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IT企業のmixi、JクラブFC東京の経営権を握る

FC東京 は、東京ガスを母体とするサッカー部である東京ガスフットボールクラブが前身で、1935年に創部。
東京都リーグから始まり、関東リーグ、全国地域リーグ決勝大会で優勝を飾りJSL2部、JFL、Jリーグ2部(J2)を経て、FC東京の歴史は長かった。

FC東京 の運営法人である東京フットボールクラブ株式会社については、東京に関わりを持つできるだけ多くの企業・自治体の共同出資とし、特定の企業の影響を受けない独立性の有るものとするという方針で、現在は371の株主が出資している。

出典:https://www.fctokyo.co.jp/club/shareholders/

これは株式保有率を上位順にて表示していると思われるが、
第7位に位置する株式会社ミクシィは既に主要株主である。
他にも、上位と思われるFC東京 の株主を100社抜粋してみた。

東京ガス(株)
ENEOS(株)
清水建設(株)
三菱商事(株)
(株)きらぼし銀行
三井物産(株)
(株)ミクシィ
東京メトロポリタンテレビジョン(株)
東京電力ホールディングス(株)
(株)テレビ東京
(株)ファミリーマート
横河電機(株)
(株)プロ・フィットスポーティング
(株)みずほ銀行
カルチュア・コンビニエンス・クラブ(株)
東京ガスライフバルTAKEUCHI(株)
(株)エフエム東京
(株)京王エージェンシー
東京海上日動火災保険(株)
東京ガスエンジニアリングソリューションズ(株)
東京ガス不動産(株)
(株)フロムワン
飯野海運(株)
エルエヌジージャパン(株)
(株)関電工
(株)キャプティ
(株)ジェイコム東京
(株)商船三井
(株)テクノマックス
(株)テレビ東京制作
(株)テレビ東京ミュージック
(株)東京エイドセンター
東京ガスⅰネット(株)
(株)東江テクニカ
日本郵船(株)
富士建設工業(株)
丸紅(株)
(株)アイトーン
JFEエンジニアリング(株)
東京ガスケミカル(株)
(株)IHI
旭化成(株)
(株)伊藤園
伊藤忠商事(株)
(株) INPEX
(株)大林組
鹿島建設(株)
(株)きんでん
グローブシップ(株)
JX石油開発(株)
シェルジャパン(株)
(株)資生堂
新日本空調(株)
新明和パークテック(株)
新菱冷熱工業(株)
セイコーホールディングス(株)
大栄電気(株)
大成建設(株)
ダイダン(株)
高砂熱学工業(株)
(株)電通グループ
東京ガスエネルギー(株)
東京ガスコミュニケーションズ(株)
東京ガスライフバルカンドー(株)
東京ガスリース(株)
東京ガスリックリビング(株)
東京ガスリノベーション(株)
(株)ドリーム
日鉄パイプライン&エンジニアリング(株)
日本ファブテック(株)
(株)博報堂
ビー・ピー・ジャパン(株)
愛知産業(株)
(株)朝日工業社
(株)アテナ
(株)アニー
いであ(株)
(株)ガスター
(株)カンドー
(株)協和日成
恒栄電設(株)
(株)曠淳開発
(株)興文堂
三和電気工業(株)
(株)シミズオクト
禅林寺
第一工業(株)
TAKEUCHI(株)
(株)タムラ製作所
東京ガスエコモ(株)
東京ガスオールワンエナジー(株)
東京ガスファシリティサービス(株)
東京ガスライフバルE-Do(株)
東京ガスライフバル西世田谷(株)
東京ガスリビングライン(株)
(株)東京都ASA連合会
(株)東京都ASA連合会多摩支社
東光電気工事(株)
(株)東商サポート&サービス
(株)Trueone Management

