サッカー界の指導者はどちらかと言うと、流動的ではなく固定的です。流動的に動いているのは、プロの監督(Jクラブ下部組織含む)やどこかマネジメント会社に属している指導者とか協会から派遣されてる指導者のみ。その他は、何か大きなことが無い限りほぼ固定。
まぁコーチはどちらかというと流動的に動けるような状態でもあり環境でもありますが、監督に至っては●●高校=●●監督みたいな印象が大きい。
どの立場の視点でみたり考えたりするかによって、この環境は非常に良くもあったり悪くもあったりします。自身が指導者の立場であれば、やっぱりチームに長く在籍して選手を育てたいとか、チームをつくっていきたいとか、安定した収入が欲しいとか、どちらかというと固定的に指導したいところでしょう。
しかーし、ワタクシの視点ではその固定的なことが、日本サッカーの発展を足かせになっているのではないかと思うのです。
①指導者が固定的→指導者(ポジション争い)の競争力がない→指導者のレベルが上がらない→日本サッカー発展の足かせとなる。
②指導者が固定的→選手は数年間その指導者が確立したサッカー観を学ぶ→選手の自由な発想が乏しくなる→日本サッカー発展の足かせとなる。(やや無理矢理か…)
③指導者が固定的→長くなるほど地域で幅を利かせる→指導者の地位が安定し始める→慣れにより学ぶ姿勢が薄れてくる→日本サッカー発展の足かせとなる。(強引か…)
まぁ、三段階でオチをつけるにつけれない状況でしたが、最後のいいオチに繋がるネタがあればコメントください。
ワタクシ経験者は語るですが、サッカー人生の中で、特に育成年代に限っては、多くの指導者と出会うことが必要ではないかと考えています。
高校3年間で3人の指導者に1年ずつ指導を受けましたが、当たり前ですが指導者によっては言うてることがやっぱり違います。(一般社会でも同じですな)
ある指導者の有名な話では、「俺が、カラスが白や言うたら、カラスは白なんや」っていう指導者もほんまにいるんです。
自分が一番成長できたのではないかと思うのも、この頃だったような気がします。毎年指導者が変わるので、毎年ゼロから自分のプレーをアピールしなければならない状況。
指導者それぞれのサッカー観を自分にインプットし、プレーでアウトプットして表現する。毎年同じ指導者の同じ指導を受けるのではなく、成長著しい育成年代で多くの指導者の指導を受けること。それは選手のレベルアップに繋がるんちゃうかなと考えています。
そして逆に考えてください。指導者の立場で考えると、毎年クラブが変わる状況ってどうですか?
それこそ選手からの信用を勝ち取らねばならんし、自分自身の引き出しも多くなければ対応できません。短期で選手を見なければならない目も養わなければなりません。
そこで、サッカー協会に勝手にご提案。
「(仮称)サッカー育成指導プロジェクト」(以下、プロジェクト)の始動。
単純な名称過ぎて、自分でもびっくりしました。なんじゃそれ?
従来のトレセン制度とは違います。
トレセン制度とは
JFA管轄のアカデミーとは違います。
アカデミーとは
育成年代のサッカー指導者の競争環境を作り、指導者としてのレベルアップ及び、サッカー選手のレベルアップを図る、双方向によるプロジェクト。
従来の指導者がステップアップ(固定的で流動的)できない理由
①安定的な収入の確保・保証がない
②受入先のチームがない・指導する子どもがいない
③向上心がない・学ぶ意欲がない
④ライバル(自分の立場が脅威となる相手)がいない
プロジェクト内容
①指導者の中期(3年間)トレード制度(これまでの給与確保)
②単年で指導する受入クラブを変える(3年間で3クラブ)
③プロジェクト参加報酬+成果報酬
④基本自分自身がライバル(評価者は選手とその保護者)さらにライバル(競合相手)を設定
指導者の競争環境を意図的に作ってみるというプロジェクトです。はっきり言うて実施するには障害が多すぎる無理難題プロジェクトですが、日本サッカーの改革を考えた時、どうしても指導者のレベルアップは必須かなと。それがサッカー協会主導でするならありなんちゃうかなと。
勝手に計画書でも作って、御茶ノ水へ郵送致しましょうか。
本ブログのURLとともに、差出人名は「ロベルト本郷」で。笑