サッカー推薦で大学へ行く前に本気でサッカー人生について考えてみよう


大学へサッカー推薦をした筆者が、大学を選んで良かった点、今となっては分かる悪かった点を綴ります。

読者が高校のサッカー部に所属している、もしくはクラブユースのチームに所属している高校生で、スポーツ推薦を活用した大学進学を狙っているなら、少しは参考にしてみてもいいかもしれません。

しかし、自分の人生なので、あくまでも参考程度に留めていただいて、最後は自分がどうしたいかを考えなければなりません。

初出は2015年です。それから11年たった2026年8月16日に、筆者自身が「制度と数字はいまどうなっているか」を調べ直して、分かったことを書き足しました。当時の体験を書いた部分は一字も直していません。まず、確かめた要点だけ表にしておきます。

知りたいこといまの答え確認先
評定平均はどれくらい要る?3.4以上が一つの基準(関西大学SF入試。学部により3.6以上/理系は数学・理科4.0以上)各大学の入試要項
競技成績はどこまで必要?全国大会・広域大会に「出場」、または都道府県大会4位以内成績が届かなくても客観的資料で同等の能力を示せる道がある同上
大学からプロになれる?関東の大学だけで2026年加入内定85人(J1 21/J2 28/J3 35/海外1)関東大学サッカー連盟
いつ動けばいい?推薦は高3の9月出願が主戦場(12月募集もある)各大学の入試日程
2026年に変わったことは?Jリーグが8月開幕になった(2026/27シーズン第1節=2026年8月8日・9日)Jリーグ公式

ここから先が、2015年に書いた本文です。

Jリーグクラブのユースから地元の大学へスポーツ推薦入学

まずは筆者のサッカープロフィールと、大学へ入るまでの流れを簡単にご紹介します。※実話でノンフィクションです。

筆者はJリーグクラブのアカデミー(ガンバ大阪ユース)から大学(関西大学)へサッカー推薦で入学することができました。当時は筆者の先輩でガンバユースから、関西大学へ入学した人はいなかったので、その進学ルートを開拓したパイオニアになりました。

スポーツ推薦入学に必要な条件として、今も仕組みが変わっていなければ、以下のような出願資格条件が必須となります。

①通学中の高校で評定平均が◯.◯以上
②全国大会でベスト8の成績かつ正選手としての出場

他にも諸条件はありますが、大きく抑えておかなければいけないことは、①の学校の成績と②のサッカーの成績の2つとなります。

①の学校の成績に関しては、入学を希望する大学によって評定平均の数字が異なりますが、とにかく3.5以上は持っておきたいところです。そして②のサッカーの成績に関しては、代表候補に選ばれていたり、何かしら他にも個かクラブかで、良成績を残していたりすれば問題ありません。

筆者の場合は家から1番近かった地元のヤンキー高校に通っていたおかげで、評定平均は3.8〜4.2の間だった記憶があります。そして、ユースでは全国優勝を2回ほど果たしましたが、1回目は正選手ではなく、2回目は入学が決まってからのことでした。

評定平均は満たしていましたが、サッカー成績の方は満たしていなかったように思います。さらに、出願期限を大幅に過ぎていたのに、なぜか出願は受理されました。

なぜ、筆者は受理されたのか。

①出願が遅れたにも関わらず受理されたのは、学部長へ直談判、そのためにサッカー部監督と部長への根回しをした。
②サッカー成績が満たなかったことに関しては、当時国体選抜に選ばれていたことが幸いした。

とにかく、出願資格の条件は満たしていなかったとしても、近しい成績を残しているならば大学側に直接話してみることも一つの手段かもしれません。

サッカー推薦の出願資格は、いま実際どうなっているか

ここから先は、上の体験談を書いてから11年たったいま、筆者が実際に募集要項を開いて確かめ直した内容です。上で「今も仕組みが変わっていなければ」と書いたところの答え合わせにあたります。例として、筆者自身が進んだ関西大学のSF入試(スポーツ・フロンティア入学試験)の2027年度入試要項を見ます。

① 評定平均。要項には「高等学校もしくは中等教育学校における第3学年1学期末(2学期制の場合は前期末)までの全体の評定平均値が3.4以上の者」とあります。ただし法学部は3.6以上、システム理工学部・環境都市工学部・化学生命工学部は数学・理科に関するすべての科目の評定平均値が4.0以上と、学部ごとに別扱いです。筆者が上で「とにかく3.5以上は持っておきたい」と書いた体感は、おおむね当たっていました。

