サッカー選手として、観て感じるサッカーと、プレーして感じるサッカーが違うことは、百も承知でしょう。
同じやん!と胸を張って言い切れる人は、サッカー選手としての潜在能力が高いか、既にその能力を随所で発揮しているかもしれません。
サッカー選手であれば、観て感じる最高レベルと、プレーして感じる最高レベルを見つけた方がいい!と言うお話をします
観て感じる最高レベルのサッカー
私の中で、これまで観た最高レベルのサッカーは、1997年6月3日、トゥルノワ・ド・フランス(コンフェデ杯)のブラジル代表vsフランス代表の一戦です。
ロベルトカルロスが異次元のフリーキックを決めた試合で有名ですが、当時15歳の私には衝撃的な試合であったことを覚えています。
VHSで録画した試合は、今では貴重な宝物です。(約18年は観ていないが…)是非どこかで試合の映像を見つけて観てください。
次に印象的で最高レベルと感じた試合は、2008年12月18日のFIFAクラブワールドカップの準決勝で、横浜国際総合競技場(日産スタジアム)で行われたマンチェスター・ユナイテッド対ガンバ大阪です。
生で観た試合であったため、テレビとは異なるスピード感や臨場感を肌で感じていたため、余計に強い印象が残ったのかもしれません。
しかし、それにしても当時アジアチャンピオンで今よりも平均年齢が若くフレッシュ感を出していたガンバ大阪が、結果よりも内容で大学生とプロほど差があったように思います。
プレーして感じる最高レベルのサッカー
観て感じる最高レベルのサッカーは、以外と簡単に味わえるかもしれません。
なぜなら自分自身で観たいときにサッカーを観れば、いつかは最高レベルのサッカーを目の当たりにするからです。
しかし、最高レベルのサッカー選手とプレーする機会を持つことは、非常に稀で選ばれた人間でしか味わうことができません。
同じフィールドで、敵か味方か問わず最高レベルの選手と一緒にサッカーをすることは、その経験をするか否かで、今後のサッカー人生を大きく左右すると言っても過言ではありません。
同年代の選手に最高レベルのサッカーをする選手がいるか否かですが、大抵学年に一人はとんでもなくズバ抜けた選手がいるのです。
後に日本サッカー界を背負う選手となるのは、そこからまた更に絞られた極一部の選手となるわけですが、スポットで観たときには、その時最高レベルのサッカーをする選手は必ず存在します。
そんな選手とサッカーを一緒にすることで刺激される経験は自分が望んでも、なかなかできるものではありません。
82年生まれの33歳で言うと、15歳の時の佐野裕哉(現FCマルヤス岡崎)、18歳の時の大久保嘉人(現川崎フロンターレ)のような存在です。
異次元と言う言葉が非常に似合う存在のことです。
どう世界が変わるのか
最高レベルのサッカーを知ることで世界がどう変わるのかは明確です。
あなたの中の上下限度基準の幅が広くなり、あなた自身のキャパシティが広がるのです。
キャパシティとは
キャパシティ (capacity) は、保持、受け入れ、または取り込む能力を言う。体積の概念に類似する。人の能力的な許容範囲を示す場合
出典:http://ja.m.wikipedia.org/
要するに、経験したことがない、感じたことがない領域(未体験ゾーン)を、自分の範囲内と見なすことができるのです。
また、今の自分の基準値やポジションが明確に判断することができるようになります。
A5ランクの霜降り牛を食べることで、普段食べている吉野家が庶民の味だと理解できるのです。
もちろん、牛脂が注入されたものかを見分けることができるかは別スキルですが。
最高レベルのサッカーを知り、己の能力を底上げしたいのであれば、観て感じるだけでなく、一緒にプレーして感じることで、本当の意味で成長の伸び代を感じることが必要となります。
駄目元でも、あなたの思い浮かぶ最高レベルの(同年代)サッカー選手が所属するクラブに試合を申し込んでみてはいかがでしょうか。