラブの側にある。

一方、JFAの側は違う名前が並びます。国際ユースサッカーin新潟に臨むU-17日本代表は、監督が山橋貴史、コーチが小野木玲、アシスタントコーチが古沢徹、GKコーチが井出大志と岡本理生。ここにはクラブ名のカッコ書きが付かない。同じ「U-17を教える人」でも、所属の出どころが別。

県協会の指導者研修は、Jクラブの方法論に接続している

もうひとつ、名前が出てこないところで人が動いている。愛知県サッカー協会は名古屋グランパスアカデミーと連携して「2026 AIFA・名古屋グランパスコーチングセミナーU-15」「同U-12」を開くと告知しました。県協会の研修が、その県のJクラブのアカデミーと組んで、しかもU-12とU-15で別々に開かれている。

これは、その県の街クラブの指導者が何を教わるかが、隣にあるJクラブの方法論に接続するということ。JFAのライセンス講習という全国一律の線と、県協会×Jクラブという地域ごとの線が二本ある。どちらの線を通ってきた人が、いま自分の子のベンチに立っているのか。それは受講記録が公表されないので外からは見えない。見えるのは、どの県がどのクラブと組んだかという告知だけ。

教える側の肩書きは、往復し、業務委託も含む

徳島ヴォルティスの大谷武文氏は2026年6月19日からアカデミーダイレクターに復帰しています。経歴はセレッソ大阪のスクールコーチから始まり、C大阪のU-12・U-18・エリートクラス、高知ユナイテッドSCのヘッドコーチと監督、C大阪U-23コーチを経て、2021年から徳島のアカデミーダイレクター、2026年5月からトップの監督、そして6月にまたアカデミーダイレクター。保有ライセンスはJFA Proライセンス。アカデミーとトップを往復している。

清水エスパルスでは、昨シーズン限りで現役を引退した齊藤聖七さんが25歳で育成部スカウト担当に就いた。自身も清水のユース出身で、前任の植草裕樹氏から声が掛かっている。

同じ「アカデミーのスタッフ」でも、Proライセンス持ちのダイレクターから、25歳の元選手、そして業務委託契約のスタッフまで幅がある。ロアッソ熊本が2026年8月4日に公表した件では、アカデミーに所属していた元業務委託契約スタッフ1名の事案を受けて契約を解除し、個人の問題として閉じずに組織の管理・教育体制まで検証すると書いていました。子どもを預かる現場が、正社員だけで回っていないことが、この一文からわかる。

名前の横のカッコ書きを集めていく

選ばれた選手の名簿は、クラブも協会も丁寧に出す。教える側は、大会の要項の後ろのほうに四、五人分だけ載る。そこに書いてある所属を並べると、その大会がクラブの自己完結なのか、協会が持っているのか、県とクラブの合作なのかが出てくる。水戸ホーリーホックのGKスクールのように、木曜18:30から1回2,000円で専門のコーチが教える場も、誰が雇われているかまでは出てこない。

だから、選手の名簿を上から読むのをやめて、スタッフ欄のカッコ書きだけを大会ごとに書き写し、その所属先が連盟なのかクラブなのか県協会なのかを数えていく。

出典: fcf.com.co(2026-09-12)

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