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生産計画と購買計画の関係は、恋人の本音を知ることに類似している

生産計画と購買計画の関係はいかに

製造業では、主に在庫管理部門、生産部門、購買部門が、材料・部品・資材の購買計画を立てることになっています。そして、その購買計画は、製品の生産計画と密接に関係しているのです。

業種によって、一部異なることもあるかと思いますが、一般的な製造業でいうと、製品の生産計画や、材料・部品・資材の購買計画(調達計画)は、次のようなフローになっています。

生産計画・購買計画(調達計画)の作成ステップ

  1. 製品の当月需要・過去の受注データを取り込む。
  2. 完成品在庫・仕掛品在庫・材料・部品・資材の現在庫データを取り込む。
  3. 生産能力を取り込む。
  4. 需要・受注データと在庫データから製品の必要数量を計算する。
  5. 生産能力に合わせて生産計画を作成し、必要な時期を定める。
  6. 材料・部品の購買計画(調達計画)を作成する。
  7. 仕入先へ発注する。

材料や部品の購買計画の作成は、一般的に生産管理部門で行うのですが、最近では、ほとんどの企業で生産管理システムを導入し、自動で購買計画を作成しています。

他にも、在庫管理システムや購買管理システムが連動している企業もあると思いますが、それらシステムはネットワークによって連携され、最終的には支払いを含めた財務管理システムと連携されるのです。

と、あくまでもこれが理想の運営方法にはなりますが、企業によっては断片的にシステムを導入して、断片的に人手を介して計算、エクセルでの管理をしていることもあるでしょう。

購買計画ほど不確かなものはない

ここまでシステムでガチガチに体制を固めたとしても、あくまでもそれは机上の空論であり、予測にすぎません。なぜなら、元の販売予測が曖昧すぎるからで、かつ誰にも予想することは不可能であるからです。

もちろん、営業やお客様(製品を購入する立場)の情報をたよりに、おおよその見当数値は見出せることは可能ですが、購買計画を作成する部署との密な連携がない限り、すぐに破綻することになるでしょう。

ある日、突然大型物件を営業がとってきて、お客様が要望する納期が最短である場合、当然ながら在庫数量だけでは材料・部品・資材が足りないことは多々あります。そうなると、計画の修正から所要量の見直し、発注を最短で行い、元々立てていた計画とはかけ離れた運営をせざるを得ません。

その日や明日の天気予報も当たらない世の中で、未来を確実に予測して、確実な計画を立てること自体が不可能だといいきれます。

恋人の本音を聞き出す術はない

誰もが恋人に一度は裏切られたことがあるでしょう。裏切られたことがない人は、おそらく本当の事実を知らないだけか、知ろうとしていないだけかもしれません。

一番近い人が何を考えているか、何をしたいかなど、所詮他人であるが故に、ある程度の予想は付きますが、本音はどうかはわかりません。まさに生産計画と購買計画のような関係と言えるでしょう。

昨日までそう言っていたと思っても、何がきっかけで恋人の気持ちが変わるかなど、誰も予想がつかないのです。影響を受けるのが天気だったり、友達であったり、仕事であったり、何か小さなきっかけでも、人の気持ちはすぐに変わってしまうことが多々あります。

生産計画を信じて購買計画を作成したとしても、やはり同じように明日追加生産指示がでて、購買計画を修正しなければならないことは頻繁に起こり得ます。

とどのつまりは、お客様の気持ちが変われば、末端の発注数量は変わるということにつながります。徹底したシステム管理であっても、限界があることは否めません。なぜなら、そこには人が関与しているからです。

この記事の著者

info@newji.inc
NEWJI Inc.のCEOです。上場製造メーカーでコストダウンによる利益を1億7千万円を生み出し、IT×製造業の領域で独立。さらにコストダウンを加速すべく日々爆進中です。F.C.NEWJI代表兼任。