ロシアW杯への望み、本田圭佑政権の終焉


日本代表がロシアワールドカップ最終予選の首位サウジアラビア戦で勝利したのは記憶に新しい出来事。その時、ただの勝利だけが頭に残ったわけではない。


清武が日本代表のアタッカー陣を操り、原口が4試合連続のゴールを奪った。90分で首位サウジアラビアに対し、ホームで勝利をおさめたことは、ロシアワールドカップ出場への望みが大きくつながった。


そして、この試合で一番印象深かったのはスターティングメンバーの発表だった。ハリルホジッチはあの試合でこれまでの絶対的なエースであった本田圭佑をスターティングメンバーからはずし、若い久保を起用したのだ。


本田圭佑の心境は決してプラスに向かっているわけではないだろうが、これまで何かに取り憑かれたように当たり前になっていた本田政権の終焉が垣間見られた。


本田圭佑の生き残る道

本田圭佑が絶対的地位を失ったことは明確である。ハリルホジッチがようやく気付いたのかもしれないが、日本代表の攻撃陣のスピードを止めていたのは残念ながら絶対的エースと呼ばれた本田圭佑であった。


本田圭佑が抜けたことで、ボールの回りが改善された。タメが必要な時ももちろんあるが、今の日本代表はスピーディーなボール運びが求められる。世界ではそんなサッカーが主流だ。


今回は背番号10香川もスタメンから外れたが、清武と香川を同時に起用するのは面白いかもしれない。ボールの回りがより一層早くなる可能性があるからだ。


小粒ぞろいの日本代表となるのが否めないことを考えると、やはり日本サッカー界にも清武・香川タイプの選手で180cm以上の新風が欲しい。それが今後日本代表の育成の課題となり、そのような選手が育たなければワールドカップで勝てないだろう。


本田圭佑に香川のような俊敏性、清武のようなセンスがあれば、おそらくミランよりももうワンランク上のレベルへ行けたかもしれない。たらればで話をするのはナンセンスだが、日本サッカー協会が総力を挙げて実写版大空翼を育てることができたら課題は解決するのだが。


ロシアワールドカップまでの期間で本田圭佑が生き残るには、ペナルティエリア外でツータッチ以内でプレーする意識と動き出しを改善するしかない。


新しい風と呼ばれた競争環境

長谷部誠は試合後のインタビューでこう答えていた。


新しい選手が入ってきて新たな風が吹き、競争意識が芽生えることでさらに良くなっていく


スタメンに新しい選手が入ってくることは、チームが活性化することを意味する。ただ、一方で代表となると新しい選手のほとんどは試合直前の練習で初めて一緒にプレーすることも多くなる。そう言う面から言うと、チーム連携に多少の不安が残るのだ。


アジアレベルではわずかな連携ミスもある程度は修正可能であるが、レベルが上がるにつれて、そのミスが失点に直結することは間違いない。


前線の選手をリフレッシュさせることは大きな問題はないが、中盤の底からディフェンスラインは連携が特に必要となるので、普段の練習から特にメンバーの固定化をするのではなく、誰が入っても連携が取れるような形を作って起きたいところだ。


攻撃陣に関しては連携も大事だが、どちらかというと選手同士のフィーリングを重要視したい。


例えば、本田圭佑と言う大黒柱がいるからボールを預けなくてはならないなんて考える選手がいるのであれば、それは論外だ。


ボールを預けた時点で周りの選手が本田圭佑はなにをするんだと、一瞬思考が止まったり動作が止まったりする場面を見かけることがあるが、周りの選手が本田圭佑を頼りきって本田圭佑を使おうというプレーが見られないことが原因だろう。


要するに、攻撃陣でフィーリング(相性)が悪いと、生まれるはずの得点もなかなか生まれることはない。


この試合で見た新しい風は、本田圭佑がいなかったことで伸び伸びプレーしていたように思える。それが吉と出るか凶とでるかは、ロシアワールドカップ本大会、いわゆる本番でどうなるかにかかっている。


ロシアワールドカップ、世界を見据えた戦い方をアジア予選でしていなければ、おそらく本大会へ出場できたとしても、ブラジルワールドカップと同じような結果を見ることになるのではないだろうか。


日本代表にとっての本田圭佑

日本代表となると、最低でも1000人を超える選手の中から最強の軍団を選ぶことができます。


監督の目指すサッカーを表現できる選手が招集されることが大事ではあるが、代表は監督のサッカーを表現する場と言うよりも、今いるメンバーで最強のチームを作ることを優先すべきかもしれません。


監督の好き嫌いだけで選手の招集可否を決めるのはどうでしょうか。大久保嘉人はなぜ、遠藤保仁はなぜ、家長昭博はなぜ。


そう言う意味では本田圭佑が本当に今の日本代表にとって、招集すべき選手なのかどうかが論点となるのではないでしょうか。


当たり前のように本田圭佑が日本代表の中心選手となっていますが、本田圭佑のいない日本代表は、今の日本代表として最強ではないと言うことでしょうか。


本田圭佑政権の終焉を見たような試合でしたが、次節3月のUAE戦まではある程度リフレッシュする時間がある。


Jリーグも一旦休みに入ってしまうが、このサウジアラビアでの勝利の勢いを忘れてはならない。そして、本田圭佑の有無をもう一度真剣に考えなければならない。


ロシアワールドカップの戦いはすでに始まっている。この数ヶ月で2018年まで引っ張るであろう本田圭佑の是非を問いたいところだ。

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