② 競技成績。ここは筆者が書いていた条件より、幅が広いです。要項は次の3つのいずれかに該当すればよい、としています。

(1) 全国大会または広域大会に出場の成績をおさめた者、または同様の成績をおさめたチームの正選手として出場した者(広域大会の例=関東大会・近畿大会・九州大会など)
(2) 都道府県大会で4位以内の成績をおさめた者、または同様の成績をおさめたチームの正選手として出場した者(大会の規模により8位以内でも出願を認める場合がある)
(3) 上記(1)(2)の競技成績を残せなかった場合でも、本人が上記と同等以上の競技能力を持っていることが証明できる客観的資料を提出できる者

ここが、筆者がいちばん伝えたいところです。上の体験談で筆者は「出願資格の条件は満たしていなかったが、国体選抜に選ばれていたことが幸いした」「近しい成績を残しているならば大学側に直接話してみることも一つの手段かもしれない」と書きました。当時は裏技のつもりで書いたことが、いまは(3)として要項にはっきり書かれています。成績が一段足りなくても、それに代わる客観的な材料を出せるなら出願できる。これは大学側が公式に用意している道です。あきらめる前に、要項の出願資格を最後まで読んでください。

③ 時期。関西大学の場合、9月募集(2026年9月3日〜7日出願/第2次選考10月18日)と、一部学部のみの12月募集があります。さらに出願の前に、高校の担任や顧問を通じて志望する大学の体育会クラブと連絡を取ることが求められています(9月募集の事前連絡期間は2026年8月3日まで)。高3の夏には動き始めていないと間に合わない、ということです。

注意点を2つ書いておきます。1つ目、これは関西大学の例であって、条件は大学ごとに違います。志望校の要項は必ず自分で開いてください。2つ目、要項には「国公立高等学校または私立高等学校だけの大会は出願基準の対象とならない」「新人戦や学年別で出場者が限定された大会は対象とならない」といった除外規定もあります。大会名だけで判断しないことです。

大学に入って良かったメリットとは

メリット①

高校時代の友人は一生続くと言われたりしますが、大学の友人はその数がグッと増えることになります。そして高校生とは違う範囲で自由な時間も大幅に増えるのです。

メリット②

大学卒業の資格とそれなりの専門的な知識が身につきます。高い学費を払って大学卒業の資格を得ますので、サラリーマンとして大企業と呼ばれる会社に入社するためには、まだまだ現実は学歴が物を言う時代が抜け切れていないので、言葉以上に武装できる手段でもあります。

メリット③

思いつきません。意外とメリットは少ないかもしれませんが、Jリーグクラブのスカウトからの注目度は高くなっているのは間違いありません。

大学に入ってどうかと思ったデメリットとは

デメリット①

自分次第で、そのサッカー人生を大きく変えることができる一方、20歳を過ぎた時点で世の誘惑事が嵐のように訪れます。特に恐れられる誘惑毎として、お酒・お金(ギャンブルとバイト)・女です。自分次第ではありますが、この誘惑に毎回勝てるほど人間は強くありません。友人と時間が増える一方、自分を解放する機会が劇的に増えるのです。

デメリット②

サッカーをする環境は良くなっている大学は多いが、実際はそれほど良くはない。ほとんどの大学で人工芝のグラウンドが整備されています。人を誘致するためです。一方、そのグラウンドは他の部活動も使用することがあり、専用でない大学は多いです。大学によりけりですが、決まった限られた時間の中で、陸上部が周りで走っている環境でサッカーをしなければなりません。自主トレの時間を取るのは困難です。

デメリット③

最近でこそプロの指導者を誘致する大学が増えましたが、まだまだ指導力にかける指導者が多く、一つ一つの練習に意図が感じられません。言葉にすることは難しいですが、選手は与えられた練習メニューをこなすようになる環境が揃っています。

スポーツ推薦で大学を選ぶか、違う道を行くか

ここからは、筆者が今だからこそ提言できる、もう一度高校生に戻れた場合、大学を選択せずに進む道を示します。あくまでも参考程度の一つの選択肢として受け取ってください。誰かに押し付けているわけでもなく、不可能ですが18歳の時の筆者自身にアドバイスしている感覚です。

