20分前からYouTubeの生中継でパソコン前にスタンバイしてみたが、会見は約10分も遅れてスタートしました。まだかまだかと待っていると、実際にアギーレが登場したのは約10分後。視聴者は20分前のスタンバイでは1400人であったものの、最高視聴者人数は7584人に達しました。
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ポジションは向かって左から原博実専務理事、大仁邦彌会長、アギーレ新監督、通訳チョウクミコさん。
アギーレ監督他、原専務理事と大仁会長のコメントは動画を見てもらうとして。以下は記者の質問です。生中継聞きながらの走り書きなんで、事実詳細は動画でチェケラーよろしくどうぞ。
【共同通信】土屋さん
Q:選手選考の基準は?
A:とにかく将来性のある選手。代表に入る意欲の高い選手。チームとしてプレーをする人。
Q:言葉のコミュニケーションはどう考えてるのか?
A:言葉ができないことが障害とは考えてない。ボールが共通語。話せなくても問題ない。通訳がいるから大丈夫。
【日本テレビ】ラルフ鈴木さん
Q:世界のトップと日本の差は?その差は何か?その差は埋めることが可能か?
A:トップの国は4~5チームに絞られる。ドイツ・ブラジル・イングランド・スペイン・イタリアなどがそれにあたる。それはタイトルを取ったことのある国と言える。技術的に素晴らしくてもオランダは無タイトル。日本も世界との差はタイトルがあるかないかだとおもう。
【テレビ東京】秋田さん
Q:なぜ日本はワールドカップで勝てなかったか?
A:過去についてコメントはするのは好きではない。誤解を招く。差し控えたい。
とにかく競い合う、切磋琢磨するようにしたい。ライバルのチームをつくりたい。
【読売新聞】青柳さん
Q:日本のオファーのどこに魅力を感じて引き受けたか?
A:真面目で真摯なオファーであった。ロシア大会に向けたオファーであり、再オファーもあったことは真剣味がつたわった。
Q:強化していく上でのポイントは?
A:ボールのハンドリング、試合のバランス、守備をかためるところがメキシコサッカーと似ていると感じる。ボールを共通語として、選手の間で競争力を作りたいと思う。
【TBS】桝田さん
Q:4年間のテーマをキーワードとして伝えてほしい。
A:日本語に訳してスペイン語と同じになるかどうかわからないが、コミットとしたい。
【NHK】西さん
アギーレに対して
Q:選手のどこを見るか、どんな視察をするか、具体的な選考過程はなにか?
A:自分で実際にみる。国内海外問わず、自分でみて判断したい。試合中だけでなく、オフザピッチでも見たい。選考のプロセスには時間がかかる。アジアカップまでに見極めながら最初のメンバーを選考したい。
原専務理事に対して
Q:正式な就任日はいつか?
A:契約は今日。
【報知新聞】岩崎さん
Q:守備を重視したいと言ったが、理想のDF像は?
A:DFというより、バランスを重視したい。守ることも攻めることも攻守にバランスがとれる選手を選考したい。守備陣だけではなく、攻撃陣にも守備をもとめたい。イレブン全員がボールを奪うこと、攻めることを考えたい。
【テレビ朝日】青山さん
Q:選手に対して厳しく接すると聞いている。
A:真面目に取り組みたいと思っている。
Q:ザッケローニの時はザックジャパンとついていたが、アギーレの場合は?
A:侍ジャパンというネーミングが気に入っている。
【フリーランス】原田さん
Q:守って攻められるチームをつくるために、フォーメーションはどうするのか?
A:試合の展開の仕方によって変化していくと思う。試合の状況に応じて進化すると思う。フレキシブルに考えたいが、基本は4-3-3になると思う。
Q:メディアの中で正しく伝えるために、自身の名前をどう発音するか、ゆっくり話してほしい。
A:アギーィィレィィ。私の名前はアギーィィレィィ。ハハ。
【サッカーキング】大谷さん
Q:試合のたびにヨーロッパ組を呼び戻すのは疲れると思うが、メキシコでもあったと思うが、対処法は?
A:疲れていると思うが、FIFAのほうで改善していると思う。試合に合わせて回復するような時間があると思う。これ自体を障害と考えてはいない。選手はプロで、自分の体調の整え方は自分で全部把握いている。長旅は影響しない。
【日刊スポーツ】神戸さん
アギーレに対して
Q:4年後ロシアW杯でベスト16を超えることは可能かどうか?
