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通学時間だけでサッカー脳を鍛える


あなたの家から学校までの通学時間は何分ぐらいですか?


誰もが皆、嫌でも小中学校の9年間を、義務教育のもと学校に通う必要があります。


その9年間の通学時間は、決してあなどれません。通学にかかる時間を往復で考えるとさらに重要な時間となります。使い方によってはサッカー選手にとって欠かすことのできない時間となるかもしれません。


通学時間を考える

自宅から学校までの距離が、校区としてある程度決められている小学生。ただ、それも公立に限る。私立や校区のない学校に通う場合は、片道1時間かけることもザラにあるのです。


朝の通勤ラッシュの時間帯に電車に乗ると、小学生がランドセルを背負って立ちながら目を瞑り、今にも倒れそうなほどの睡魔と戦っている光景をよく見かけます。


それもそのはず、通学に時間を要する場合は、逆算して朝起きる時間が比例的に早くなるからでしょう。


それはそうと、ここで考えたいのは9年間に有する通学時間の累計時間です。


例えば通学に1時間かかる場合、往復で2時間、1日に2時間をついやし学校まで移動することになります。そして、年間約200日が登校日数とした場合、9年間の往復通学時間を累計すると、実に3600時間となるのです。日数に直すと、丸々150日分と換算できます。


この150日であなたは何ができるだろうか。


身体を動かすよりも頭を動かす

よく朝早くからサッカーの自主練をしている小学生を見る。夏休みや冬休みであればまだ理解できるが、学校のある平日の朝だから驚きです。


学校が家から近ければ、そのような朝練をすることも可能ですが、小学生が朝から必死に練習している姿が未だに理解できません。


せめて週1にするべきではないでしょうか。


朝6時起床、朝活・朝練でサッカーをするかサッカーを観るかでも進言しましたが、寝起きにサッカーをガッツリやるのは色んな面でよろしくはありません。


身体を動かすのも大事かもしれませんが、ある程度の負荷や強度を考える必要があるでしょう。


一方、サッカー脳を鍛えるのはどうでしょうか。


先日行われていたクラシコを、朝からガッツリ観ても、脳に刺激は与えられても身体に悪影響はあるとは思えません。


だからこそ、空いている時間でサッカーを観ることは、自分のプレーの引き出しを増やすだけではなく、サッカー脳を鍛えることができるのです。


通学時間ほど無駄と思われる時間を有効活用できると同時に、逆にこれほどの有効な時間を作り出すことも困難な時代で、通勤時間の活用方法によっては、今後のサッカー人生を左右するに違いありません。


サッカー脳を鍛えるポイント

時間は1日24時間、誰もが平等に与えられている唯一無二の存在です。


「時は金なり」
「Time is money」
「时间就是金钱」


何語でも構いませんが、全世界共通で認識されています。


時間の活用によっては、その時間がお金に変わり、そのお金で夢を叶える近道を辿ることも可能です。


だからこそ、時間の活用を再度見直さなければなりません。


おそらく通学時間に1時間かかる人もいるでしょう。2時間かかる人もいるかもしれません。逆に20分かもしれません。


ただ、通学時間が長くても短くても、どちらにせよ効率良くサッカー脳を鍛える必要があります。


少ない時間の中でどのような選択をするか、どのようなプレーを求めらるかは、現代サッカーのバイタルエリアでのプレーによく似ています。


限られた時間の中で、どのようにしてサッカー脳を鍛えるか、どのような鍛え方を選択するかは、先ほども述べたように将来的にサッカー人生を左右することは間違いありません。


ここでは、サッカー脳を鍛えるポイントをいくつか考えてみたいと思います。


どんな選手のプレーを観るか


まずは自分がどんな選手を参考にしたいかを決めて、その選手の試合、プレーをひたすら観ることに尽きます。


どんな選手であっても、その参考とする選手のイメージを勝手に共有すること、その参考にする選手のプレーを真似ることで、自ずと自分のプレーが参考にしていた選手に近づくでしょう。


自分の技術や身長、今のプレースタイルは関係ありません。今からあなたがどんな選手になりたいかが重要です。
 

どんなポジションでサッカーを観るか


例えばあなたが左サイドバックの選手だったとしましょう。その時点で、世界には何万人の左サイドバックが存在することを意識するべきです。もちろん他のポジションでも同じです。


隣街のクラブで左サイドバックのレギュラーをしている選手はどういうプレーをしているのか。


日本を代表する長友佑都はどういうプレーをしているのか。また、同じ日本代表でも太田宏介との違いは何か。


レアルマドリードに所属するブラジル人の左サイドバックであるマルセロはどのようのプレーヤーなのか、同じブラジル人でもロベルトカルロスはどのようなプレーヤーだったのか。


左サイドバックだけに注目しても、各人でプレースタイルが異なります。


ボールがどこにあるとき、どのようなポジショニングをしているか。右サイドバックや最終ラインでどのやうな連携を取っていて、どのような判断をしているか。


考えただけでもキリがありません。
 

どんな視点でサッカーを観るか


サッカーを観る時と、サッカーをプレーしている時と、決定的な違いがあります。


それは、サッカーを観る視点です。


当たり前のようですが、サッカーを観ている時は、あなたも一観戦者に過ぎません。そして、テレビやスタンドなどどこで観ようが、ピッチ外から観えるサッカーそのものでサッカーを観ている人として脳に処理させています。


それを自分がピッチに立った時に見えている視点に置き換え、実際にテレビやスタンドで観ている視点とリンクさせて、ボールを保持している選手の視点で脳に処理させるのです。


ボールを保持している選手が自分のポジションもかけ離れている場合は、選手の視点でサッカーを観ることは難しいかもしれませんが、その場合は自分のポジションの選手の視点で観ることも可能です。


遠藤保仁は言いました。


鳥になりたい


日本で最高の視野の広さを持つ選手でさえ、まだ見えていない視点があるのです。


テレビやスタンドで観ている視点は限りなく鳥に近い視点であり、ピッチの中で鳥のような視点で見えるようにするには、そのように見えるようにトレーニングする他にありません。


短い通学時間で、あなたもピッチ上で鳥のような視点でサッカーを観れるようなサッカー脳を作り、日本サッカーにとって欠かせない選手となってください。

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