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今すぐアマチュア精神を捨ててプロになれ


プロフェッショナルは結果を追求せよ。


俺は十分頑張っている。
俺は自分のプレーに満足している。
俺は誰にも負けない強い気持ちがある。


どうでしょう。


そこまで自信があり自画自賛できるのであれば、当然結果が伴っていますよね?


えっ…
目に見える結果は出ていない?


そんなあなたのモチベーションと、完全なる勘違いでまかり通っている現状を是正してみましょう。


自分はやっていると言う勘違い

ケース①
「いやー、今日の練習もいいパス出せたし、なんかやり切った感があるわ!」


そんなあなたのパスで、結果的にゴールが生まれましたか?猿でも決めることが出来るパスを出さなければならないかもしれません。


ケース②
「ほんま今日の練習で決まったループシュート、めっちゃ綺麗に決まったわ!」


そんなあなたは試合でループシュートを決めることができましたか?練習でループシュートを決めたことに満足するのではなく、試合でループシュートを決めることができるぐらいの落ち着きと余裕を持った上で、毎試合ループシュートを決める必要があるかもしれません。


ケース③
「今日の素走りでも自分を追い込むことができたからよかった!」


そんなあなたは試合中、足が止まっていませんか?少し足が止まったしまったことで、ポジションがズレ失点を招くことやゴールに後一歩届かないことがあるかもしれません。素走りの時点で、もっと具体的に試合を想定し、自ら緩急をつけたトレーニングに変える必要があるかもしれません。


自分がどれだけいいプレーをしたのか、どれだけ辛い思いをしたのか、どれだけ頑張ってきたのか、自分がどう思うかは勝手です。


ただし、今後プロフェッショナルを目指すのであれば、今からアマチュアであるあなたも、自分が行動した結果がどうであったのかを追求しなくてはいけません。


そして、その結果が目に見えるもの、つまり誰にでもその結果を見て判断できるものを残していかねばなりません。


頑張るのは当然であなたよりも頑張っている人は世の中にきっとあふれかえっています。間違いなく、本田圭佑はあなたよりも頑張っているでしょう。


だから、あなたは頑張っているという過程よりも、結果をより深く追求し、目に見える結果を残していく必要があるのです。


もう少しいえば、結果を出すために頑張るのではなく、結果を出し続けるために頑張らなくてはならないのです。


あなたが思う以上に、周囲はあなたが実際に辿った軌跡より、今目に見える結果をみて、あなたがどうであるかを判断しているでしょう。


自分はできていると言う勘違い

ケース①
「俺はここぞという時に得点を取る自信がある!」


そんなあなたは普段から得点を取り続けていますか?チームにとってここぞという時に得点を取ってくれる選手がいることはありがたいですが、それよりもコンスタントに点を取り続けてくれる選手がいる方が助かります。


ケース②
「俺は普段から技術練習でも細かいところまで気を遣い、右足でも左足でも正確にボールを止めることも出来るし、蹴ることも出来る!」


そんなあなたは試合中、トップスピードで走っている中で、ワンタッチで迫り来る相手を交わし、次のワンプレーでゴールに結びつくような決定的なチャンスを演出する、ボールコントロールとイメージと技術を持っていますか?


ケース③
「俺は日本代表としてW杯に出場する夢があるから、誰よりも強い気持ちでサッカーと向き合っている!」


そんなあなたはなぜハリルホジッチのリストに名前が載っていないのでしょうか?サッカーで得られる結果は、あなたの気持ちによって大きく左右され影響を受けますが、強い気持ちがある上で得られる結果が何かを追求する必要があります。


将来のため、未来のために今があるのは当然ですが、今実際に起きていることこそが、あなたの現状の結果に過ぎません。


つまり、今がどうであるかが重要で、今があなたの等身大で本来の姿なのです。


サッカー選手である以上、誰もが日本代表を目指したいと思うのも当然で、W杯に出場し活躍したいと考えることも稀ではありません。


しかしどうでしょう。なぜあなたは今、日本代表に選出されていないのでしょうか?


あなたが中学生だから?あなたが高校生だから?


それは違うでしょう。周りを見ると中学生でも飛び級で1つ上の年代の日本代表で活躍している久保建英と言う選手がいたり、18歳でW杯出場を果たし長年日本代表として活躍した小野伸二と言う選手もいます。


自分ができていると思っている以上に、周りはあなたを評価していないかもしれません。だから、あなたは日本代表にも推薦されることはなく、日本代表のユニフォームに身を通すことが出来ていないのでしょう。