チームの母体となる東京ガス
FC東京=東京ガスという印象を持つほどクラブへの影響は大きいが、持ち株自体は数%程度で親会社ではない。

ミクシィはすでに2018年から主要株主とスポンサーの立場として実績があり、
東京ガスをはじめとした他の主要株主との信頼関係もあるとのこと。

今回の株式取得は実現する可能性が十分にあり、
今後の取締役会と株主総会で承認されれば年内のJリーグ理事会で最終決定後に、
FC東京=ミクシィのイメージに変わるかもしれない。

mixiとはなんぞや

かつては日本国内最大手のソーシャルメディアとして他のサービスを凌駕し、SNSの独自性を見せていました。
このF.C.NEWJIの前身であるNEWJIのコミュニティも、実はピーク時はmixiを利用して情報発信をしていました。

その後、オープン化や他のサービスへの模倣的機能の導入など迷走が続き、
いつからか自社からのアクセス関連のデータは非開示となり、
今はほぼモンスターストライクをはじめとする提供アプリを売上のメインとし、
本家のmixiは現在の利用状況に関してはほとんど第三者からは把握できない状態である。

FY2021 1Q 決算説明資料でも開示されているのはモンスターストライクのユーザー数推移である。

出典:https://mixi.co.jp/ir/docs/earnings/

5,300万人…

どんだけの人がモンスターストライクで遊んでんねん!となるユーザー数ですが、
よくみると海外にも早くから進出して提供しているサービスでもあります。

このモンスターストライクでmixiの決算はとんでもなく回復したということになります。

ただ、上記画像には記載されていませんが、2017年8月ごろに中国でもモンスターストライク(怪物弹珠)を二度目のリリースしていますが、2020年2月にサービスを終了しています。
日本市場の勢いをそのままに!と意気込みましたが、伸び悩みがあったのでしょうか。

2014年12月1より中国Tencent(WeChatとQQ)ではじめて提供しましたが、
2015年10月19日には一度目のサービスを終了、
そして二度目の中国進出もやっぱりうまくいかなかったようです。

あれ?mixiは?

モンスターストライクの話ばかりに目が行きがちですが、
mixiとは、日記、写真共有、ゲームや便利ツール満載のアプリなど、
さまざまなサービスで友人・知人とのコミュニケーションをさらに便利に楽しくする、
日本最大級クラスのSNS(ソーシャル・ネットワーキング サービス)のことです。

いつの時代かピークを過ぎましたが、
未だにユーザー数はそこそこの数字で推移している様子で、
2018年9月~10月にミクシィ自社調査で行った利用者アンケートによると、
現在も利用しているユーザーのうち、毎日利用している人は7割に上るといいます。

ユーザー規模は縮小したが、まだ使っているユーザーの間では、
濃密なコミュニケーションが行われているようですが、
周りにmixi使っている人がいないので実の所はわかりません。

とにかく、モンスターストライクの会社ということだけは覚えておいてもいいかもしれません。

FC東京がなぜmixiを選んだのか

長友佑都が帰ってきたFC東京。
既にイタリア仕込みの外人風のプレースタイルは、メディアを騒がせています。

FC東京側の意向というよりも、
mixi側から経営権を取得したいという話が出たのではないかと推測しています。

近年、メルカリのアントラーズでもあったように、
スポンサーとしてクラブに入り込むところからコツコツとはじめ、
最後にドカン!とクラブ経営権を取得する企業が増えてきています。

目的や目標が合致すればどこでもいいのか?という疑問もありますが、
FC東京自体が日本の首都「東京」という舞台のクラブであり、
グローバルに発展して世界を狙うことを、今後mixiに託したということを考えると、
若干物足りなさが残るのではないかと思う方もいるかもしれません。

FC東京が世界で勝つ意味は、
日本のサッカー(Jリーグ)の中でも世界に対しての印象付けとしては強いのではないでしょうか。

長友佑都だけでは世界を獲れるのかわかりませんが、
楽天のヴィッセル神戸のように、mixiのモンストマネーでとんでもない選手を引っ張ってき始めたら、
そこは世界を視野に動き出したという合図になるかもしれません。

FC東京の今後が楽しみになっていましたね。

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