第50回全日本U-12、第41回日本クラブユースサッカー選手権(U-15)、高円宮杯JFA U-15サッカーリーグ。日本の育成年代の大会は、たいてい名前のどこかに年齢の数字を抱えています。
ただ、その数字で出場者が切られているかというと、そうでもない。申し込みの段で並ぶのは学年のほう。中学1年生だから関東ユース(U-13)サッカーリーグに出て、中学3年生の夏にクラブユース選手権へ行く。年齢の数字は学年の言い換えとして置かれていて、誰がいつ生まれたかという話はほとんど出てきません。
西アフリカのゾーンBで、U-17年代の地域選手権が10月10日に開幕した。グループAの初戦は7分に入った一点がそのまま決勝点になり、それが今大会で最初に記録された得点になっている。初戦から中2日の13日に2戦目。この地域選手権を勝ち上がることが、2027年のU-17の大陸大会へ出る道になっている。
地域の大会がそのまま上の大会の予選を兼ねる組み方自体は、日本でも見慣れた形。引っかかったのはそこではなく、2027年の大陸大会まで含めて、どの段にも「U-17」という年齢の数字しか付いていないことのほう。国をまたぐ大会は、学年では線が引けない。学校の一年がどこから始まるかが国ごとに違うので、年齢で切るしかない。
日本の年代別代表も、国をまたぐ側に回った瞬間に同じ切り方へ変わります。
AFC U20アジアカップの予選は、8グループに分かれて各組1位と、各組2位のうち上位7チームが本戦に進む。その本戦がU-20ワールドカップのアジア最終予選を兼ねているので、予選のほうは世界大会の一次予選にあたる。入れ子。そしてこの予選に臨んだチームは、2007年生まれ以降の選手で構成されている、と書かれている。学年ではなく、生まれた年。
国内の大会がなぜ学年で動くのかは、日程を見ればだいたい察しがつく。全日本U-12は都道府県大会が10月から11月末、全国大会が12月26日から29日。クラブユース選手権(U-15)は8月14日に開幕して24日に決勝。どちらも学校の休みの中に畳んである。年度に日程を預けている以上、名簿も学年で切るのがいちばん速い。
そこに、生まれた年で切る資格が重なってくる。同じ高校の同じ学年で、同じプリンスリーグの名簿に並んでいる二人がいても、誕生年で区切る側に立てば片方が入って片方が外れる、ということが起こり得ます。能力の話でも、選ばれた選ばれなかったの話でもない。入口の引き方が国内の大会と違う、というだけのこと。
この違いは、国内の案内を読んでいるとまず見えてこない。ナショナルトレセンU-15も、JリーグU-14 ポラリスも、県協会が窓口になる4級審判員の新規講習会の対象区分(一般・U18・U15)も、数字は年齢の顔をしていて、中身は学年で回っている。リーグの名前から全国の何段目かが読めない話を書いたときにも思ったことで、大会の名前は、その名前が誰を入れて誰を外しているかまでは書いてくれない。
生まれた年のほうが表に出てくるのは、年代別代表のメンバー発表のページだけ。名前、ポジション、所属、生年月日。あの四つ目の列だけが、国内の大会要項に一度も出てこない基準を持っている。U-20の予選に出たチームが2007年生まれ以降だと書かれているのも、そこに並んだ列を読まないと分からない。
中学から高校まで、高円宮杯やクラブユース選手権に出続けているあいだ、その子の学年は一度もずれません。ずれるのは、国際大会の資格の話になったときだけ。そしてそれは、本人の生年月日を見れば誰でも先に数えられる。次にメンバー発表を開いたときは、所属のところを飛ばして、生年月日の列を上から下まで読む。
出典: www.ghanafa.org(2026-10-10)