それはスポーツ推薦で大学進学を選択しないと言う道です。サッカー選手として、早いうちからサッカー中心の世界へ挑戦します。なぜなら、大学の卒業資格は後からでも取得することが可能であり、必要になった時に取得すればいいだけの話だからです。

大学卒業の資格は、サラリーマンとして企業に就職する場合に少なからず必要となります。もちろんそんな必要もなく高卒で企業に就職することは可能です。

1回目に必要になる時は、大手企業に就職したいと思った時です。大手企業の人事談では、今年は顕著に就職率が回復したようですが、就職難や少子高齢化と言われる時代でも、大手企業の募集に対し応募の数は数え切れません。本当のところ、一人一人を面接に呼び、学歴は関係ない人材を面接で採用したいと言いたくても、物理的に全員を見る余裕と時間はありません。となると、自然と大卒、学歴を判断材料にせざるを得ない状況となります。それが大手の採用人事の鉄則です。

2回目に必要となる時は、転職の時です。大卒の社会人が3年以内に会社を辞める確率は20年前から3割と変わっていない数字です。中小企業、大企業を問わず、自分がその3割に入ったらどうするか。おそらく次の仕事を探すでしょう。そうなった時、既に第二新卒枠、中途採用枠を争うことになります。

※この「3割」は当時の筆者の体感で書いた数字ですが、いま調べ直しても大きくは動いていませんでした。厚生労働省が2025年10月24日に公表した「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」によれば、大学卒の就職後3年以内離職率は33.8%(前年より1.1ポイント低下)。高校卒は37.9%、短大等は44.5%です。大卒のおよそ3人に1人が3年以内に辞める、という前提はいまも成り立っています。

そのような転職では圧倒的に前職の経験がものを言いますが、3年以内であると社会人としては半人前にもなっていない人がほとんどです。そうなると、企業の人事はまだ社会人の経験値よりも学歴にも注目していることが現実です。職を選ばなければ、はっきり言って就職先などいくらでもあります。しかし、より高い給与を得るため、自分が行きたいような企業と言うのは、毎年何千人という人を見てきたプロがあなたを査定します。その査定の一つに学歴があるのは間違いありません。

だからそもそもサッカーでプロになるには大学の卒業資格は必要がないかもしれません。要するに、大卒の他の人より多くの経験値と知見を高めればいいだけの話です。そこに大学卒業の資格は必要ありません。

次に大学へ進学するのではなく、海外のサッカークラブへ挑戦します。若さゆえに挑戦できることもあるのです。家族を持ってから、40歳になってから挑戦するのも悪くないと思いますが、若い時こそ失敗しても取り戻せる可能性も高く、そもそも挑戦しようという気にならないかもしれません。

ではなぜ日本ではなく海外なのか。若い時ほど語学を習得し易いと言うのは間違いありません。語学を学ぶためではないですが、他言語を使えるようになると、何かと世界が広がります。

筆者は中国語が話せます。1年7ヶ月現地で生活し習得しました。23歳から25歳までです。日本人を周りに置かない環境を作り、中国人と積極的に話すことで、挨拶から始めた語学学習は5ヶ月間で日常会話を話せるようになりました。今は1人で現地人とビシネス交渉を中国語ですることができます。

ここで間違ってはいけないことは、語学は単なるツールであり、スキルではないことを知ることです。語学が話せるからといって交渉がまとまるかといえば、全く別の話です。しかし、その語学と言う道具を使いこなせた場合、それは後々のサッカー人生だけでなく、1人の人間としての器はでかくなるとと思います。

例えば現役の場合、ガンバ大阪の宇佐美貴史がドイツで英語の指示を完全に理解することができなかったことを反省点とし、今はJリーガーで語学習得に励んでいます。

※この「今は」は、記事を書いた2015年当時のことです。宇佐美貴史選手がいまどこに所属しているかは、筆者は今回確かめていません(所属はクラブ公式でご確認ください)。ただ、日本人選手が海外へ行く前に語学をやっておくべきだ、という話そのものは、11年たって弱まるどころか強くなったと思っています。

例えばもし引退後に日本サッカー協会で日本のために働きたいと思ったならば、英語のレジュメが基本となります。協会でなくとも、今後は英語を社内公用語として使用するグローバル企業が増える可能性は否めません。

