選考は一度で終わりにしない。女子U-12の県トレセンが二度目の日を取る理由

選考は一度で終わりにしない。愛知県サッカー協会のページに上がっていた案内を読んで、先にそこが目に入りました。

2026年度愛知県トレセンU-12女子の、追加選考会です。追加、つまり二度目。一度選び終わったあとにもう一日取って、まだ来ていない子に来てくださいと言っている。

案内に並んでいた目的は五つあります。県内の優秀な選手を発掘・育成すること。選手の個性を尊重し、「個」の成長を重視すること。サッカー技術だけでなく、自立した選手を育てること。指導者のレベル向上と、選手・指導者間の交流促進。そしてトレセン活動の充実。どこの県のどの年代の案内に載っていてもおかしくない五行ですが、これが二回目の募集の頭に置かれているところは、あまり見かけない形ではないかと。

モロッコで開かれているFIFA U-17女子ワールドカップで、土曜日にプエルトリコが初めての一戦に立ちました。グループBで連覇中の相手に0-6。この国がどのカテゴリー、どのレベルであってもワールドカップに出るのは、これが初めてだと大会のサイトは書いている。主将は24分でピッチを離れ、後半は守備で持ちこたえた、とも書かれていました。

一度きりの日は、こういう形でしか残らない。24分も0-6も、初めての日に付いてきたものとしてまとめて記録される。日本の小学生年代の女子に同じ言い方を当てはめると、一度きりの日というのは、県トレセンの選考会の日になる。

U-12の選考会は、年に一度置かれて終わるのが普通です。その日に会場にいなければ、名簿に名前は載らない。熱を出した子、学校の行事や別の習い事と重なった子、所属しているチームのところまで案内が降りてこなかった子。どれも、ボールを蹴る力とは関係のないところで起きている。

しかもU-12の名簿は、その一日で閉じたままにならない。JFAの選手育成には小学生年代の女子に向けたJFAガールズ・エイトU-12 トレセンプログラムが置かれ、ひとつ上の年代にはナショナルトレセン女子U-14がある。県で選ばれた子の名前は、その先の選考の材料として積み上がっていきます。最初の一日の比重が重くなるのは、そういう並びになっているから。

追加選考会は、その比重を半分に割る。二度目があるというだけで、最初の日に行けなかった子の一年が、その日で終わらなくなる。選ぶ作業は外から見ると落とす作業に見えるけれど、二度目の日を取るというのは、まだ見ていない子がいるという前提に立っているということ。目的の五行に「発掘」という語が入っているのは、おそらくそちらの意味。

変わらないものもあります。会場と時間帯。二度目が同じ曜日、同じ時刻、同じ場所で開かれるなら、送迎の都合で一度目に行けなかった家庭は、二度目も行けない。案内に書いてあるのは目的の五行で、そこまでどうやって連れて行くかは家庭の側に残ったまま。追加の一日は、測り直す機会にはなっても、会場までの距離は縮めない。それでも、一回で締めるか二回取るかで、届く範囲は確実に変わる。

女子の小学生年代は、県の単位で見ても層がそれほど厚くない。だから網を一度広げ直す、という読み方ができる。県の名前が付いたチームで女子の選手が立つ機会がどこにあるかは、国スポの少年女子という種別を数えたときにも見ている。上の年代でそうやって県の名前を背負う日に行き着く子の、いちばん手前にあるのがU-12の選考会で、そこが一日で締まるのか、二日目があるのかは、小さいようでいて最初の分かれ目になる。

二度目の案内は、一度目に出た名簿の下に小さく出る。優秀な選手を発掘するという一行は、一度目の案内にも二度目の案内にも同じように書かれている。同じ文面でも、二度目に書かれたときだけは、まだ名簿に載っていない子に向かって言っている言葉になる。

次に県協会のページを開いたときに最初に見るのは、募集が一回で締まっているか、二度目の日付が入っているか、その一行。

出典: www.concacaf.com(2026-10-17)

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