ガンバ大阪はACLの全北現代モータース蹴球団戦で劇的な勝利を収めました。トーナメントでも稀にみる感動的な結果でした。
これまでJリーグクラブがここぞと言う場面で結果を残してきた試合では、必ずと言っていいほどそこにはブラジル人選手がいたように思います。
しかし、最近のJリーグクラブは日本人の活躍が目立ち、助っ人と呼ばれてきたブラジル人選手を差し置いて、ここぞという場面で結果を残し始めています。
本日は、そんなJリーグクラブに属したブラジル人選手に焦点を当てて、費用対効果はいかなるものかを考えてみたいと思います。
Jリーグクラブに在籍したブラジル人選手の数
これまでJリーグクラブに選手登録をした外国人選手とブラジル人選手の比率を数えてみました。
それにしても多いですね。ただ、最近Jリーグでも結果を残しているサンフレッチェ広島や浦和レッズのブラジル人比率を見ても分かるように、ブラジル人を呼べば勝てるという時代ではなくなってきたように思います。
せっかく獲得したブラジル人助っ人が、単年でクラブを去ることや、ベンチを温めていることはJリーグでもよくあることで、クラブはまだまだ代理人からの斡旋や安易なスカウティングで、その選手の本質を知らぬまま獲得してしまっていることが多いような気がします。
無名のブラジル人選手の獲得がJリーグを盛り下げている
Jリーグが規定する外国人の同時試合出場枠は5人(在日枠1名、アジア枠あるいは提携国枠1名、いずれにも当てはまらない外国籍選手3名)。ここでいうブラジル人助っ人のほとんどが外国籍選手として扱われることになるので、実質3名の登録枠に対しどの国の助っ人を獲得するかが非常に重要となります。
ブラジル人を獲得する場合、そのほとんどがFWや攻撃的なポジションの選手となり、ゴールと勝利の結果を求めて獲得している背景が見受けられます。
2015シーズンの今現在、得点ランキングでは上位10人に3人だけしか外国人(ともにブラジル人)は入っておらず、一昔前のようなブラジル人による助っ人力は減少傾向にあるかもしれません。
ちなみに過去を見てみると、2001年から2008年をピークに、ブラジル人選手の得点力が落ち始めている、もしくは日本人の活躍が目立ち始めたことが言えるかもしれません。
そろそろブラジル人で、貴重な外国人枠と資金を消耗するのはやめませんか?どうせ獲るなら、その外国人枠3人分のマネーでビッグネームを1人だけ獲得してみてはいかがでしょうか。
ブラジル人選手の獲得は一旦やめませんか
先ほども少し触れましたが、サンフレッチェ広島や浦和レッズのように、Jリーグではほぼ日本人だけで戦っても優勝を狙うことは可能です。
助っ人枠という言い方には少し語弊があるかもしれませんが、長期に渡り1つのクラブに在籍している外国人選手が皆無に等しいことからみると、やはりシーズン中に結果を残してくれる選手の獲得が必須となります。
ましてや、スーパーサブ的存在でベンチを温める選手の獲得は本当に必要なのでしょうか。どうせなら日本サッカーの強化をJリーグ全体で考えて、サッカー先進国の最強の代表DFを獲得して、日本人FWの強化に少しでも貢献してほしいところです。
同じブラジル人を獲得するならば、ドゥンガのようなインパクトのある選手かフォルランのように観客を呼べる選手の獲得を目指してほしいところです。
クラブが契約している通訳がポルトガル語専門であることや、贔屓の代理人がブラジルとのコネクションがあるということは、あくまでも内的要因に過ぎません。
そろそろブラジル人の獲得から少し視点を変えてみてはいかがでしょうか。それでもどうしてもブラジル人を獲るなら、エムボマ並みのインパクトがあるFW(今でいうフッキ)をスタジアムで観てみたいところです。
まだJリーグクラブはブラジル人選手で消耗してるの?