1883分。手帳の端に書き写したまま、しばらく置いていた数字です。
カターレ富山が8月31日に出した内定のニュースの中にあった。流通経済大柏高の大徳剛矢選手、3年。昨季の高円宮杯プレミアリーグEASTで21試合に出て、チームで最も長い1883分をピッチで過ごしている。今季も11節を終えてフルタイム出場を続け、2得点。年の初めにはU-17日本高校選抜にも選ばれていました。
それでも、内定の根拠として先に置かれているのは選抜歴ではなく、この分数のほう。誰かに見出された話ではなく、一年かけて積んだ量の話として書かれている。
地域の選抜が、勝ち上がっていく大会
ガーナサッカー協会が公表したところによると、9月3日、プランプラムのガーナマン・サッカー・センター・オブ・エクセレンスで行われた2026年MTNエリートU-19選手権の3位決定戦で、セントラル・リージョンの主将デズモンド・コルレッティ選手が2得点を挙げ、ブロング・アハフォ・リージョンに3-0で勝って銅メダルを獲得しました。コルレッティ選手はこの試合で大会4度目のMVPを受賞。すでにグレーター・アクラ、ノーザン、アッパー・イーストとの試合でも同じ賞を受けています。決勝は9月4日午前10時、前回王者イースタンとアシャンティ。
地域の選抜同士が勝ち上がっていく形の大会なので、一人の選手に4試合分の受賞歴がそのまま積まれていく。
日本で「選ばれた」あとに何が続くか
8月の下旬になると、各クラブのページに中学生年代の選出のお知らせが一斉に並びます。並んでいるように見えて、中身は三つに分かれている。JFAのナショナルトレセンとGKキャンプ、日本クラブユースサッカー連盟のメニコンカップ東西対抗戦、Jリーグの「U-15 Jリーグ選抜 海外遠征(ブラジル)」。徳島ヴォルティスの井上蒼士郎選手はJFAナショナルGKキャンプ、カターレ富山の辻口緒斗選手やサガン鳥栖の村上瑛斗選手はブラジルの遠征。同じ「選ばれた」でも、行く先が違う。
メニコンカップは9月13日11時から、三重交通G スポーツの杜 鈴鹿で1試合。クラブユース選手権U-15とJCYインターシティトリムカップの優秀選手から選ばれ、EASTを横浜F・マリノスジュニアユースの梅津博徳監督、WESTをサンフレッチェ広島F.Cジュニアユースの岡本知剛監督が率いる。大会の成績が選抜の入口になり、指導者も現場のクラブから出てくる。よくできた回路だと思う。
ただ、三系統とも終わり方は同じ。キャンプが終わる、遠征から帰る、1試合やって解散する。名前は残るが、順位表も、出た分数も残らない。選ばれたことが記録になり、選ばれたあとに記録が積み上がる設計にはなっていない。ガーナの主将が4回受け取れたのは、選抜チームそのものが勝ち上がる大会に置かれているからではないかと。
日本が増やしてきたのは、分を数える場所
代わりに日本が増やしてきたのは、時間を数える場所のほう。高円宮杯のプレミアとプリンスがあり、その下に県単位のU-16リーグがある。埼玉県サッカー協会のページに出る「2種 高円宮杯 JFA U-16 サッカーリーグ 2026 埼玉」は、実体が県高体連サッカー専門部のサイトにあります。長野にはU-13リーグが13回目として積まれている。2026/27シーズンからはU-21 Jリーグの東西リーグラウンドが始まり、清水エスパルスもファジアーノ岡山も8月に第1節のレポートを出しました。
分数を制度が正面から数えている例もある。特別指定は、受入先のJクラブに「同選手をJリーグの公式試合に積極的に出場させる具体的計画」を求め、毎週火曜正午締切・木曜認定で回っている。名誉ではなく出場計画を審査する制度。しかも特別指定で出た試合がプロA契約・プロB契約の締結条件の対象試合だった場合、その出場時間は、その選手がはじめてプロ契約を結ぶときに加算される。年代をまたいで持ち越される数字は、日本ではここにある。
その分数は、日程の側が配っている
ただし、出場分数は本人の頑張りだけで決まらない。長野県のU-13リーグは第12節が8月29日で、次の第13節が9月22日。3週間以上あく。一方でクラブユース選手権U-15は8月14日に開幕して24日が決勝、勝ち上がるほど真夏の連戦になる。同じ一年でも、時間の配られ方がまるで違う。
だから所属を替えてまで分数を取りにいく動きが出てくる。湘南ベルマーレの本多康太郎選手(20)は、湘南U-18から2025年にトップ昇格し、2026特別シーズンはヴァンラーレ八戸、9月2日からは福島ユナイテッドFCへ育成型期限付き移籍。期間は2027年6月30日まで。トップ昇格から公式戦の出場はまだない。ユースから上がった選手にとって、次に必要なのは肩書ではなく分だということが、この経歴の並びに出ています。
メニコンカップの優秀選手の名前は9月13日でいったん閉じるので、そのあとの一か月に彼らが県や地域のリーグで何試合に出て何分ピッチにいたのかを、日程表と記録の側から数えていく。
出典: www.ghanafa.org