だからこそ語学の習得は自身のサッカー人生だけでなく、何かと使える道具であり、それは現地で生活しなければ習得する自体のハードルが上がります。サッカーをしながら語学を習得することは、長い人生を考えると決して損はありません。

そうは言ってもどうやって海外クラブを探すのか、どうやってプロになるのか、結局はお金を払ってサッカー留学しているようなことだと言われてしまえばそれまでですが、自分への投資と考えるか、それともお金をかけずに挑戦する方法はいくらでもあります。

その人自身の絶対にサッカー選手として成功すると言う熱い想いを周りの人に伝えることができれば熱意は伝染します。そして、お金を援助してくれる人は必ず現れるでしょう。でなければ、クラウドファンディングのようなサービス自体が成り立つことはありません。現地でホストファミリーを探すことも容易な時代です。

大学へ進学すると高校卒業の18歳から22歳までの4年間を過ごすことになります。その4年間を海外で死ぬ気で挑戦することは絶対に今後の人生において自分のためになるでしょう。

オークランド・シティFCで毎回クラブワールドカップに出場している日本人をご存知でしょう。岩田卓也は世界3位のクラブに属しています。決して上手い選手とは言えませんし、サッカーだけで飯を食べていくには、まだ足りていないような発言もしていますが、単身海外へ挑戦した選手として、一つの成功を得た選手でもあります。

※これも当時の所属です。岩田卓也選手の2026年時点の所属クラブは、本人の公式サイトでもクラブ公式でも確かめられなかったので、筆者は書かないことにしました。ニュージーランドでプレーを続けていると伝える記事はありますが、裏が取れないことを事実のように書くのはやめておきます。ここで筆者が言いたかったのは、日本の外にも単身で出て行って居場所をつくった日本人がいる、ということです。それは誰がいまどこにいるかとは関係なく変わりません。

今はJリーグからタイリーグを始めとした海外移籍も頻繁に行われています。海外へ移籍すること、所属すること、サッカーをすることのハードルは年々低くなっています。

ただ、海外クラブを選ぶ時に、より高いパフォーマンスを出すためには、以下のようなことも考えなくてはいけません。

①身の丈にあったクラブを選ぶこと
試合に出ることが先決です。
②日本人が少ないクラブを選ぶこと
日本の環境と変わらなくなる。
③お金をかけるのではなくもらうこと
年棒1円でもプロです。
④サッカーと人生の勉強を怠らないこと
メッシ級の契約ができれば別だが、常に(何歳であっても)1人の人間としてサッカー以外のスキルも高める。

大学からプロになる人は、実際どれくらいいるのか

上のメリット③に「思いつきません」と書いた続きを、11年ぶりに数字で埋めておきます。筆者が「Jリーグクラブのスカウトからの注目度は高くなっているのは間違いありません」と書いた部分の、実際の数です。

関東大学サッカー連盟が公表している「2025年度卒業生(または2026年加入選手)・進路先(クラブ)一覧」を2026年8月18日に数えると、載っているのは85人でした。内訳はJ1が21人、J2が28人、J3が35人、海外(デンマーク)が1人で、23の大学から名前が挙がっています。これは関東の連盟だけの集計で、関西や東海など他地域は含まれていません。

ここは2026年8月18日に数え直して訂正しました。以前は97人と書いていましたが、それは間違いです。連盟の同じページには表が2つ並んでいて、上が「2025年度卒業生(または2026年加入選手)」、下が「2026年度卒業予定選手」つまりまだ在学中の選手です。97人は、その2つを足した数から内訳の1行を落としたものでした。下の表は同じ日に数えて14人(J1が8人、J2が6人、9の大学)。卒業する年が違うので、足すと別の集団を1つに数えたことになります。筆者が上で書いた85人は、上の表だけの数です。

筆者はこの数字をこう読みました。1つの地域連盟だけで毎年これだけの人数がJクラブへ進んでいるのだから、大学経由はプロへの遠回り、とは言えません。一方で、関東の加盟校の部員数を考えれば、85人はごく一部です。だから「大学に行けばスカウトに見てもらえる」ではなく、「見てもらえる場所に行っても、選ばれるのは一部」。こちらのほうが正確だと思います。

もうひとつ、この一覧は「いつ決まるか」も教えてくれます。内定のリリース日はいちばん古いもので2024年3月、いちばん新しいもので2026年4月まで散らばっていて、集中しているのは2025年11月と12月です。4年生の夏より前に決まっている選手もいる、ということです。そして発表のたびに行が増えるので、人数を書くなら数えた日を一緒に書く必要があります。

