栄養講座とサッカー講座は入っている。小学生の泊まり合宿に、ルールを聞く回を足せるか

9月5日と6日。長野県サッカー協会が県のU11トレセンキャンプを置いた二日間です。会場は筑北村サッカー場、泊まりは西条温泉とくら。小学5年生の年代で、もう一泊する日程が組まれている。

この二日に何が入っていたかを、県協会が出している中身の通りに並べると三つ。ピッチでのトレーニング、フィジカルフィットネスプロジェクトによる栄養講座、ユースダイレクターによるサッカー講座。ボールを蹴る時間のほかに、座って人の話を聞く時間が二本ある。

この三つを数えてみたのは、よその国の合宿の日程に、見慣れない一本が入っているのを見たからです。

スペインの女子U-17代表が、モロッコで10月17日から始まる世界大会に向かう数日前、マラガの合宿先のホテルで審判の話を聞いています。話したのはマリナ・モリーナ・キレス主審。スローインとゴールキックと交代にかかる時間の制限、選手への医療行為の扱い、意図しない二度触り。いちばん質問が集まったのはVARの手順で、どの場面が見直されるのか、何が罰せられるのか、どう動くのかを選手が尋ね、主審が答えている。スペインは19日にメキシコ、22日にオーストラリア、25日にチリと戦う。

質問したのは選手本人です。スローインに何秒の線が引かれたのかを、監督から伝え聞くのではなく、笛を吹く側に直接聞いて、その場で聞き返している。大会前の日程表に、そういう一本が席として確保されている。

座って聞く時間は、泊まる日程にしか置けない

長野の二日間に並んだ座学は、栄養とサッカーの二本。規則の回はそこに入っていない。ただ、ここで見たいのは中身より席のほうです。日帰りの練習会なら、蹴って、まとめの話をして解散になる。一泊するから、夜なり雨なりの時間に、部屋で話を聞く一コマが生まれる。宿が温泉施設であることを思うと、その座学はピッチではなく宿の広間あたりで開かれているのではないかと。

つまり日本の育成年代で、選手本人の顔を正面に置いて何かを話せる時間を持っているのは、宿泊を伴うトレセンキャンプだということになる。しかもそれがU-11、小学5年生の年代から置かれている。同じキャンプについて宿と食事の代金が公表に残らないことを数えたときも感じたことだが、泊まりは費用の話であると同時に、時間割の話でもある。一晩分の夜を持っているところだけが、競技以外の一コマを入れられる。

話し手の顔ぶれが、そのまま中身になっている

栄養の回はフィジカルフィットネスプロジェクト、サッカーの回はユースダイレクター。どちらも県協会の中で役割の名前がついた立場です。座学に何が並ぶかは、その日に呼べる人の顔ぶれで決まっているのではないかと。マラガのホテルに規則の回が入ったのも、主審が一人、合宿先まで来たからでしかない。来れば一本増え、来なければその枠には別の話が入る。

日本の子どもが競技規則を知るのは、たいてい笛が鳴ってからです。試合は止まっているので説明は短く、次のプレーが始まる。間違えた形で一度覚えて、何度か吹かれて上書きされる。選手の側から質問が出る場面は、その流れの中にはほとんど生まれない。マラガで起きていたのは、順番が逆になっているというだけのことで、特別な設備も要らない。要るのは、一晩泊まる日程と、話しに来る人が一人。

長野のキャンプはその二つのうち一つを、すでに小学5年生の年代で持っている。ナショナルトレセンでも地域トレセンでも、泊まりで組まれている活動には同じ一コマがある。そこに並べる話として、栄養とサッカーの隣に競技規則が来ない理由は、たぶん誰も反対していないのに誰も入れていない、というだけではないかと。

次に県協会のキャンプの案内が出たら、何人選ばれたかより先にプログラムの行を上から読み、二日のうち座って聞く時間が何本あって、その前に立っているのが誰なのかを控えておきたい。

出典: rfef.es(2026-10-07)

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