ボランチにはレフティを起用した方がゴールの確率が高くなる説


あなたが所属(指導)しているクラブのボランチには右利きの選手が起用されていますか?それとも左利きの選手が起用されていますか?


出典:http://news.livedoor.com/


ボランチにレフティを起用することで、ゴールが生まれる確率が高くなる」今回はそんな説を立ててみました。この説に疑問や異論を抱く人も多いと思いますが、とりあえず最後まで読んで頂ければ納得・共感してくれる人もいるかもしれません。


レフティの割合と日本で活躍したボランチの選手

日本人のサッカー選手で右利きが多いことに何の異論もありません。これは日本だけでなく世界共通であることにも異論はありません。


Coren(1993)は、利き手同様、男性 83.9%、女性 88.9%に右足利きの傾向がみられたことを報告して おり、足においても右使用の傾向があることがいえ る。

出典:http://atlantic2.gssc.nihon-u.ac.jp/


日本大学大学院総合社会情報研究科紀要によると、物を操作するときに用いる足(ボールを蹴るなど)の割合(比率)は、男性の83.9%が右足利きと言うことです。ということは、残りの16.1%が左足利き(ボールを蹴る足が左)のレフティと言うことです。
※両利きは分からない


この情報を頭に入れた状態で、これまでの日本代表で活躍したボランチの選手と、その利き足を見てみましょう。

エントリーNo.1 森保一


現サンフレッチェ広島監督 【右足】
森保一
出典:https://www.sanfrecce.co.jp/


オフトジャパンのダイナモ。この時代、ボランチという言葉よりも守備的MF(ディフェンシブハーフ)という言い方が一般的であった。

エントリーNo.2 本田泰人


現サッカー解説者、鹿島アントラーズのアドバイザーなど
【右足】
本田泰人
出典:http://santosfc.npo-sfsc.com/


子どもに人気の必殺仕事人。ファウルすれすれのプレーでファンを魅了した。

エントリーNo.3 山口素弘


現フリー
【右足】
山口素弘
出典:http://blog.domesoccer.jp/


ここまでの中盤の底の役割は守備がメインであったが、ゲームを作る役割を加えた選手。選手と指導者の違いを身に染みて感じているかもしれない。

エントリーNo.4 名波浩


現ジュビロ磐田監督
左足
名波浩
出典:http://faro-npo.jp/


長期に渡って日本代表の10番を背負ったレフティ。元々7番がマイナンバーで、順天堂大学在学時は出場5分で結果を出す男として、トップ下をメインとしていた。展開力とゲームコントロールが魅力のボランチ。

エントリーNo.5 稲本潤一


現コンサドーレ札幌
【右足】
稲本潤一
出典:http://www.sankei.com/


スーパーなボランチ。イングランド、トルコ、ドイツ、フランスを経験しているレジェンドボランチ。最初に呼ばれたアンダーの試合では右サイドバックをつとめ、今はセンターバックもつとめている。誰がどうみてもスーパー。

エントリーNo.6 福西崇史


現サッカー解説者、タレント
【右足】
福西崇史
出典:http://blog.livedoor.jp/


中田英寿と宮本恒靖に自分のサッカー観を言える男。男らしい生き様と激しいプレースタイルの反面、やさしい笑顔が大沢たかおに似ている一面がある。

エントリーNo.7 鈴木啓太


元浦和レッズ(引退を発表)
【右足】

出典:http://www.soccer-king.jp/


サッカー選手になっていなければEXILEに入っていたかもしれないナイスガイ。昔と比べプレーに覇気を感じなくなったが、ここぞという場面でピンチを防ぐ守備重視型だった。引退のセレモニーがどうしてもアイドルの「卒業」会見のような気がしてならなかった。

エントリーNo.8 長谷部誠


現アイントラハト・フランクフルト
【右足】
長谷部誠
出典:https://www.youtube.com/


代表主将を務めるミスターボランチだが、浦和レッズ時代にトップ下で相手を置き去りにした高速ドリブルは衝撃的であった。

エントリーNo.9 遠藤保仁


現ガンバ大阪
【右足】

出典:http://www.soccer-king.jp/


説明不要のマイペース男。全盛期はバルセロナに一番近い日本人だったかもしれない。シャビとは誕生日が3日違いの同い年。ダブルボランチに夢の共演をみてみたかった。


ここまでを振り返ってみても、名波浩以外は全員が右利きでした。この他、阿部勇樹や中村憲剛などがいますが、レフティのボランチは数多くないことがわかります。


ボランチにはレフティを起用する理由

なぜボランチにレフティを起用した方がいいのか。その理由はいくつか例をあげられますが、2つの理由を取り上げてみたいと思います。


ボランチレフティ論 其の壱


【チームの核となるポジションだからこそ】


競合選手は圧倒的に右利きが多いのが現状です。もちろんボランチ以外のポジションでも基本的に右利きが多く、レフティは貴重な存在として優遇されることがありますが、トップ下やサイド、またはFWの選手と比較すると、ボランチのレフティ数は圧倒的に少ない気がします。