そもそも評価は他人がすることで、自己評価はあくまでも自分の成長過程を自己確認するために止めるべきです。


自己成長を自分で感じることはとても重要なことですが、今起きている現実や立ち位置を考えず、自分を過剰評価することは禁物です。


自分は出来ているという勘違いこそが、今のあなたの現状や立ち位置を見失う原因となっています。


あなたが本当にあるべき姿があるならば、今そのあるべき姿でない結果を受け止めなくてはなりません。


結果を出してこそプロフェッショナルである

本田圭佑は結果が出ないがプロフェッショナルの一人と評価されています。過去に目に見える結果を出して来たからで、今も日本代表の中心選手として君臨しているからです。


見る人によっては、既に本田圭佑の時代は終わったと評価する人もいて、彼の現状を完全な頭打ちの飽和状態であると評することもあるかもしれません。


それでも彼がプロフェッショナルと言えるのかどうかですが、ピッチを離れたサッカー以外ではプロフェッショナルを超えて神の領域に達している場面も見受けられます。


しかし、サッカーに関しては実力以上の評価をされている感が否めません。ただ、彼の今の立ち位置を考えると、そのように評価する人は、彼に対する評価方法や評価自体が屈折しているのかもしれません。


なぜなら、大多数の人は彼をサッカー選手のプロフェッショナルとして評価し、実際に彼は日本代表の中心としてミランの10番を背負っているからです。


今の日本代表はハリルホジッチ体制でチームが作られており、その中で本田圭佑は日本代表の中心選手です。


今、本田圭佑が日本代表から外れるとなるとインパクトがなくなると言う人もいますが、それでも本田圭佑が中心であることはおかしいと主張する人もいます。


結果を出し続ける選手がプロフェッショナルであると定義した場合、今度は本田圭佑を日本代表の中心として使い続けている評価者であるハリルホジッチ監督が、果たしてプロフェッショナルな評価者(監督)であるのかと言う疑念が生まれてきます。


ハリルホジッチはJリーグ3年連続得点王で、今シーズンも得点ランキング上位を保っている大久保嘉人を、今度行われるキリンカップ日本代表のメンバーに選出しませんでした。


選出されない理由としては、次のW杯出場時に懸念される大久保嘉人の年齢、日本代表でプレーするイメージがわかないこと、その他過去の代表の試合で結果が出ていないことなど、選出しない理由がもろもろあるようですが、そもそもゴールを目的とするサッカーで日本で一番得点を取っている選手がなぜ日本代表に選出されないのでしょうか。


そして、その得点源を選出していない評価者であるハリルホジッチはプロフェッショナルと言えるのでしょうか。


ハリルホジッチをプロフェッショナルかどうか判断するには次の結果がどうであるかを見る必要があるかもしれません。今のところ結果を出し続けているかも微妙なラインです。


どこの国の代表でも同じですが、得点を取る選手(得点につながるパスを供給する選手も含む)を中心にチーム作りをすることは絶対的であり基本中の基本です。


中にはガンバ大阪の長谷川健太監督の今シーズンのように、あれだけの攻撃人を有しているにも関わらず、守備を重視してチーム作りをする監督もいますが、そのチームに得点を取り続ける選手がいるからこそ、そのようなチーム作りが出来るのです。


ただ、チーム作りをする上で、ガンバ大阪の例で言うと、得点の取れる宇佐美貴史(得点につながるパスを供給する選手、ここでは遠藤保仁)を中心としてチーム作りをしなければ、昨年までのような活躍が出来ていないことも結果として現れていることも受け止めなくてはなりません。シーズン中に方向性を変えることも必要でしょう。


ロベルトカルロスが右サイドの高い位置で攻め残りするぐらい話が広がりましたが、話を元に戻すと、結果を出し続ける選手がプロフェッショナルであり、結果を追求してこそ真のプロフェッショナルであると考えなければなりません。


アマチュアだから仕方がない!ではいけません。今のあなたがどうであるかを見直し、もっと上のレベルで結果を出すための追求をしなければなりません。


ハリルホジッチみたいに結果を出し続けていても日本のトップレベルでその力を発揮する機会を与えない人もいますが、結果を出し続ければ必ず周りがあなたを評価するのは間違いありません。


逆に言うと、結果を出し続けることが出来ない選手は、プロフェッショナルとして活躍するチャンスを失う可能性があります。


今後の日本サッカーに求めることは、早い段階でアマチュア選手がプロフェッショナル精神(結果を出し続けること)を養うこと、そして、そのような選手を正当に評価できる人を招聘または育成することです。


今、日本代表でないあなたは、今すぐそのアマチュア精神を捨てて、プロフェッショナルを目指してみてはいかがでしょうか。


今の日本代表の選手が抱えるW杯への想いは、あなたが想像する以上にプロフェッショナルな精神でしょう。


日本サッカーの底上げ(成長)には、トップダウン型よりもボトムアップ型の「今」が必要です。そして、その環境を作るのは間違いなくボトルアップ型ではなくトップダウン型である必要があります。


どちらにせよ、今すぐアマチュア精神を捨ててプロになることが求められています。

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