1年生年代のリーグの順位表は、その学校の1年生の力をそのまま写してはいない。理由は後から書くけれど、先にこれだけ言い切っておきたい。
2026年の関東ROOKIE LEAGUEで、昌平高がBリーグを初めて制した。開幕戦で東海大相模高に3-4で敗れたあと7連勝し、最終節を待たずにAリーグ初昇格を決めている。毎年のように昇格候補に挙げられていたチームで、ゲキサカの記事はその理由を、1年生のうちからAチームやBチームでプレーする選手が多いのが特長で、だからROOKIE LEAGUEではなかなか順位が安定しなかった、と説明していました。
読み替えると、この順位表は勝ち負けの記録であると同時に、その学校が一年のあいだ1年生をどこへ置いたかの記録でもある。上のカテゴリへ出している人数が多い学校ほど、1年生年代のリーグには残っていない。順位が上がったということは、上に出す人数とここに残す人数の配分が変わったということでもある。誰が強いかの話ではなく、誰をどこに置いたかの話。
デンマークサッカー協会が、女子4人と男子4人でチームを組む大会をホーセンスで開いています。10クラブから20チームが集まり、U11/U12からU13/U14までの三つの区分に分かれて1チーム3試合。ピッチの上は原則として男女が同数。協会でU10からU15までの育成を担当する責任者は、良い組み合わせの試合を作ると同時に、男女が一緒にやると何が生まれるのかを調べたい、と言っている。参加したクラブの指導者の一言が引っかかりました。到着したときは男子と女子の二つの集団に分かれて立っていたのが、終わったあとはひとつの集まりになっていた、と。
4人と4人。その日は、誰をどちら側に何人置くかを大会の側が先に決めていた。日本の1年生年代で同じところを見ると、誰がAチームの試合に行き、誰がROOKIE LEAGUEのピッチに立つのかを決めているのは学校の側です。関東ROOKIE LEAGUEはA・B・Cの三つに分かれ、あいだに昇降格がある。Cリーグを制した習志野高は、Bリーグ復帰とU-16全国大会ミズノチャンピオンシップのプレーオフ進出を同時に手にした。同じCリーグには桐生一高、中央学院高、佐野日大高がいて、習志野は8試合で5失点、最終節に勝って3位から逆転している。ひとつの順位が、翌年どの層で戦うかと、全国大会に行けるかの二つに接続している。
1年生年代の試合そのものは、この数年で増えてきた。県単位でも高円宮杯JFA U-16サッカーリーグが置かれていて、埼玉の場合は県サッカー協会のサイトに「【2種】」という表記で案内が出て、押すと県高体連サッカー専門部のページへ飛ぶ。告知の窓口と運営の実体が別々という二段構え。試合の場が増えたぶん、同じ学年の中で誰がどこに出るのかという分かれ道も増えた。
分かれること自体をどうこう言いたいのではない。1年生のうちから上のカテゴリの試合に出ている選手にとっては、そこが一番濃い時間になっているかもしれない。ただ、外から順位表だけを眺めると、その配分は見えない。プレミアリーグでの出場分数が内定の根拠として並んでいた話を書いたときも同じことを思った。公表されるのは累積した数字と順位で、一人が一年のうちにどのカテゴリで何試合やったかという内訳は、たいてい残らない。
ホーセンスの大会は、その日だけ性別の線を引き直して、両側に同数を割り当てた。日本の1年生年代に積み上がってきたのは、線を引き直す日ではなく、A・B・Cという並びと、そこにつながる昇降格とプレーオフのほう。優劣の話ではなく、数えているものが違う。あちらは一つのピッチに何人ずつ置いたかを数え、こちらは一つの学年を何段に分けたかを数えることになる。
秋のあいだに見たいのは、Aリーグ昇格を決めた学校の1年生の名前が、この先どのリーグの記録に出てくるか。ROOKIE LEAGUEの順位表と、同じ学校の上のカテゴリのメンバー表を並べて置き、一学年が何段に分かれているのかを名前の数で数えます。
出典: www.dbu.dk(2026-09-18)