A:ロシアワールドカップに進めると思う。Jリーグもレベルがあがっている。ロンドンオリンピックでも優秀な選手がいた。リオを目指したい。選手はいい選手がそろっていると思っている。
原専務理事に対して
Q:守備を重視するといっているが、攻撃重視を視野に入れていた監督選びでしたが、そのような考えは継承できるのか?
A:守備を固めてとアギーレがいうているが、ザッケローニの時も守備を怠っていたのでない。そういう経験はアギーレにもある。アギーレであればバランスのとれたチームを作ってくれると思う。
【日本テレビ】田中さん
Q:日本の印象、日本人の印象は?日本の文化に挑戦したいことは?
A:1996年に初来日。親善試合をした。横浜ヴェルディと鹿島アントラーズと。妻と息子をつれてきている。東京に住む。Jリーグを多く見たい。メキシコもスペインも日本と離れているが、情報は入ってきている。伝統や歴史も情報は入ってくる。本も読んだ。サッカーが一番であるが、そのほかのことも含め日本を学びたい。
【朝日新聞】吉田さん
Q:サッカー哲学を教えてほしい
A:とにかくたくさん走る。勝利をおさめる。国を代表して戦っていることを肝に銘じてほしい。代表チームの一員として、責務を果たすことをしてほしい。
Q:日本の生活で試してみたいことは?
A:町中に出て、人々と普通に交流を持ちたい。日本についての情報は西洋では流れていない。普通の一般人としてこの国の知識を増やしていきたい。
【フリーランス】六川さん
Q:新しい技術委員長は?
A:原専務理事には専務理事としてやってもらう。下田技術委員を考えている。
【スペイン国営通信】サンチェスさん
Q:目標が2018年ロシアワールドカップ。世界と比較しても、まだ若い国であるが、その状況で本戦にもっていくことが大きな挑戦になると思うが、どう考えているか?
A:今回日本の代表監督を受けたことはチャレンジと考えている。人間は日々学ぶことで、頑張っていきたい。
Q:今後スペインで指揮を執ることはないのか?
A:今回、ヨーロッパのスペインリーグのチームからもオファーがあった。他国のオファーもあった。2010年声をかけてもらえたこと、再オファーしてくれたこと、自分をみてくれていたこと、そこが決めて。先のことは分からない。明日のことは分からない。今段階では、ロシアワールドカップを目指して頑張りたい。
【エルゴラッソ】河内さん
Q:U-20のワールドカップがあるが、今後10代の選手を見ていたいと考えたとき、代表の日程と重なったときはどうするのか教えてほしい。
A:私の方針は公式戦が一番と考えている。親善試合よりも公式戦を優先したい。
名前間違ってたらすんません。とりあえず、会見が終わりましたが、もっと核心をついた質問をしてほしかった。
アギーレにつく通訳はまだ決まっていないのでしょうか。なぜ女性の通訳?通訳レベルが高いからでしょうね。この人はサッカーは分かっていなので、横浜ヴェルディをそのまま通訳してしまいましたね。しかし、通訳レベルは超ド級でした。
質問力は非常に大事。答えを求めるには、回答者に対して、如何に求めているものを答えさせるか。それには質問(インプット)をうまく投げ、回答(アウトプット)を得ることが必要である。
制約が多すぎる記者会見。対話ができないため、質問の回答に対して再度質問ができないのが課題。後日、ゆっくりと質問してほしいところ。
一番の驚きは、アギーレが攻撃重視の日本サッカーを継承すると思っていたが、前評判通り守備をしっかりするタイプらしい(会見本人談)。最後バランスという表現でサッカー協会原専務理事は濁していたが、アギーレが日本の攻撃的サッカーを引き継げると豪語していたサッカー協会発信の事前情報と、本人が描くサッカー像にそもそも乖離があるのではないかということ。
結果が出てくれたら何も言いませんが、サッカー協会の監督選考に対するアプローチや基準が、この時点で完全に間違っていたことが浮き彫りになった会見であったような気がしました。
自分たちのサッカー=守備型サッカー
こんな公式になるのかどうか、今後に注目したいと思います。