中国のサッカーが本格的に動き出しました。13~14億人を超える超大陸が、今後東京オリンピックを照準に中長期的に「サッカー」を国家戦略の一つにするようです。その額なんと約86兆8600億円の投資。習近平国家主席の鶴の一声で決定されたようです。
皆さんこんにちこんばんは。「進化系サッカーメディアNEWJI」の立案者ryujinです。日本サッカー界の底上げのため、WEBとマーケティングを駆使し、あらゆる角度からサッカーネタを配信しています。
「意識改革!自分の行動に責任をもつことの大事さ」でも、中国サッカーが何かしでかす予感はしておりましたが、今回の中国政府の発表を受け、本格的に中国のサッカーが今後日本の脅威となることは間違いありません。
習近平国家主席は、「国際競争力が向上しないサッカーの発展がスポーツ分野の最優先課題になるべきだ」とも述べているようです。
今後考えられる「中国サッカー」をいくつか考えてみます。
まず、中国のサッカー施設が中国全土に急ピッチで建設されます。これは、政府が方向性を決めた途端、現在進行形の案件よりも、「サッカー施設」の建設の優先順位が高くなることが予測されます。中国政府はこんな発表もしています。
中国政府は今後10年間、全国数百カ所にサッカー場を建設し、学校サッカーとクラブサッカーを活性化させ、全国民が楽しむ生活スポーツとして定着させる計画。
次に5億人のサッカー人口を確保することが目標と政府は打ち出しているため、内陸ではなく首都圏・上海・大連・広州などのインフラが既に整っている沿岸部に集中し、これまでより一層選手の育成や発掘に力を入れる、まさしくサッカー育成革命が起きるのではないかと予想されます。中国政府の根拠のない自信が現れた一言。
イングランドプレミアリーグクラブのアーセナルは7月、「リオネル・メッシ(27、バルセロナ)のような天才的な資質を持つ人物は20万人に1人の割合で生まれる」という内容の研究結果を発表している。人口14億人の中国には7000人のメッシが隠れている。計画のように5億人のサッカー選手が確保されれば、メッシ級の天才を発掘する可能性がさらに高まる。参照:中央日報
そして「中国奮闘記、そしてサッカーとの出会い④」で取り上げたように、人工芝のグラウンドが多かった中国のサッカーグラウンド事情ですが、日本平や鳥取バード並みの綺麗な芝生が設置・整備され、サッカー設備環境が整うことになるかもしれません。
また、中国はいつでもサッカーチャンネルが存在し、24時間いつでもサッカー(特に欧州リーグや中国国内リーグ)を見れる環境であり、海外のサッカー特集番組も積極的に放送しています。今後は人々の注目が集まるようになり、ファンやサポーターの拡大は勿論、サッカーを始めた育成年代の少年たちがテレビをつければ、いつでもサッカーと触れ合える環境が既に整っています。
最後に、何と言ってもその資金力。圧倒的な資金をサッカーに投じることで、日本サッカー協会ができないことを、中国は国を挙げて取り組むことになります。セルジオ越後もビックリでしょう。
NEWJIも中国政府の発表を受け、「サッカー代理人の行く末、新シーズン到来」で明らかにした通り、中国サッカーのサッカー仲介人にでもなって一儲けする可能性が浮上してきました(願望)。
ということで、ワタクシ現在は中国の紹興に来ておりますので、今から「世界で一番熱い試合」のバルセロナVSレアルマドリードのクラシコの放送を、お金を払わずにリアルタイムで見たいと思います。
日本サッカー界、早急に対策を講じなければ、後の祭りとなってしまいますよ。