体力測定 小学生の平均値一覧|学年・男女別データで見る目安

小学校で毎年実施される体力測定(新体力テスト)は、記録そのものより「同じ学年の平均と比べてどうか」で読み取ると、子どもの得意不得意が見えやすくなります。ここでは50m走・ソフトボール投げ・反復横跳び・握力の4種目について、学年・男女別の平均値を一覧にまとめました。目標設定の基準としてお使いください。

新体力テストの種目構成

小学生(6歳から11歳)が対象となる新体力テストは、次の8種目で構成されています。走る・跳ぶ・投げる・持久・筋力・柔軟性といった要素を広くカバーする設計です。

新体力テスト(小学生)の実施種目
種目主に測る力
握力筋力
上体起こし筋力・筋持久力
長座体前屈柔軟性
反復横とび敏捷性
20mシャトルラン全身持久力
50m走スピード
立ち幅とび瞬発力
ソフトボール投げ巧緻性・投能力

出典:スポーツ庁「新体力テスト実施要項」 https://www.mext.go.jp/sports/content/20231008-spt_kensport01-000032198_0_1.pdf

種目別・学年別の平均値一覧

50m走の平均(秒)

走力は学年が上がるごとに安定してタイムが縮まります。男子は1年生の11.40秒から6年生の8.78秒へ、女子は11.72秒から9.12秒へと変化します。男女の平均はどの学年でも近い値に収まります。

新体力テスト 学年・男女別平均値:50m走(秒)
学年(年齢)男子女子
1年生(6歳)11.40秒11.72秒
2年生(7歳)10.55秒10.90秒
3年生(8歳)10.00秒10.34秒
4年生(9歳)9.61秒9.85秒
5年生(10歳)9.17秒9.50秒
6年生(11歳)8.78秒9.12秒

出典:ドリームコーチング https://www.dream-coaching.com/magazine/gymnastics/physical-fitness-test-article12/

ソフトボール投げの平均(m)

学年差・男女差がもっとも大きいのが投てきです。男子は1年生の8.47mから6年生の27.86mまで伸び、女子は5.81mから16.80mまで伸びます。技術的な要素が結果を左右しやすく、投げ方の経験量が平均との差になって表れやすい種目です。

新体力テスト 学年・男女別平均値:ソフトボール投げ(m)
学年(年齢)男子女子
1年生(6歳)8.47m5.81m
2年生(7歳)12.36m7.59m
3年生(8歳)16.01m9.91m
4年生(9歳)19.84m12.32m
5年生(10歳)23.72m14.74m
6年生(11歳)27.86m16.80m

出典:ドリームコーチング https://www.dream-coaching.com/magazine/gymnastics/physical-fitness-test-article12/

反復横跳びの平均(回)

敏捷性を測る反復横跳びは、学年が上がるごとに回数が段階的に増えていきます。男子は1年生で27.95回、6年生で47.02回、女子は26.83回から44.63回となり、男女の平均は各学年で近い水準です。

新体力テスト 学年・男女別平均値:反復横跳び(回)
学年(年齢)男子女子
1年生(6歳)27.95回26.83回
2年生(7歳)32.54回31.05回
3年生(8歳)36.10回34.62回
4年生(9歳)39.95回38.68回
5年生(10歳)44.01回42.00回
6年生(11歳)47.02回44.63回

出典:ドリームコーチング https://www.dream-coaching.com/magazine/gymnastics/physical-fitness-test-article12/

握力の平均(kg)

握力は体格の発達と連動しやすく、小学生のうちは男女の平均値が近い水準で推移します。5年生では男子16.60kg・女子16.36kg、6年生では男子19.70kg・女子19.37kgと、ほぼ並ぶ値になります。

新体力テスト 学年・男女別平均値:握力(kg)
学年(年齢)男子女子
1年生(6歳)9.44kg8.75kg
2年生(7歳)11.18kg10.44kg
3年生(8歳)12.80kg12.07kg
4年生(9歳)14.64kg13.99kg
5年生(10歳)16.60kg16.36kg
6年生(11歳)19.70kg19.37kg

出典:ドリームコーチング https://www.dream-coaching.com/magazine/gymnastics/physical-fitness-test-article12/

1年生と6年生の平均値を並べる

入学時と卒業前の平均値を同じ表に置くと、種目ごとの発達カーブの違いが見えます。

1年生から6年生までの平均値の変化(男子・女子)
種目男子(1年生 → 6年生)女子(1年生 → 6年生)
50m走11.40秒 → 8.78秒11.72秒 → 9.12秒
ソフトボール投げ8.47m → 27.86m5.81m → 16.80m
反復横跳び27.95回 → 47.02回26.83回 → 44.63回
握力9.44kg → 19.70kg8.75kg → 19.37kg

出典:ドリームコーチング https://www.dream-coaching.com/magazine/gymnastics/physical-fitness-test-article12/

伸び幅が目立つのはソフトボール投げで、筋力の発達に加えて動作の習熟が結果に影響します。平均を下回った場合でも、フォームの練習によって改善の余地が大きい種目といえます。

平均値の使い方

学年の切り替わりに注意して比較する

上の表は年齢区分に対応した平均値です。測定時期が年度の前半に設定されている学校では、実年齢が表の年齢より若い児童も含まれます。早生まれの子は同学年の平均と比べて不利に出やすいため、前年の自分の記録との比較を併用すると実態をつかみやすくなります。

苦手種目は隣の学年の平均と見比べる

ソフトボール投げで4年生男子の平均は19.84m、3年生男子の平均は16.01mです。記録が学年平均に届かない場合でも、下の学年の平均と比べればどの位置にいるかが分かります。翌年どこまで伸ばせば学年平均に届くかを、距離や秒数で具体的な目標に落とし込めます。

複数種目をまとめて見る

50m走と反復横跳びがともに平均以上なら、走力と敏捷性という神経系の要素が育っている状態です。一方で握力だけが平均を下回る場合は、筋力に関わる要素を重点的に補うという判断ができます。種目を単独で見るのではなく、スピード系・筋力系・持久系・柔軟性のグループで傾向を読むことが大切です。

全国調査との関係

体力・運動能力調査の概要
項目内容
実施主体スポーツ庁
公表時点2025年10月(令和6年度分)
対象6歳から19歳の青少年を含む
小学生の実施種目数8種目

出典:スポーツ庁「令和6年度体力・運動能力調査」 https://www.mext.go.jp/sports/content/251007-spt_kensport01-000045282_1.pdf

全国調査は毎年実施されており、年度ごとに平均値は変動します。単年の数値を絶対的な基準とするのではなく、おおよその目安として扱うのが実務的です。

測定結果の記録と管理

体力測定は年に一度の実施が基本となるため、記録が紙やばらばらのファイルに散らばると、前年との比較や学年全体の傾向把握に手間がかかります。クラブやスクール、教室単位で複数年分の測定値を扱う場合は、名簿と個人記録を一体で管理できる仕組みがあると、学年平均との差をそのまま成長の記録として残せます。

名簿とカルテを連携させた記録管理については、NEWDIH の機能ページ https://newji.jp/features/roster-karte/ が参考になります。

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