10.4-12 と 10.13-11.9。女子U-17の代表活動は、試合数ではなく学校を離れる区間で書かれている

帰ってくる日のあとが書かれていない。JFAが出したFIFA U-17女子ワールドカップモロッコ2026のメンバー発表のページを開くと、活動日程のところはこの二行だけでした。10.4-12 スペイン。10.13-11.9 モロッコ。

最初は大会の期間だと思って読み流していました。そうではない。前半はスペインで、モロッコに入るのは10月13日から。開催国へ行く前に第三国で合宿を挟む組み方になっている。だから二行のうち一行目は本大会ではなく、そこへたどり着くための区間。招集から帰国までを続けて見ると、1か月を超える。

同じ週、AFCのページにはU-17女子アジアカップ中国2027の予選の結果が並んでいました。クアラルンプール発の短い記事で、月曜に第1節が終わり、木曜に第2節が終わっている。最後までもつれる戦いになる、という書き方で締めくくられていた。

節で数えている、ということ。第1節、第2節と番号が振られ、月曜と木曜に試合が置かれる。外から見ても、どの日に何試合あるのかがそのまま読めます。ところがモロッコへ向かう日本の選手の側は、節ではなく区間で書かれている。10.4-12、10.13-11.9。この二行から読み取れるのは試合の数ではなく、所属のチームと学校を離れている日数のほうになる。

抜けた一人は、どの日程表から抜けたのか

この年代の女子選手の所属は一本ではない。高体連の高校があり、JFAアカデミー福島があり、マイナビ仙台レディースユースやINAC神戸のようなクラブの女子アカデミーがある。どこに籍があっても、10月の頭から11月の初旬まではそこにいない。

いない間、国内で何が動いているか。女子の高校年代の全国大会は、JFA 第30回全日本U-18女子サッカー選手権大会として積み上がっていて、入口は都道府県予選。山口県の予選会は主催が県サッカー協会、主管は県協会の女子委員会という別建ての部署になっている。中学年代に下りると、JFA U-15女子サッカーリーグ2026 関東のような地域のリーグがあり、さらにその下のU-13は県女子連盟が運営して、県協会のサイトは日程と結果へのリンクを置く窓口になっている。段ごとに持ち主が違う日程表が、同じ秋に並行して動いている。

男子なら、主力が一人抜けても次の名前が出てくる前提で語られる。女子は参加しているチームの数がそもそも多くない。中国トレセンリーグU-16の女子が1日1会場で複数試合を消化しているように、人数とチーム数の薄さは日程の組み方そのものに出ている。そこから一人が1か月いなくなるというのは、男子の同じ一人分とは重さが違います。

不在だけが、どこにも書かれない

気になるのはここから。代表に呼ばれたことは、JFAのページにメンバーとして名前で残ります。所属も学年も書かれる。けれど、その選手が10月に出られなかった県予選やリーグ戦の側には、名前が残らない。県協会のページに上がるのは日程と結果で、出場していない選手の欄はそもそもない。

つまり、1か月を超える不在は、代表の側では実績として記録され、クラブや学校の側では何も書かれないまま消える。穴を埋めてその日に出た別の選手の記録も、ただの出場として並ぶ。誰が誰の代わりだったのかは、チームの中にしか残らない。

学校のほうも同じ。10月の頭から11月の初めまでとなると、授業も考査も行事もまたぐ。それを前提に編成と登録が組まれているということは、裏を返せば、その段取りを実際に回しているのは現場の担任であり、チームに残った同学年の選手であり、家の人だということになる。代表活動の日程表には、その人たちの名前は一つも出てこない。

女子の代表の話が出るたび、何試合勝ったか、誰が点を取ったかから読みはじめていました。順番を変えたほうがいいのではないかと。二行の区間を足して、その間にその選手の所属チームが何試合を組んでいたのかを先に見る。そこまで降りて、ようやく一人が抜けるという言葉の中身が出てくる。

次のメンバー発表の日に最初に開くのは、代表のスケジュール欄ではなく、所属に書かれた高校名で探し当てた県協会の結果ページのほうにしたい。

出典: www.the-afc.com(2026-10-09)

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