先週金曜日、東京は中目黒という御洒落な街で大学時代の友人と3年振りに食事をしました。
彼の行きつけのカレー屋さんでカレーを食べず、ひたすらポテトサラダを頬張りながら日本サッカーについてヒアリングをしていました。
彼の胸の内に抱えている日本サッカー界への不満・不安を聞き出してみましたので、本日はその話にお付き合い下さい。
彼とは岡山県出身のサッカー人である
彼とは大学時代に同じチームメイトとなり、初対面でいきなり岡山弁を炸裂してきたナイスガイです。
その後、こちらが送る大阪弁のどんな内容のメールに対しても「~じゃけん」と言う方言で返信をしてくるようなナイスガイです。
3年振りのメールでは、10年目の東京生活に慣れたせいか、周囲に大阪人が消えたせいか、岡山弁の訛りが標準語化していたので安心しました。
ちなみに彼はGKです。フィールドの真後ろから長年見てきたサッカー界の今を、どのように語り始めるのか興味深々でした。
今でも東京都リーグでフィールドプレーヤーとして現役でサッカーをプレーしているようで、話せば相変わらずの方言のやり取りが繰り広げられました。
彼が抱えるサッカー界の不満とは
彼にJリーグについて聞き出しました。
※岡山弁の方言がよく分からないので、彼の言葉も大阪弁に一部変換されています。
私「最近Jリーグ観にいった?」
彼「行ってない」
私「最後いつ行ったん?」
彼「1年前ぐらいかなー?」
なるほど。
私「なんでJリーグ観に行かへんの?」
彼「サポーターがなんか嫌」
私「なにが嫌なん?」
彼「サッカーをわかってなくない?」
なるほど。
私「ほなバルセロナがJリーグ参加したら観に行く?」
彼「今より観に行くのは確実やね」
私「サッカーのレベルの問題?」
彼「日本って独特の応援やからレベルの問題なんかどうか分からない」
私「どういうこと?」
彼「バルサの試合を観れたとしても、例えばメッシがパスミスしても日本のサポーターは「おー!!」って盛り上がると思うよ」
私「と言うことは?」
彼「やっぱりサポーターの質が低いし、日本のスタジアムは独特じゃけん、なんか雰囲気が嫌」
なるほど。
彼の口からは不満と言うか、愚痴と言うか、サポーターに対することを口にすることが多くなったので、それ以上は追究することはやめました。
彼はゴール裏のコアサポーターがいる場所ではなく、メインやバックスタンドのサポーターの事を言っているようでした。
世界を知るのもいいが、サッカーを知る必要がある
この場でサポーターがどうこう言うのはナンセンスかもしれません。
しかし、彼の言うことに少し共感してしまった自分がいました。
私自身、18歳で観たイタリアセリエAの試合では、日本にはない独特のスタジアムの雰囲気を感じたのは間違いありません。
サッカーのレベル、サポーターの質を含めた、スタジアム全体の雰囲気です。
私は一昔前よくJリーグを観に行っていましたが、二川孝広のプレーに何度も立ち上がりました。その華麗なプレーに立ち上がり絶叫していたのは私だけ。
周りは物珍しそうにこちらを見ているのでした。自分自身が楽しめたらそれでいいと周りは気にしたことがありませんでしたが、どうやら一緒に観戦している友人やサッカー素人は私に対し「騒がないでくれ」と感じていたようです。
Jリーグはサッカー素人にとって、どう映っているのでしょうか。
- スタジアムの雰囲気
- サッカーのレベル
- 観戦動機
- 再訪の可能性
こんなことをアンケートにしてみると、恐らく悲しい結果が返ってきそうな気がします。
何と言ってもサッカーを知らなければ、楽しめないのが今のJリーグ。しかし、サッカーを知りすぎているとストレスがたまるのが今のJリーグ。
スタジアムの3分の2をサッカー人で埋めなければ、本質的な独特の雰囲気を作り出すのは難しいかもしれません。
世界へ羽ばたいてサッカー観戦するのは非常にハードルが高いですが、50%の確率でサッカーに興味がわくと思います。
いきなり世界はあかんと判断したならば、埼玉県は浦和レッズのホーム、埼スタジアムへ足を運ぶことをおすすめします。
サッカー素人
サッカー選手層
サッカーファン
サッカーサポーター
サッカー選手層とは
10年以上サッカー選手として現役(アマチュア含む)生活を送った者。大抵はガチを引退した後も、週末は自身がサッカーをプレーしている。
Jリーグは今後、サッカー選手層である「ガチ」層を取り込むことが課題となることに気付かなければなりません。