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NEWJIの告白! 強豪サッカークラブが欲しい選手「6つの能力」


下記タイトルを参考に本日の記事タイトルを謳ってみました。
人事部の告白! 有力企業が欲しい人材「6つの能力」


サッカー選手は監督によって必要な選手とそうでない選手に分かれます。所属のクラブで主軸となる選手はどんな監督からも起用される確率が高いでしょう。


そもそもなぜそのような選手は主軸となれたのでしょうか。どんな監督からも求められる選手はどのような能力を持っているのでしょうか。


本日は、サッカー選手に求められる6つの能力について、NEWJI独自に考えてみたいと思います。

日本人選手の二極化が進んでいる

最初に、最近の日本代表で選出されている選手について考えてみましょう。本来監督が変われば選出される選手、スタメン起用される選手は異なるのが当然です。なぜなら、監督は自分が求めるサッカーに合う人材を選ぶことが当然のことだからです。

「監督の求めるサッカー=ピッチで表現できる選手」


上記の公式が監督が選手を選出する際の決め手となることが通常ですが、今の日本代表は少しメンバーの固定化が進んでいるような気がしてなりません。


最近の日本代表の監督は以下の通りです。


2015年~
ヴァヒド・ハリルホジッチ(ユーゴスラビア出身)
2015年
ハビエル・アギーレ(メキシコ出身)
2010~2014年
アルベルト・ザッケローニ(イタリア出身)
2007~2010年
岡田武史
2006~2007年
イビチャ・オシム(ユーゴスラビア出身)
2002~2006年
ジーコ(ブラジル出身)
1998~2002年
フィリップ・トルシエ(フランス出身)
1997~1998年
岡田武史
1995~1997年
加茂 周


ザッケローニが主軸として起用していたメンバーを、アギーレも最終的にアジアカップオーストラリア2015の本番で起用することになりました。アギーレは就任当初はこれまで代表と縁がなかった新しい選手の発掘に徹しているようにも見えましたが、最終的にはザッケローニと同じメンバーで本番を迎える決断をしています。


アジアカップのメンバー選出に対しメディアやファン・サポーターは一斉に「結局そのメンバー選ぶんかい!」と突っ込んだことも記憶に新しい出来事ではないでしょうか。


ザッケローニ以降、アギーレ就任からアジアカップまでの時間は決して長かったわけではありませんが、誰が監督になっても選ばれる選手が同じであると言うことは、その選手は誰からも評価される素質があるとも言うことができます。


しかし一方で、日本代表監督を務める外国人監督の選手選考では、日本人選手のニ極化が進み固定化されているようにも思えます。


それは具体的に言うと海外組と国内組の二極化であり、選ばれる選手と選ばれない選手の図式です。


顕著に表れているのが日本代表に選出される選手の国内海外選手の構成比です。一昔前のメンバーと現代表メンバーの所属クラブ、とくに海外組と国内組の割合の違いを一例で確認してみましょう。

2006年FIFAワールドカップ日本代表メンバー

国内組
楢崎正剛 名古屋グランパスエイト
茂庭照幸 FC東京
駒野友一 サンフレッチェ広島
遠藤保仁 ガンバ大阪
宮本恒靖 ガンバ大阪
小笠原満男 鹿島アントラーズ
巻誠一郎 ジェフユナイテッド千葉
土肥洋一 FC東京
柳沢敦 鹿島アントラーズ
三都主アレサンドロ 浦和レッズ
福西崇史 ジュビロ磐田
小野伸二 浦和レッズ
坪井慶介 浦和レッズ
玉田圭司 名古屋グランパスエイト
加地亮 ガンバ大阪
中澤佑二 横浜F・マリノス
川口能活 ジュビロ磐田


海外組
中田浩二 バーゼル
中田英寿 ボルトン
高原直泰 ハンブルガーSV
中村俊輔 セルティック
大黒将志 グルノーブル
稲本潤一 ウェスト・ブロムウィッチ


海外組の比率は23人中6人の26%です。
※所属は当時在籍クラブ

2010年FIFAワールドカップ日本代表メンバー

国内組
楢崎正剛 名古屋グランパス
阿部勇樹 浦和レッズ
駒野友一 ジュビロ磐田
田中マルクス闘莉王 名古屋グランパス
長友佑都 FC東京
内田篤人 鹿島アントラーズ
遠藤保仁 ガンバ大阪
岡崎慎司 清水エスパルス
中村俊輔 横浜F・マリノス
玉田圭司 名古屋グランパス
矢野貴章 アルビレックス新潟
岩政大樹 鹿島アントラーズ
中村憲剛 川崎フロンターレ
今野泰幸 FC東京
大久保嘉人 ヴィッセル神戸
稲本潤一 川崎フロンターレ
川島永嗣 川崎フロンターレ
中澤佑二 横浜F・マリノス
川口能活 ジュビロ磐田


海外組
松井大輔 グルノーブル
長谷部誠 ヴォルフスブルク
本田圭佑 CSKAモスクワ
森本貴幸 カターニア


海外組の比率は23人中4人の17%です。
※所属は当時在籍クラブ

AFC アジアカップ オーストラリア2015メンバー

国内組
東口順昭 ガンバ大阪
西川周作 浦和レッズ
森重真人 FC東京
太田宏介 FC東京
植田直通 鹿島アントラーズ
塩谷司 サンフレッチェ広島
昌子源 鹿島アントラーズ
遠藤保仁 ガンバ大阪
今野泰幸 ガンバ大阪
柴崎岳 鹿島アントラーズ
豊田陽平 サガン鳥栖
小林悠 川崎フロンターレ
武藤嘉紀 FC東京


