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中国サッカー意思決定のスピード、日本との違い


日本と中国、中国側からすると、中国と日本と表記の前後が変わる。これは韓国も同じことで、どの国も我先にと先手必勝で自国を主張する。日中韓の不思議な三角関係は、政治だけでなくサッカー界でも存在するのです。

アジアカップを戦っているサッカー各国代表の中で、日本と中国、韓国も対戦する可能性は十分にあり、どれも簡単な試合であるとは言えません。特に一次リーグをすでに突破した中国の今大会の評価は、今までのカンフーサッカーのイメージを払拭したと評されています。

今大会、例え中国や韓国が決勝まで残らなかったとしても、日本が連覇を果たさなければ、今後、日本代表のアジアにおけるサッカーでの立ち位置がトップの座から変動する可能性があります。

GDPで見る大陸と島国の違い

既に中国は「世界の工場」から「世界の市場」へとシフトしつつありますが、まだまだ中国の脅威は衰えるこのとはないと思います。

一般的なビジネス雑誌や経済関連の書籍、そして最近のニュースによると、中国では既に人件費の高騰、原材料費の高騰、人民元の高騰、不動産価値の頭打ち、そんなことから中国撤退へ動き出す企業が増えてきていると報じられています。

その一方で、加速スピードは落ちましたが、まだまだ成長し続けている大陸のGDPでは、2025〜2050年にアメリカを抜いて世界第1位となると各機関の予想が公表されていたりします。

出典:http://www.meti.go.jp/

勢いが違うことは、その国へ行けばわかります。ただ単に旅行で訪れるだけでも観光名所で気合の入れ方に違いが見出せるでしょう。朝一の東京築地市場と上海の豫園を比較してみれば勢いの違いが明確に分かるかもしれません。

ビジョンで見る大陸と島国との違い

日本サッカー協会は2005年に下記のようなビジョンや目標を達成すると宣言しました。

出典:http://www.jfa.jp/

現在「JFA2005年宣言 ~DREAM 夢があるから強くなる~」発表から早くも10年の月日が経ちました。10年前の2005年はちょうど筆者はサッカーの現役を引退した年で、弱冠22歳。単独、大陸へ飛び込んだ年です。

あれから10年、日本サッカー協会の2005年宣言の2015年までの実績は以下の通りです。

2015年には、世界のトップ10の組織となり、ふたつの目標を達成する。

2014年は2005年宣言の中期目標最後の年。ちょうどW杯ブラジル大会が、その集大成であったのだが、大会では惨敗。サッカー協会の言い訳に近い総括もあり、追い打ちをかけるように各年代別の世界大会をかけた予選ではアジアを突破することができなかった。また、W杯の教訓を活かすことなく発表されたアギーレ監督の就任、二大会を跨いでラブコールを送り続け、やっと手にした代表監督は、現在八百長問題の渦中の人となっている。

この事実だけを見ると、完全に世界のトップ10の組織とは言い難い。

サッカーを愛する仲間=サッカーファミリーが500万人になる。

JFAメンバーシップ制度が2004年から始まり、サッカーに携わる人々全てをサッカーの仲間=「サッカーファミリー」として定義しています。ファミリーのカテゴリーは、
・選手/チーム
・サッカー施設
・キッズ(U-6)
・フットサル
・審判員
・指導者
・協会役員
・運営スタッフ
・ファン
の9項目を設置し、順次登録制度の整備を図っています。現在、選手/チーム、フットサル、審判員、指導者については、Web上での登録手続きを可能となっていますが、残りのカテゴリーは測定不能な状況が続いています。

特に、そのサッカーファミリーの大半を占めるであろうファン数の測定は、一体どうして登録制度を整備するのか10年経っても協会からは発表されていません。

この状況を見ると、まずはデータのインフラ整備から始める必要があり、500万人の目標は曖昧すぎて抽象的な空論と言うことができます。

日本代表チームは、世界でトップ10のチームとなる。

宣言を出した2005年。FIFA世界ランキングで日本の順位は15位でした。世界のトップ10に届くかもしれない。あと少し頑張れば現実的な数字だ、そう思ったのかもしれません。以下は2005年から2015年までの10年間の同月比のランキング比較です。

出典:http://fifaranking.net/

驚きを隠せません。

2050年までに起こり得る大陸と島国の違い

本スタッフブログでも幾度か取り上げてきました。中国政府の本格的なサッカー界への参入です。習近平国家主席が「サッカー政策」を発表してから実際に動き始めるまでの期間が実に短く、意思決定のスピードが日本の数十倍、もしくは数百倍のスピードがあるかもしれません。

この意思決定を中国の経済成長スピードと照らし合わせてみると、今後の中国代表が日本代表への脅威でしかないように思えてくる。各メディアではこの政策に賛否両論、どこか他人事のような出来事でしか捉えられていないが、2050までのそれぞれのビジョンに対する実行力の中国代表に対し、中期目標を大失敗している日本代表の修正力、すなわち正常でない状態を正常に戻すことが早急に問われる。

もしくは、本年2015年中に、これまでの結果を受け止めて、再度「2015年宣言」を新たに打ち出すことも必要ではないでしょうか。GDPでいとも簡単に大陸に追い抜かれた日本は、サッカーでもうかうかしていられないことをサッカー協会は知らなければならない。

パッと出たアギーレ問題で、2050までの全体像を見失っている今こそ、全てをリセットして日本サッカーの行く道を作って欲しいと願います。

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