2026年、進路のカレンダーが変わった

筆者がこれを書いた2015年には無かった、大きな変更があります。Jリーグのシーズンそのものが変わりました。

Jリーグは2026-27シーズンからのシーズン移行を実施しました。Jリーグ公式の発表によれば、2026/27シーズンの第1節は2026年8月8日(土)・9日(日)。最終節はJ1が2027年6月5日(土)・6日(日)、J2・J3が2027年5月22日(土)・23日(日)です。シーズンは「春に始まって冬に終わる」から「夏に始まって初夏に終わる」に変わりました。

移行のあいだの2026年前半には、明治安田J1百年構想リーグという特別大会が行われました。2026年の「Jリーグの成績」を調べると通常のリーグ戦と特別大会が混ざるので、年だけで比べないほうがいい。これは覚えておいてください。

では、大学生の進路にどう効くのか。ここは正直に書きます。大学の卒業は3月、シーズン開幕は8月。この5か月をどう扱うのかについて、公式に整理された資料を筆者は見つけられませんでした。分からないところを推測で埋めるのはやめておきます。はっきりしているのは、上で見た進路一覧のように内定のリリース日が公表されていることです。気になるクラブと大学があるなら、そこを見るのが一番早いです。

そのうえで、進路を考えている高校生に一つだけ言えることがあります。「高校を卒業してすぐプロ」「大学を経てプロ」という2つのルートの、時間の刻み方が変わったということです。制度が動いている時期は、去年の先輩の話がそのまま通用しません。要項も日程も、必ず自分の代のものを見てください。

まとめ

サッカー推薦、いわゆるスポーツ推薦で大学進学を選ぶことは非常にいいことです。日本の大学は入ることが難しく、卒業することは簡単です。

ただ、その4年間をどう過ごすかは自分自身に100%責任があり、既に大人としてのキャリアがスタートしているわけです。その4年間を海外で生活することをイメージしてみてください。そして、その後の自分をイメージしてみてください。

おそらく先のことはイメージできないでしょう。なぜならこれまでは何かに守られていたり、誰かが常に見てくれていたからです。そのような環境を味わったことがないので想像すらできるか分かりません。

そういう時は既にそのような経験をした人に話を聞くことが一番手っ取り早いです。自分で全てイメージできるのなら、それを信じて突っ走るだけでいいと思いますが、大抵の人は海外へ行ったとして、その4年後のイメージができ無いと思います。

人生の先輩が全て正しいわけではないので、複数人に聞くことをオススメします。そして、何より自分がどういうサッカーキャリアを積みたいか、どういう人生を歩みたいか、しっかりと自分自身を把握することが大事だと思います。

11年後のいま、読んでくれた人にやってほしい3つのこと

最後に、筆者から3つだけ書いておきます。

1つ目、志望校の入試要項PDFを自分でダウンロードして、出願資格のページだけでいいので読むこと。上で見たとおり、そこには「成績が足りなくても客観的資料で示せるなら出願できる」といった、まとめサイトには載らない条項が書いてあります。2次情報で判断しないでください。

2つ目、高3の夏より前に、志望クラブ・志望大学の体育会と連絡を取れる状態をつくること。関西大学の例では事前連絡の期限が8月上旬でした。これは実力の話ではなく段取りの話なので、知っていれば損をしません。

3つ目、大学以外のルートも同じ日に調べること。プロになる道そのものはJリーガーになるための3つのルートをまとめた記事に整理しています。高校在学中にプロ契約を結ぶ選手もいますし(西原源樹選手の例)、高校から大学へ進んで力をつける選手もいます(川上哲平選手の例)。どちらが正解かではなく、自分がどちらに向いているかです。

筆者が通ったユースから大学までの道のりは、ガンバ大阪ジュニアユースの話ガンバ堺の話にも書いています。

※2015年2月に公開した記事です。2026年8月16日に筆者自身が、出願資格の現況・大卒の3年以内離職率・大学からJクラブへ進んだ人数・2026年のシーズン移行を調べ直して書き足しました。当時の体験を書いた部分は一字も直していません。確かめられなかったことは、確かめられなかったとそのまま書いてあります。

評価 :5/5。