海外組
川島永嗣 スタンダール・リエージュ
長友佑都 インテル・ミラノ
吉田麻也 サウサンプトン
酒井高徳 VfBシュツットガルト
長谷部誠 アイントラハト・フランクフルト
香川真司 ボルシア・ドルトムント
清武弘嗣 ハノーファー96
岡崎慎司 1.FSVマインツ05
本田圭佑 ACミラン
乾貴士 アイントラハト・フランクフルト


海外組の比率は23人中10人の43%です。
※所属は当時在籍クラブ

二極化の理由

12年連続でJリーグ2ケタ得点の佐藤寿人、3年連続で得点王の大久保嘉人、ゴール実績を誰よりも残している選手がなぜ代表に定着していないのでしょうか。それは実力はあるものの代表を指揮する監督の好みや、監督の求めるサッカーに合っていない可能性があります。


最近の代表に招集されている選手、もしくはスタメン起用されている選手を見ていると、海外で活躍する選手の比率が非常に高くなってきています。


今後も国内組がゼロになることはあり得ませんが、招集メンバーの割合は海外組と国内組の人数で逆転現象がおき、7割が海外組、3割が国内組となるでしょう。


そもそも、海外へ行った選手が高評価されることについて疑問を抱きますが、日本を知らない過去の代表監督はどうしても海外クラブの看板(所属しているクラブ名など)に目がいきがちで、ギラヴァンツ北九州やバンディオンセ神戸の選手を知る機会がないかもしれません。


しかし、一方で海外で活躍する選手は海外からのオファーなり、日本からの売込が認められた結果として、実際に海外で活躍していることも事実です。世界のどんな監督やクラブが見ても、日本市場を狙った商業目的以外でも、サッカー選手として認められている部分は確実にあることがいえます。


今、選ばれる選手と選ばれない選手が「海外組・国内組」という分類になりつつある中で、本当に海外へいく選手がどんな監督にも求められる能力を持っているのでしょうか。また、国内組の能力が海外組よりも劣るのでしょうか。


育成年代にもプロサッカー選手にも言えますが、どんな監督にも求められる選手とは、いったいどのような能力を持った選手のことでしょうか。

サッカーで必要な能力とは


(1)ゴール(ボール)を奪いに行く姿勢(目的意識、優先順位)
(2)筋肉細胞・心肺機能力(身体力、回復力)
(3)サッカー戦術理解力(洞察力、俯瞰力)
(4)スキルを使いこなす力(クレバー、感覚力)
(5)チームワーク力(共感力、チーム志向)
(6)競争優位付加価値(武器、ストロング)

ゴール(ボール)を奪いに行く姿勢


目的意識を常にもちながらプレーするのとそうでないのでは、大きな違いを生むことをがあります。そもそもボールポゼッションを高くしたからといって、ゴールが生まれるのではありません。ゴールが生まれる確率や確度が高くなるだけで、ゴールを奪うためにボールポゼッションを高くするのです。

筋肉細胞・心肺機能力


90分間、延長戦やPKまでもつれ込んだ場合は最大120分+アディッショナルタイムを戦い抜かなくてはなりません。足が攣る、もう走れないでは大事な交代枠を使うことになります。筋肉の細胞や心肺機能の細部の細部まで鍛えることが必要です。

サッカー戦術理解力


サッカーを理解していなければ状況の変化に対応することができません。ビハインドの状況、2点差をつけた状況、監督はコロコロ戦術を変更するかもしれません。どんな状況でも、どんな戦術でもサッカーを理解していれば柔軟に対応することが可能です。

スキルを使いこなす力


サッカーでボールを扱う技術、すなわちスキルは練習さえすれば誰でも出来ないことも出来るようになります。選手によってスピードは異なりますが、練習の時間やボールに触れる時間が多ければスキルの向上が比例して伸びることは間違いありません。要はその身につけたスキルをどう使うか、どのように使えるかが大事です。

チームワーク力


サッカーは個の集まりでチームになりますが、個でできることとチームでできることがあります。チームでできることは細分化するとこの集まりになりますが、個に欠点があればチームは崩れ去ります。失点シーンのその殆どは、どこかで個が欠点が生じているからです。チームワークはその個の欠点をチームとして補うことが可能です。

競争優位付加価値


競争優位付加価値とは要するに自分の「武器」です。何の特徴もない選手で平均的にレベルが高い選手よりも、全体的な能力は低いが圧倒的な武器がある方が戦力になります。

求められる選手に必要なこと


上記6つの能力を平均以上のレベルを備えているだけで、どんなタイプの監督からも求められる選手になるのは間違いありませんが、もう一つ追加で大事なことを加えておきます。


それは練習で着実に結果を残すことです。


普段の練習から結果を残すことで、監督の信頼を得ることが大事です。練習から本番が始まっているのです。練習から常に結果を残すためにも、自分に足りない部分に関しては、自主練習や自主学習でできないことを出来るようになるまで継続して続ける必要があるのです。


そしてその練習で得た信頼と自信をもって最終的に試合に挑むのです。試合で結果を残すことで、さらなる信頼が生まれ、監督にとっては欠かすことのできない選手と評価されるのです。


サッカーはボールさえあれば家の中でも駐車場でも空き地でもどこでも練習することが可能です。要するに問題や課題がどんなことであれ、自分に足りないことが何かを明確に探し出し、どのようなインプット情報で解決できるかを見極め、最終的にアウトプットし続けた結果、いつしか自分のサッカーが理想に近づき、その理想が監督とマッチングすれば監督から求められる選手になれるのではないでしょうか。


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