144時間と15日。中学生が審判の資格を取る秋は、時間ではなく日付の幅で配られている

10月17日。この土曜日に、徳島の中学生や高校生のところへ教材が届きます。徳島県サッカー協会のページに出ていた2026年度の審判員4級新規講習会の案内を順に読んでいくと、受講期間の初日に、kickoffに登録したメールアドレス宛てで教材が送られる、と書いてある。受付は9月22日から10月10日まで、受講は10月17日から10月31日まで、認定は11月。進め方はオンラインの自己学習型。

対象のところに並んでいるのは「一般・U18・U15」の三つ。中学生が、大人と同じ一本の案内の中に入っている。

イタリアサッカー連盟が、スポーツディレクターの養成コースを10月12日に開講すると出していました。最初はオンラインで2時間、19日からはコヴェルチャーノの技術センターに集まって続き、12月3日で講義が終わる。講義は合計144時間。最後に試験があり、受講者は自分の論文も発表する。いちばん良い論文を書いた人には、受講料の全額にあたる奨学金が出る。名簿にはインテルの女子の育成部門の責任者や、ジェノアの最高執行責任者、セリエAでプレーしていた選手たちの名前が並んでいる。

144時間。コースの重さが、まず時間の総量で書かれている。これを徳島の案内の横に置くと、書き方の違いがはっきりする。10月17日から10月31日まで、という日付の幅はあるが、その中に何時間ぶんの学習が入っているのかは案内に書かれていません。自己学習型というのは、総量を本人が自分の生活の中から切り出す形だということ。

15日の中に、何時間を作れるか

10月17日から31日までを数えると15日。土日が入るのが4日、残りが平日。15歳がこの15日に何を抱えているかは、人によってまったく違う。学校の中間試験がこのあたりに来る地域もあるし、所属のチームが県のリーグの終盤に入っている子もいる。中学3年なら、進路の面談がだいたいこの時期に重なってくる。

同じ15日でも、夕方に自分の部屋に座れる子と、練習から帰って夕飯を食べたら日付が変わる子とでは、教材に向かえる時間の総量が違う。144時間と書いてあるコースは、入る前に「これだけ空ける必要がある」と分かる。日付の幅だけが渡されるものは、空けられるかどうかを確かめる前に申し込みが済んでしまう。負担の大きさが、申し込みの段階では見えない形になっている。

これは手を抜いた書き方ではなくて、むしろ中学生に開くための書き方ではないかと。講義の日時を固定して会場に集めたら、平日の夜に通える範囲の子しか来られない。オンラインで15日の幅にしたから、U15が対象に入れられている。開くために総量を書かないという順番になっている。

呼ばれる日は他人が決め、資格を取る日は自分で作る

面白いのは、同じ中学生年代の子が、別の場面ではきっちり日付で呼ばれていることです。JFAが出すナショナルトレセンU-15のメンバー発表には「4回目(9/15〜17)」と、年度内の何回目で何日間かが数字で入る。U-13の東北トレセンには「中期」という期の名前が付いて、年度を通した連続した活動として並んでいる。クラブユース選手権(U-15)やメニコンカップの東西対抗戦も、日付と会場が先にあって、そこに名前が載るかどうかという話になる。

選ばれる側に回ったときは、時間を他人が決めてくれる。何月何日にどこへ来い、と届く。資格を取る側に回った瞬間に、その日付が消えて15日の幅になる。どちらもJFAのkickoffに名前が載っている同じ子の、同じ秋の話です。

審判の4級は、登録の窓口がkickoff、実施が県サッカー協会という分かれ方をしている。選手としてすでにkickoffに名前がある15歳が、同じ入口から、今度は笛を吹く側として登録される。ひとりの子が二つの立場でそこに載るところまでは、よくできている。そのあと11月に認定が出て、ではどの試合で吹くのかというところは、案内の中には出てきません。

審判が足りないという話を聞くたびに、人数の話として聞いてきました。でも中学生から入口が開いているのなら、足りないのは人ではなくて、その子が15日のどこに2時間なり3時間なりを置けるかという、時間のほうなのかもしれない。選手としての日程はすでに他人が埋めている。空いているところに自分で学習を差し込め、と言われている。

次に県協会のページでこういう案内を開いたときは、級の数字より先に受講期間の最初と最後の日付を見て、その15日が15歳のどの10月に重なっているのかを数えておきたい。

出典: www.figc.it(2026-10-09)

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