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サッカーに必要なフィジカルを高めるために何をしてるの?

フィジカルを高める方法はこれでいいの?

日本サッカーのフィジカルの弱さは世界から指摘されるだけでなく、長年大きな課題として取り上げられています。


選手自身がフィジカルを高めるためにするべきこと、指導者が選手のフィジカルを高めるためにするべきことがそれぞれあります。


今、選手であるあなたは、自分のフィジカルを高めるために何をしていますか?今、指導者であるあたなたは、選手のフィジカルを高めるために何をしていますか?


「うるせーな、俺は毎日のように体幹を鍛えて、筋トレをして、アジリティをして、タンパク質とりまくって、きっちり練習して飯をたらふく食べてんだよ!」


そんなことを言っているあなたに朗報です…


出典:http://laughy.jp/


安心してください、その方法は決して間違っておりません。
ただ、絶対的に足りないことがあるだけです。


日本人プレーヤーの特徴

日本人の特徴として、細かい技術や粘り強さと言った点が評価されることがあります。そしてこれまでに、「フィジカルが強かった」という評価を受けたことがないことも事実です。


日本ではフィジカルが強い選手と言えば、田中マルクス闘莉王や徳永悠平、栗原勇蔵などを想像しますが、決して世界からフィジカルが強かったと絶賛されるほどではありません。


そもそもフィジカルとは何をさすのか定義に困るところがありますが、肉体的・身体的と言ったことを表すことが多く、サッカーで言うところの「身長が高い」「当たりが強い」と言えるのかもしれません。


ハリルホジッチ体制の日本代表主要選手の身長と体重とBMIを見てみましょう。

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BMIとは

BMI(Body mass index)は、身長の二乗に対する体重の比で体格を表す指数です。 このBMIが男女とも22の時に高血圧、高脂血症、肝障害、耐糖能障害等の有病率が最も低くなるということがわかってきました。 そこでBMI=22となる体重を理想としたのが標準体重です。 BMI 25以上を肥満と判定しています。


計算式
BMI=体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}

出典:http://www.uemura-clinic.com/


いかがでしょうか。やはり何か物足りなさを感じてしまうのではないでしょうか。なんとなく身長が足りないと感じてしまう人が多いのではないでしょうか。決して低いとは言いませんが、部分的に小粒が多く、上記の20名を平均してみると以下の通りです。


平均身長:178.60
平均体重:72.40
平均BMI:22.71


日本代表だけを見ても比較対象がなければ何も語れませんので、他国を含む2014年ブラジルワールドカップの代表メンバーの平均身長を見てみましょう。



出典:http://www.suku-noppo.jp/



出典:http://www.suku-noppo.jp/


先ほどの主要メンバーの平均身長とほぼ同じ結果がでています。そして、他国の平均身長が180cmを上回っていることも、見てうかがえます。


あなたは今から身長が伸びると思いますか?と言うよりも、自ら伸ばそうという努力やトレーニングをしていますか?


フィジカルのベースを育め

日本代表の表面的なフィジカルとも言える身長や体つきは、決して世界に誇れるものではありません。それはJリーグでも外国人選手を見て比較しても一目瞭然の通りです。


これまで日本サッカー協会が声高らかに叫び続けてきた「フィジカルの改善」によって、多くのサッカー選手がこれまで以上にハードワーク(練習)に取り組んできました。


しかし、その取組に対する結果としては、本来伸びるべき身長を自ら止めてしまっていると言っても過言ではありません。


要するに、日本人の特徴としてのハードワークに耐えること自体が、フィジカルを高める要素を遮っているのです。


どういうことでしょうか。ここで一つ事例を挙げてみましょう。16歳-17歳の頃の話です。例えば、皆様がそのぐらいの年齢の選手であったり、そのカテゴリーの指導者だったり、もしくはその年齢の子を持つ親である場合、耳の穴をかっぽじいてよく聞いて頂きたい。


身長が伸びた人、伸びなかった人



当時の私はU-15の日本代表候補に選ばれていましたが、その後大きな怪我を負い、フィジカルを鍛えまくろうと、日々リハビリと筋トレに励んでいました。当時の身長は171cm。


そして、当時のチームメイトであり、現在川﨑フロンターレで活躍する井川祐輔選手は、ジュニアユースからユースに上がるギリギリのライン。ユースに上がれなかったチームメイトからも、なぜ彼なんだ…と言われる時もありました。当時の彼の身長は172cm。


私はとにかくチームメイトとの間に差が開くことを不安に感じ、フィジカルを鍛えるために激しいトレーニングをしなければならないと、自分にそういい聞かせていました。


私のリハビリは約半年間にもおよびましたが、ちょうど私が復帰する間近で、入れ替わるように井川祐輔も小さな怪我をしていました。


そして、彼は練習場に一切現れなくなったのです。その期間およそ3ヵ月。チームメイトからは、「あいつ何してんねや?」「もしかしてこのまま辞めんのちゃうん?」などといった声も上がってきたのです。


そして、皆が彼の存在を気にしなくなり始めた頃、突然彼は練習場に現れたのです。突然現れた彼を見た皆は唖然としたのでした。それは突然現れたからではありません。


そう、彼は身長がおよそ10cmも伸びて帰ってきたからです。


みんなは愕然として、休み中に何があったんだと不思議でなりませんでしたが、彼は自信たっぷりに言い放ったのです。


よく寝てたわ。


ふざけるな。私はトレーニングをしまくってフィジカルを死ぬほど鍛えていたのに、最終的には身長がサバを読んで174cmしかないではないか。その後Jリーグのピッチにも立つことはなく、記事を書き続けるだけの日々ではないか!!!!!!!


一方、休みまくったあげく寝てただけの彼だったが、その後Jリーガーとなりキリンカップサッカー2008では、当時の岡田武史監督から日本代表メンバーにも招集されるだけではなく、平均25-26歳で現役を引退せざるを得ないサッカー選手の中で、中村憲剛の次にフロンターレでは長老となっているのではないか!!!!!!!


という、フィジカルを高めるために絶対的に必要で、とても大事な大事なお話しでした。当の本人はメタボ体質ということで、若干体脂肪を売りにするところもあるようですが、サッカー関係者からはフィジカル能力が高いと評価されています。


あなたの周りで背が高い選手に聞いてください。


もしかして、よく寝てる?


すると、このような回答が返ってくるかもしれません。


「うるせーな、俺は毎日時間があったら寝てて、寝て起きたら腹が減るから飯をたらふく食べてんだよ!」


フィジカルを高めるために必要なこと


もう一度いいます。サッカー選手でフィジカルを高めたい選手、耳の穴をかっぽじって良く聞きなさい。


時間があれば寝なさい!それがフィジカルを鍛える最良のトレーニングだ!

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