中学や高校の年代の大会で、誰が出られるかを決めているのは学年なのか、それとも生まれた年なのか。
普段はこの問いが立たない。県や地域の協会のサイトに上がってくる大会の案内を順に開いていっても、二つが食い違う場面がまず来ないからです。高円宮杯JFA U-15サッカーリーグも、クラブユース選手権も、プリンスリーグも、Jユースカップも、学年が上がればそのまま次のカテゴリーへ移る。学校の区切りと大会の区切りが重なっているので、どちらの線で切られているかを考えずに済んでしまう。
コロンビアがナイジェリアを1対0で下して、U-20女子ワールドカップの準決勝に進みました。決勝点は追加時間の91分09秒、バレリン・ロボアがペナルティエリア内で決めたもの。準決勝は2010年以来16年ぶりで、次の相手は準々決勝でカナダを破った北朝鮮。南米サッカー連盟のサイトがそう伝えています。
引っかかったのは結果のほうではなく、大会の名前に入っている20という数字。コロンビアでもナイジェリアでも北朝鮮でも、U-20と言えば同じ線を指します。この線は学年では引けない。国によって学校が始まる季節が違うので、世界でそろえられるのは生まれた年しかない。
代表の名簿は生まれた年で切られている
日本の年代別代表も、当然その線の上に乗っている。AFC U20アジアカップ予選に向かったU-19日本代表は、2007年生まれ以降の選手で構成されていると伝えられました。所属している学校の名前でも学年でもなく、生まれた年。しかもこの予選は翌年のU-20ワールドカップの一次予選を兼ねていて、8グループに分かれて各組1位と各組2位の上位7チームが、アジア最終予選を兼ねた本戦へ進む。予選という一語の中に、大陸の大会と世界の大会の二段が畳み込まれている。
段の数え方の話はよく出るのですが、その手前にある年齢の切り方のほうは、あまり口に出されない。日本の学年は春に切り替わり、暦は冬に切り替わる。だから一つの学年の中には、二つの生まれ年が同居している。
何が起きるか。年の初めに生まれた子は、学校では一つ上の学年に通いながら、生まれ年で切られる代表の名簿では一つ下の学年の大多数と同じところに数えられる。逆に年の終わりに生まれた子は、学校では同じ学年の中で月齢の高い側にいて、生まれ年の並びでも上端に来る。同じ教室で隣に座っている二人が、代表の年代の表では別の行に入る。
数えられる側と、数えられない側
この食い違いは、選ばれるかどうかより先に、誰が候補として並ぶかの段階で効いてくる。U-19という名前のチームに集まった選手の学年がそろっていないのは、誰かが特別に飛び級したからではなく、線の引き方が最初から違うから。
以前年代の名前がいくつ並んでいるかを数えたときも、U13、U14、U15、U17と細かく分かれた名前が年間計画の表に並んでいました。ただ、その名前の中身が学年なのか生まれ年なのかまでは、表の上には出てこない。読む側は勝手に学年だと思って読んでいる。
国内の大会は学年で回っているので、それで支障はない。支障が出るのは、学年で動いてきた子が、生まれ年で切られる場所に呼ばれたときです。高校の学年行事と代表の活動が重なる日数も、同じ年代の名前がついたチームの中で人によって違ってくる。生まれ年で呼ばれ、学年で生活する。この二重の暮らしを、育成年代の選手は説明されないまま引き受けているのではないかと。
全日本U-12サッカー大会のように都道府県大会から全国大会までが年内で完結する大会だと、暦と学年の食い違いは表に出ない。ところが年代が上がって国際大会につながるほど、生まれ年の線が前に出てくる。日本の育成年代は、この二本の線の乗り換え地点をどこにも明示していない。
だから、代表のメンバー発表を読むときに所属チームの名前から入るのをやめました。先に見るのは、その大会の出場資格が生まれ年で書かれているか学年で書かれているか。そこが分かって初めて、その名簿に誰が数えられていて、誰が最初から数の外にいたのかが見える。
出典: www.conmebol.com(2026-09-20)