2001年6月4日生まれ、サッカーファンであれば誰もが知っているであろう久保建英君。
FCバルセロナキャンプでその才能を見出され、スペインのバルセロナのカンテラ(ピラミッド型の下部組織)に所属し、日本サッカー界にとって非常に期待値の高い選手として注目されている13歳の選手です。
本日は久保建英君に学ぶ、サッカーグローバル人材について考えてみます。
久保建英君とは
簡単なサッカー経歴をまとめてみました。誰でも検索すればヒットする情報ですが、サッカー素人にも分かるように、以下のように簡潔にまとめてみました。
経歴
2009年8月
株式会社Amazing Sports Lab Japanが開催したFCバルセロナキャンプでMVPを受賞する。
FCバルセロナキャンプ
2009年11月
神奈川県川崎市麻生区で活動するサッカークラブ、FCパーシモンから川崎フロンターレ ジュニアセレクションに参加し、全学年で約600人が参加した中で3名の合格者の1人となった。
2010年4月
川崎フロンターレU-10に所属。同月にFCバルセロナキャンプのMVP特典として、ベルギーで開催された「ソデクソ・ヨーロピアンカップ(SODEXO EUROPEAN RUSAS CUP)」の国際大会にFCバルセロナスクール選抜の一員として出場し、7試合に出場し6ゴール1アシストの活躍でMVPを受賞する。
2011年4月
当時FCバルセロナのカンテラでコーチをしていたオスカル・エルナンデスの推薦により、3週間のカンテラ入団テストを受け、2011年8月見事に合格する。
2011年9月
カンテラの一員として現地のリーグ戦でプレーを開始する。
参考:http://www.frontale.co.jp/
参考:http://matome.naver.jp/
カンテラではありますが、まるでキャプテン翼の主人公である、大空翼の劇場版を再現したかのような、ドリームでミラクルな経歴です。
このようなチャンスがあるならば、FCバルセロナキャンプに参加する意義・目的は十分にあると思います。ぜひ、他のクラブの情報も見逃さないようにしてください。
参考までに、日本に進出している海外のクラブ情報を下記記事よりご覧ください。
日本でサッカースクールに入る前に
現在
バルセロナのカンテラに所属している9名の外国籍選手に対し、FIFAは公式戦出場停止処分を下しており、インファンティルAに所属する久保建英君がその対象となっています。
FCバルセロナピラミッド型の下部組織
- 【ベンハミン 】対象9~10歳
- 【アレビン 】対象11~12歳
- 【インファンティル】対象13~14歳
- 【カデッテ 】対象15~16歳
- 【フベニール 】対象17~20歳
仮に久保建英君がバルセロナに残ったとしても、2019年の18歳の誕生日まで公式戦に出場することはできないとされています。ですので、日本への帰国やアーセナル、マンチェスター・シティなどが獲得するなどの噂がある状況です。
海外の反応を見ても、彼のサッカー人生を台無しにしたなど、バルセロナへの批判も集まっています。詳しい情報はGoogle先生で「久保建英 退団」と検索してください。
グローバル人材とは
さて、本題に入りましょう。ビジネス界ではグローバル人材の需要が非常に高まってきています。純粋な日本企業であるのに英語が社内公用語となることや、海外への転勤などは朝飯前の状態が増えてきています。
そもそも日本企業がターゲットとしてきた日本市場は、既に少子高齢化が原因で年々縮小傾向となっています。もしくはシェアの奪い合いが続いている状況です。
となると、日本市場はこれまで通り継続してエイヤーで頑張ることとなり、売上拡大やマーケット拡大のためには海外市場に目を向ける他ありません。
そこで、グローバル人材が注目を浴びてきているのです。では、そもそもグローバル人材の定義とはなんでしょうか。
グローバル人材の定義は曖昧?
幾人かのグローバル人材の定義をみてみましょう。
ジャーナリストの池上彰氏
世界に通用する人間であると同時に、日本の良さも自覚した上で働くことのできる人材
出典:http://www.jica.go.jp/
日経ビジネス編集長の山川龍雄氏
日本を起点にして物事を考えるのではなく、地球規模で広く物事を考えるという視点がグローバル人材の一つの要素
出典:http://www.jica.go.jp/
立命館大学政策科学部准教授の上久保誠人氏
国境を超えてキャリアアップする「覚悟ある個人」
出典:http://diamond.jp/
進化系サッカーメディアNEWJIの立案者兼編集長兼ライターのryujin氏
海外サッカー情報と日本サッカー情報に精通し、己のサッカー感を国内のみならず世界へ発信できる人材、そして日本以外の国から求められる人材
出典:http://diamond.jp/
よくわかりませんが、英語や外国語を話せるだけではグローバル人材とは呼べないことは間違いありませんし、海外サッカーに詳しいだけではサッカーグローバル人材ではなさそうです。
サッカー界にもグローバル人材が必要となる時代
久保建英君は幼くして海外で実力を認められ、親御さん、川崎フロンターレ、株式会社Amazing Sports Lab Japanなどの協力によりグローバルな人材として世界へ羽ばたきました。
そしてコミュニケーションツールでもあるスペイン語を習得し、卓球でいうところの福原愛並みの方言が混じった現地人並みの語学力となるわけです。
久保建英君には海外でプレーすることを望みます。育成年代でここまで注目を浴びる日本人選手が、海外で育った場合、どのような完成系となるのか未だ誰も知ることはありませんでした。
お隣のライバルクラブであるレアルマドリードの下部組織にも若くして実力を認められた日本人選手の中井卓大君がいますが、久保建英君には是非海外で育って欲しい。
育成年代では技術的にも評価の高い日本人が、なぜ代表や国内クラブのトップ選手となると評価が下降してしまうのか。
もう島国だけで完結させる育成はやめにして、グローバルな視点や環境を整えてサッカー選手を育てることにしませんか?
恐らくこれだけ世界的にも注目を浴びる選手となったので、海外クラブが久保建英君を放っておくことはないかと思いますが、万が一日本に帰国したとしても、日本のクラブにはもう一度海外クラブでプレーできる環境を与えて、日本で育てることは手を引いてもらいたい。
それこそ久保建英君のサッカー人生をダメにしてしまう恐れがあるかもしれませんので。