ハリルホジッチ監督は日本サッカーに革命を起こすか


ハリルホジッチ節が至る所で発揮されていることがメディアで報道されています。

これまで日本サッカーが抱えてきた問題を、日本人にはできない外人特有のストレートな表現で、ズバスバと問題や課題を指摘しているようです。

なぜ日本人は当たり前のことに気が付かないのでしょうか。

ハリルホジッチ監督が指摘する日本サッカーの弱点は明らかに的を得すぎており、今まで日本サッカーを支えてきた人の役割や責任が何かを考えさせられています。

ハリルホジッチの意見を純粋な気持ちで受け止めるか否かは、日本サッカーの事を本気で考えているかどうかに左右されるでしょう。

ストレートな表現で日本サッカーにメスを入れまくるハリルホジッチ監督


日本人は名指しして問題を指摘することを嫌います。

自分がどのように思われるか、今後の仕事が円滑に進まなくなる、そういった自己防衛で保守的な考えが、本質的で本来あるべき主張を抑制しているのが日本社会であり、日本サッカー界もその現状に完全に飲み込まれています。

今回、ハリルホジッチ監督が就任して僅かな時間で、あまりにも日本サッカーの問題点を的確に名指しで指摘していることに、驚きや違和感を覚えているサッカー関係者は多いのではないでしょうか。

ラモス瑠偉かセルジオ越後が率先して、本当の意味で日本サッカーの事を考え意見している人もいましたが、さすがに日本代表監督と言う立場でここまで主張する人は、私の記憶ではトルシエ以来かなと思います。

少なくともハリルホジッチ監督は本質的な問題点を見出すことができる監督として評価されるべきでしょう。

そう考えると数打ちゃ当たった監督選考をした日本サッカー協会も、やっとの思いで功績が報われる時がきたのかもしれません。あくまでも結果論ですが…。

今後ハリルホジッチが日本サッカー界に革命をおこす存在となれるかどうかは、日本に数年生活して、日本人スタッフから受ける強烈な接待や待遇を上手く交わし、如何に平和ボケにならないか、ぬるま湯に浸からないかが争点となるでしょう。

厳格さが日本サッカーを高めてくれる反面…


ハリルホジッチのような厳格さを持ち合わせた監督が日本サッカーの性に合うのは、トルシエ元監督を経験しているのでサッカーファンであれば理解に困ることはありません。

オシム元監督も続けば面白いことになっていたのは間違いありませんが、ハリルホジッチは既に日本サッカーで強烈な印象を残し、確たるポジションを確立したことは否めません。

まだ評価軸が明確に定まっていない(評価するほど期間を経ていない)この時期で、既に育成年代やJリーグに言及する意見を持ち合わせているだけで、その地位を確立することに成功しました。

ハリルホジッチ戦略を鵜呑みしている日本サッカー協会スタッフやJリーグスタッフは多いことでしょう。信頼面では一部の代表選手の心でさえも鷲掴みしたことを否めません。

はっきり言ってオシム時代と同じように、例えばビブスを多用する練習方法が代表で採用されると、その本質的な意味もわからずに自クラブの練習に落とし込む指導者が増えそうな気がしてなりません。

流行りを取り入れる、最新の情報をすぐにアウトプットする、そのこと自体に問題はありませんが、見様見真似で意味を理解せずしてアウトプットすることはナンセンスです。

勿論、完全コピーから得られることもありますが、そこに自分で考えるオリジナリティがなければ、ハッキリ言ってそのアウトプットに価値はありません。

ハリルホジッチのような監督が日本サッカーに厳格さを要求し、日本人特有の能力で忠実に再現(要求事項に応える)する一方で、またしても独自性やアイデンティティーを失ったサッカー界に舞い戻ることが少し懸念されます。

ハリルホジッチだけが学ぶ指標ではない


ハリルホジッチの指導は、今の指導者に大きな刺激を与えてくれて、かつこれまでなぁなぁで過ごしてきたことに対し、引き締める意味では絶大な効果と強烈な特効薬となることは間違いありません。

しかし、ハリルホジッチが全てではないことを改めて知ることが必要です。言わば、ハリルホジッチクラスの指導者は世界には溢れかえっているのです。

あなたは2002年にアルジェリア代表の監督をしていた人を知っていますか?

W杯に出場していなくても優秀な監督、学ぶべき戦術や指導論、大きく言うと人間性を学ぶべき監督や指導者は、世界にはまだ知らぬ領域でいくらでも存在しているのです。

あなたがもし指導者のプロであるならば、まずはそのデータや情報を集めることが先決でしょう。

これは決してマニアックなことではなく、指導者のプロである以上知っていなければならない情報だと言うことを理解しなければなりません。

そのような細かい知見やノウハウ、情報を知っているか知らないか、もしくは自分のデータベースとして保有しているかしていないかが、指導者として大きな差がつくところになるでしょう。

全ての情報を活用できるか否かは別スキルですが、情報収集に関しては誰でもその気があれば簡単に活用できるスキルアップや能力開発に必要な手段です。

あなたが今よりもっと上を目指すことをかんがえているのであれば、まずは2002年のアルジェリア監督がどんな戦術やどんなスキルを持っているのか理解することから始めてみては如何でしょうか。

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