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サッカー監督と選手の主従関係

サッカー界で活躍している選手や監督、そしてスタッフも、心理学者のアドラーの教えを学ぶことはいいことだと思います。アドラーとは、パーソナリティ理論や心理療法を確立した心理学者の一人で、世界をより良くするための機会を提供していました。

アドラーは経済の場でもよく登場し、今でも個人心理学と呼ばれるアドラー心理学が継承しているほどで、サッカー界でも経済同様に色んな場面でアドラーの心理学を活用することができると思います。

簡単に分かり易く知るには、こちらのシリーズをいくつか読めば、触り程度を学ぶことができるでしょう。

アドラーに学ぶ 人と人の間のこと
嫌われる勇気──自己啓発の源流「アドラー」の教え

そして、今日はそのアドラー関連の記事で、下記のようなコラムが書かれていました。

理不尽な上司にどう接するか上司の“承認欲求”を満たす必要はない

この記事を読んで、社会でも非常に悩ましい上司と部下の関係をサッカー界に置き換えたとしたら、監督と選手で例えることができるのではないかと考えました。

特に、上司の理不尽な対応に、部下が間違いを指摘することが必要と言うことには同感です。そもそも監督と選手に主従関係があるかも疑問ですが、個人のサッカー観があるのにも関わらず、他の人のサッカー観を無理矢理押し付けられるのは、たまったもんではありませんよね。

サッカーは自由(大空翼的発想)ですから、ほんまに答えはないと思っています。その答えが無い中で、選手に対し選択肢を広げるのではなく、狭めようとする指導者がいる。そのような指導者は、自分の考えを選手に理解してもらいたいと言うアドラーの”承認要求”が働いているのではないかと思います。

ただ、このサッカー界、実は非常に広いようで、狭い狭い狭すぎる世界なのです。

上記の表のように、日本全国約28000チームあるわけですが、サッカーネットワークってすごいもんで、どのチームの誰が何をしたってのが、すぐに伝わるようなネットワークが敷かれていたりもするんですね。

ですので、選手が監督と衝突した場合、監督は感情的なとこから、その選手を試合で使わなかったりすることをよく耳にします。そうなると、選手はチームを出て出場機会を求めるしかありません。

サッカー人生は短いですから、必然と選手はそう選択せざるを得ないですよね。それがプロ選手とプロ監督の対立であればまだマシな方です。他のチームに移籍できる確率が高いからです。

では育成年代で見てみるとどうでしょうか。やっぱり監督の立場が圧倒的に選手を威圧しており、アドラーの言う監督(上司)と選手(部下)の対等な立場は保たれていません。

選手が監督と対立することによって、チームを離れるとなると、地元で家から近いチームに移籍するかしかありません。遠いところのチームに移ることはほとんど皆無と言ってもいいでしょう。

このような状況下、選手が自分の意見を言った、またはサッカー観を主張したことによって、指導者の態度や反応が悪くなり、選手が「干された」のであれば、その指導者は指導者として相応しくないと考えてもいいでしょう。はっきり言って小さい人間でしかなく、指導する立場にいること自体が間違いではないでしょうか。

かといって、選手は早々にチームを離れることが得策とも言えません。なぜなら指導者によっては、態と選手を干すことによって、選手の反応や負けへん根性の成長を見ている指導者もいるからです。※性質が悪いと思いますが…。

監督も選手も同じ人間として、対等な立場で物を考えることは非常にいいことだと思います。しかし、実社会ではまだまだ理不尽なことが当たり前で、結局は人が人の未来をコントロールしているのです。

指導者のみなさん、育成年代の金の卵を見捨てないようにしてくださいYO!

本田圭佑選手はそこらへんすごいですな。這い上がりと言うのか、挫折を味わった人間やからこそ、あそこまで自分の意見やサッカー観を言える選手にはリスペクトです。

しかし、W杯で負けた時は、イタリア代表のバロテッリ並みのコメントが飛び出せばこそ本物であったなと感じるが、やっぱり所詮はビッグマウスだったようです。※自分でも分かっているようです。

バロテッリのコメントを参考までに。

「俺はマリオ・バロテッリ、23歳。イタリア代表を選んだのではなく、イタリア生まれであり、イタリア代表となることを強く欲した。俺はずっとイタリアで生きてきた。

このワールドカップをとても大切にしていた。敗退は悲しく、自分自身に対しても怒りを覚えている。コスタリカ戦でゴールできたかもしれない、お前らが正しいのかもしれない。

だがそれで何が問題なんだ。敗退の責任は俺に転嫁されるものじゃない。なぜなら、マリオ・バロテッリは代表のためにベストを尽くし、性格的に何も間違ったことはしていない。

ほかの口実を探してみろ。マリオ・バロテッリは、やましいことがなく、顔を上げてこれまでよりもさらに強くなってやろうとしている。お前の国に全てを尽くしたことを誇りとしている。

俺をイタリア人じゃないというが、アフリカ人は、自分たちの兄弟に怒りをぶちまけたりしない。ゴールを誤ったり、走らなかったりすることが恥さらしではない。恥ずべきものは、このように相手を侮辱することだ。本物のイタリア人よ!そうだろう?」

出典:http://www.soccer-king.jp/

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