単にレフティ同士で競合する選手が少ないからという理由ではありません。ボランチは最大トリプルボランチ(3人)を置くことも可能です。ボランチに1人でもレフティがいたならば、右利きとは違ったアクセントやリズムをチームにもたらすことが可能です。


ゲームをコントロールできるポジションであるから、贅沢ですが優秀な右利きのボランチが既にいても、左利きを同時につかいたくなるポジションでもあります。


ボランチレフティ論 其の弐


【右利きが多いが故にデルピエロゾーンを狙えるから】


ボール支配率の高いチームは、ボランチを経由しながらボールを右へ左へ縦へ後ろへ運びます。ただ、ボランチが右利きだとどうしても右サイドから左サイドへのサイドチェンジが、左サイドから右サイドへのサイドチェンジと比べて、ワンテンポもツーテンポも遅くなってしまうのです。


どういうことかというと、右利きのボランチは右サイドから自分の位置する真ん中へきたボールを処理するのに、どうしても利き足ではない左足でトラップすることを躊躇してしまうのです。左足でトラップするということは、一回のターンで逆サイドを向けます。しかし、右足でトラップしようとすると、一回のターンで逆サイドを向くことが非常に困難です。


こちらはバルセロナ所属、稲本潤一と同い年でご紹介したシャビのプレー集です。世界でもトップクラスのボランチですが、彼は右利きです。右サイドからきたボールの処理の仕方、体の向き、ボールの持ち直しに注目してください。そして、逆に左サイドからきたボールの同じような処理の仕方に注目してください。


言いたいことが伝わるでしょうか。ハッキリ言って上手すぎてすべてがうまくいっているように思えるかもしれませんが、シャビでも右サイドから左サイドへの展開はワンテンポ遅くなっていることがわかります。


これは逆もしかりで、左利きのボランチは左サイドから右サイドへの展開は難しいことが言えます。しかし、右サイドから左サイドへの展開は、トラップだけで素早く逆サイドにターンすることができ、次のプレーではサイドチェンジをすることが可能となります。


そこで、左利きのボランチを置くことが可能であれば、左サイドからの攻撃を多くするのです。実は日本代表も相馬直樹の時代から長友佑都の今も、なぜか左サイドからの攻撃や得点が多いのです。


右利きが圧倒的に多い状況で、チームの一番点取り屋(ここでは右利きを想定)を左サイド(バルセロナで言うところのネイマールのポジション)や、もしくは少し中へ位置させることで、デルピエロゾーンからのシュートチャンスを生まれやすくするということです。


世界でもまだまだレフティボランチが少ない中で、もし自分(指導している選手)がレフティであるならば、ボランチがどうあるべきかを研究し、本格的に勝負を仕掛けてみるのもいいかもしれません。


ただ、一つアドバイスをするとすれば、どうせ学ぶなら世界最高峰のボランチから学ぶべきで、「何を学んだか」よりも「誰に学んだか」を重視すべきです。


理想はレフティの1ボランチか

真ん中のスペースを1ボランチで賄うには、相当能力の高い選手を配置することが求められます。しかし、今の日本では希望の光があまり見えません。


強いて言うならセレッソ大阪の扇原貴宏でしょうか。筆者と同じ大阪、堺出身として少し期待をしていましたが、残念ながら日本代表の1ボランチを任せられるほどスーパーではありません。


なぜ1ボランチか。1ボランチにすることで、攻撃や守備のストロングポイント、ウィークポイントに選手を増やすことが可能だからです。


理想の1ボランチ像として以下のように設定します。


1、レフティ
2、背が高い(180cm以上は欲しい)
3、守備より攻撃センスがある


該当する選手がいましたら、是非日本代表のレフティボランチを目指してください。貴重な存在としてNEWJIが全力で応援させていただきます。


余談ですが、このレフティボランチ待望論が今後多くのサッカーファンから浮上してくるだろう中で、NEWJIのメンバー4人中3人がレフティであるという事実。とても貴重な存在をここで使い果たしていたのかと思うと、サッカー界になおさら貢献したくなりました。


そして、サッカーのプレーに関することを記事にしようとした際、かなり伝え方が難しいという事実。おそらく伝えたいことの2割ぐらいしか伝えきれていないような気がします。


要するにまとめてみると、今後の日本サッカーで遠藤保仁と長谷部誠が抜けたボランチの後継者発掘が日本サッカー界において重要なテーマとなり、その後継者にレフティボランチを熱望するということです。おそらく圧倒的な存在力を示すボランチの不在に悩まされるのではないでしょうか。

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