サッカー王国、ブラジルから中国へ


チャイナのサッカー熱がかなり高まっています。日本ではその勢いを肌で感じている人は少ないかもしれません。

推定14億人の人口を誇る大陸は、様々なスポーツ界で、一流の選手を育てています。その圧倒的な母数を活かし、政府主導で「中国サッカー」が変わろうとしています。

以前の記事でも、何度か中国のサッカー改革についてエントリーしました。チャイナはもはや全世界が注目するサッカー大国へと生まれ変わろうとしています。

本日は、習近平の号令とビジネス巧者の集団が、統制のきかない大陸を、サッカー王国へと変貌させる要因について考えたいと思います。


サバを読んで14億人市場のドリーム大国



東京、大阪、その他観光地を持つ主要な都市では、中国人観光客を見かけない日はない程、中国から日本へ旅行に来る人が増えました。

地震があればその人数は急激に減ることになりますが、今は街の至る所で一時的なチャイナタウンが出来てしまうほどです。

特に東京ではコンビニを始めとし、飲食店やカラオケなどの店員に、多くの中国人学生がアルバイトとして採用をされています。

私たちが白人がどこの国の出身か区別がつかないように、欧米人からすればアジア人の括りで、もはや中国人学生と日本人の見分けがつきません。

彼らは片言の日本語を巧みに操り、自国に魂を残しつつ、将来日本で得る永住権を虎視眈々と狙っている人さえいます。
日本の不動産を購入する中国人の数は円安の影響も受け前年比300%増加している統計があります。
参考:http://s.japanese.joins.com/

とにかく人数が多い中国人。14億人が1円を落とせば、それだけで14億円もの大金が落ちていることになります。

ポイントはその人数からなる巨大な国内マーケットの存在。圧倒的な母数を誇る人数がバックボーンに存在する限り、チャイナはどんなことにも挑戦することを恐れることなく、前へ前へと進むことができるのです。

そのことを前提に、今、実際に起きていることについて見てみましょう。


既にサッカーの種を蒔き終えた感のあるチャイナ



中国人は頭の回転が速い、そう思う人は少ないかもしれません。

なぜなら、国内で普段接する中国人を見たり聞いたりしていると、どうしても日本側に雇われる労働者と言うイメージが強いからです。

特に中国現地、もしくは海外に出たことがない日本からのみ中国を見ている人にはそう感じるかもしれません。

無意識のうちに自分よりも下と格付けしてしまっている人が、まだまだ日本人には多いような気がします。

確かに今は中国とのビジネス関係も、サッカーの実力も、日本と比べると下に見てしまう傾向にあることは否めません。

しかしどうでしょう。この記事を見たら、感じる人にはなんとなく中国人の巨大な企みが垣間見れ、既に日本人の想像を超えたパワープレーを感じることができるかもしれません。

なぜ中国企業が「W杯放映権会社」を買収したのか?

今に始まったことではありませんが、改めて考えてみると、大きなマーケットを手中におさめている中国政府と知的集団のコラボレーションによるサッカー界への種蒔きは、既に完了したとしか考えられません。

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出典:http://www.mri.co.jp/

蒔いた種の刈り取りが始まる頃にはGDPも世界一位の座を奪い、サッカー界でもアジアで敵なし、W杯で日本よりも早くベスト4を達成してしまうかもしれません。

今は誰もそんなことを考えるだけ無駄、あり得ないと感じるかもしれませんが、実際に中国のサッカー熱の過熱度を肌で感じると、おそらくそんなウカウカとしてはいられなくなるでしょう。

日本サッカー協会は早急に「チャイナリスク(ビジネスで言う定義とは異なり、ここでは中国の台頭を防ぐ策を指す)」にどう対応していくかを戦略立てるため、まずは情報を持っている 岡部恭英氏を同じ日本人として味方につけることが先決かと思われます。


サッカー王国ブラジルと中国の行方



Twitter上で大阪都構想の投票に負けた維新の会、橋下徹代表の擁護をするように、ダウンタウンの松本人志さんがこんなことを呟いていました。

多数決で物事が決まるなら世界は中国の思いどうりになる。。。

by松本人志

まさにその通りで、人数では1世紀を経ても日本が中国に勝つことはあり得ません。

サッカー小僧の原石の数も日本と比較すると圧倒的に違うことが容易に想像することができます。

そして、追い打ちをかけるように、これまでの中国サッカーにおける小僧の指導者たちは、完全に実力と経験不足感が否めませんでしたが、今後に至っては政府の多大なる支援により、その実力不足は解消されることが予想されます。
※中国は日本の指導技術を学ぶべく来日して研修を受けている。

それこそ、とてつもなく大きなウネリに乗った中国サッカー界は、上手に波に乗る知的集団も既に揃っているので、後はバランスを崩さずさえいれば、一気に我々の想像を超えるスピードで加速していくのではないでしょうか。

唯一、日本が期待できることとしては、人数が多すぎるが故に統制がきかずに簡単に崩壊する、そんなことを祈る他ありません。

おそらく世界ランキングで常時上位に位置することは難しいとは思いますが、アジアでは日本の今いる地位をひっくり返すような危険性は十二分にあるのです。

では、サッカー王国ブラジルについて見てみると、国民から少しずつサッカー熱が下がってき始めていることが感じられます。

手を使うのにフットボールだなんて

ブラジル人はサッカーの血が流れているぐらい国民のほとんどがサッカーと向き合っている生活を送っていますが、現代表を見ていると、2000年以降2010年頃までの10年間、本来のブラジル代表のような輝きが少なくなってきました。

必ずカナリア軍団には世界的スターが3人はいましたが、今はネイマールだけがその枠に入ることができる人材なのではないでしょうか。
※個人的にはダビド・ルイスが好きですが。

日本で例えて言うならば、サッカー王国の静岡、大阪で言うならば高槻市と同じような状況に陥っているような気がします。

これらのサッカー王国は、競技者人口の増減に影響を受けるわけではなく、ただ周囲でサッカー熱が高まるにつれ、追いつき追い越されながら衰退しているように見えるのかもしれません。

言わば、レベルの分散化と均衡化が加速し、多大なる資金と人が集まる地域へと「王国」の名を献上せざるを得ない状況にきています。

そうした理論で考えると、大阪ではサッカー環境が整っている2大巨塔のクラブユースへ、日本では東京に優秀な人材が全国から集まり、徐々にサッカー王国としての地位を確立しようとしているのです。

結果、世界を視野に入れサッカー王国について考察すると、本当の意味で中国が国内の末端まで統制さえすることが可能であれば、莫大な資金と人が世界中から中国サッカー界に集まり、サッカー王国に名乗り出るのは目に見えています。

習近平国家主席の「サッカー革命」号令が、例え短期間で中身の薄い表面だけの改革であったとしても、世界のサッカーを牛耳る日はそう遠くはないかもしれません。

しかし、そうは言ったものの現実社会では、広州の朝の通勤ラッシュに揉まれながら本記事を書いている状況から発言すると、東京とは一味違った地下鉄に乗り込む人の多さ、一列に並ぶことはなく、横一扇状で扉が開くのを待つ秩序のなさ、一つの席に倍率20倍以上の席取合戦、誰もが降車優先を完全無視したモラルとマナー不足、相変わらずのパワフルさを感じられずにいられませんが、やはりこの国を統制するのは1世紀を経てもまた、不可能なのかもしれません。

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